スタートライン、爆豪の
「屋内対人戦闘訓練ヒーローチームWIN!!!」
その頃爆豪はーー
全部読んでた…俺の行動も攻撃も…読んだ上で訓練に勝つ算段を…そりゃつまり…ガチでやり合っても俺完全にデクに…
「はっはっひゅっ」
「戻るぞ爆豪少年講評の時間だ勝ったにせよ負けたにせよ振り返ってこそ経験ってのは生きるんだ」
「まぁつっても今戦のベストは緑谷少年だけどな!」
「勝った緑谷ちゃんだけじゃないの?」
「う〜んそうだなぁなぜだろうなぁ?分かる人!」
「はい!オールマイト先生」
八百万が手を挙げた。
「それは緑谷さんと飯田さんが一番状況設定に順応していたからです。爆豪さんの行動は戦闘を見た限り私怨丸出しの独断そして先ほどの攻撃…屋内での大規模攻撃は愚策ですわ。麗日さんは中盤の気の緩み。そして飯田さん、麗日さんへの対策をこなし核の争奪をきちんと想定して行動をした。そして緑谷さん、その飯田さんの行動を読んだ上で麗日さんに石ころを持たせたことや隠密に5階までの移動、最後まで核やヴィランに気を抜かずに行動できたこと、正に完璧という訳ですわ」
八百万の話に少し戸惑いながらもオールマイトは八百万に「正解」と言った。
「常に下学上達一意専心に励まねばトップヒーローになどなれませんので」八百万百ヒーロー科の推薦入学者4人のうちの1人だ。
「よぉし皆んな場所を変えて第2戦を始めよう、今の講評をよく考えて訓練に挑むように!」
「「「「はい!!」」」」
第2戦
ヴィラン尾白猿夫と葉隠透vs障子目蔵と轟燈矢
核の近くで体操をしている尾白に葉隠が話す。
「尾白君、私ちょっと本気出すわ!手袋もブーツも脱ぐわ」
「あ…うん」
(葉隠さん透明人間としては正しい選択だけど女の子としてはヤバいぞ倫理的に」
「はっ見ちゃダメだだからね」
「いや見えないし」
「それでは屋内対人戦闘訓練第2戦スタート!」
オールマイトがブザーを鳴らす。
鳴ると障子は腕を広げ触手の先端に自信の耳を複製し音を聞く。
[4階北側の広間に1人、もう1人は同階のどこか素足だな、透明のやつが伏兵として捕える係か]
「外でてろ、危ねぇから 向こうは防衛戦のつもりだろうが…俺には関係ない」
焦凍は右手と右足で壁と床を凍らせビルの表面を凍らせていく。
「イタタタッあ…足が…」
「こ…この個性は…」
尾白の足首までが凍らされていた。
そして焦凍は核の配置場所に近づきドアから姿を現した。
「くっ」
「動いてもいいけど足の皮剥がれちゃ満足に戦えねぇぞ」
「うーー仲間を巻き込まず核兵器にもダメージを与えず尚且つ敵も弱体化」
震えながらモニターを見ているみんながいた。
「最強じゃねえか」切島が叫ぶ。
そしてそのモニターに圧倒されて固まった爆豪がいた。
そしてオールマイトから声が掛かると焦凍は左手で氷を溶かしていく。
「悪かったな、レベルが違いすぎた」
轟焦凍 ヒーロー科の推薦入学者4人のうちの1人。
「す…すげぇ」砂藤が拳を握りしめて前に出しながら喋る
「なんて個性だよ」上鳴が少し引き気味に喋る
推薦入学者の映像を見てクラス全員圧倒された。
「よおし全員集まって2回戦の講評、続いて3回戦を始めるぞ!」
「「「「はい!」」」」
声を重ねて強く返事をするその最中に爆豪は悔しながらも歯を食いしばっていた。
みんな個性をいかしながら訓練をクリアしていく。
ヴィランチームだったら瀬呂君がテープを張り巡らせたり八百万さんが鉄合金をドアにはめてバリケードを作って防衛戦をするチームやヒーロー組は建物の影に隠れてそれを補助する蛙吹さんたちの近接戦闘や耳郎さんの状況把握で場所を上鳴君に知らせ遠距離からの連携プレイ。
そして授業は終わった。
ぴっぴー
「お疲れさん、全員大きな怪我もなし、しかし真剣に取り組んだ初めての訓練にしちゃみんな上出来だったぜ!それじゃあ私はこの後用事があるから着替えて教室にっお戻り!!」
そしてオールマイトは全速力でトンネルを走っていった。
「オールマイトスッゲェ」
「カッケェ」
タッタッタッタッタッタ
爆豪少年自尊心の塊、膨れきった心ほど脆いもの先生としてしっかりカウンセリングせねば
「けほっけほっ」
だけど…今はっ
職員室に飛び込み閉解のボタンを勢いよく押した。
「はぁはぁハァハァハァ」
時間ギリギリだぜsit
「ふぅ」
僕は一息吐いて教室に戻り席に座った。
「緑谷!お疲れいや〜何喋ってっか分かんなかったけど熱かったぜおめえ!」
「入試1位のやつに勝つなんてな」
「良く避けたよ!」
「1戦目にあんなのやられたら俺らも力入っちまったぜ!」
「エレガントにはほど遠かったk」「良く避けたよ!」
席に座っていると映像を見てくれていた皆んなが話しかけてくれた。
「あれはかっちゃんとの長い付き合いで対応できたのものだから…」
「いやぁそれにしてもすげぇよっ!!午後の授業終わったら皆んなで反省会しようとしてたんだ緑谷もやんねぇ?」
「うん!やる!」
授業が終わりお花摘みに行って教室帰ると教室にかっちゃんがいないことに気づく。
「ね…ねぇかっちゃんは?」
「みんな止めたんだけどさっき黙って帰っちゃったよ」
「そうなの?!」
やっぱりかっちゃん…追いかけないと!
ダッ
門前に着くとかっちゃんが歩いているのを見つけた。
「かっちゃん!!」
呼び止めても聞かないかっちゃんに
「かっちゃん!!!」
と叫ぶ。かっちゃんは後ろを振り向いた。
「あぁ?」
かっちゃんならきっと…
「……これだけは君に言わないといけないと思って…僕の個性は人から授かったものなんだ」
「あ“?」
「だけどまだ全然物にできてなくて危険もあって個性をあまり使わずに勝とうとしたんだ、僕はまだまだの借り物でだから訓練じゃない時に僕の力で君に勝つよ!」
「なんだそりゃ、借り物訳わかんねぇこと言ってこれ以上俺をコケにしてどうするつもりだ、あぁだからなんだ今日俺はてめえに負けたそんだけだろが、そんだけ!氷のヤツ見て敵わねぇんじゃって思っちまった。クソッポニーテールのヤツのいう言葉に納得しちまった、なぁテメェもだデク!こっからだ!!俺はこっから!!いいか?俺はここで一番になってやる!!」
かっちゃんは涙を流しながら叫んで道を歩いて行った。
「……………………はぁあああああ」
「いたぁああああああ!!!爆・豪・少年!!」
全速力でオールマイトがかっちゃんの肩にしがみついた。
「言っとくけど自尊心ってのは大事なもんだ君は間違いなくプロになれる能力を持ってる。君はまだまだこれから」
「話してくれよ、オールマイト歩けねぇ言われなくても俺はあんたをも超えるヒーローになる!!」
(あれ?)
「あ、うん」
立ち直ってた。教師って難しい。
かっちゃんの導火線に火がついた、やることは変わらない僕は上を目指すだけ!
「緑谷少年もしかしてあのことまた喋ったの?」
「前世のこともあるけれどかっちゃんは言ってもいい人間だと思いましたから」
小さくなっていくかっちゃんの背中を見ながら僕はオールマイトに言った。
コメント
1件
やっぱいいですね!!かっちゃんを信じるデクくんもいい…