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お昼ご飯を食べ終え、午後はみんなで近くの公園へ行くことになった。普段は高校生が大勢で公園に行くことはないが、幼い3人がいるとなれば話は別だ。
「わーい!すべり台!」
公園に着くなり、どぬとゆあんくんは一直線に遊具へと駆け寄った。シヴァとうりが子どもたちと一緒に鬼ごっこを始めると、公園はにわかに賑やかになった。
ヒロくんは、るなちゃんに手を引かれながら、砂場で砂山を作り始めた。そこへたっつんが加わり、「もっと大きな山を作ろうぜ!」と声をかけながら、一緒に大きな山を築き上げていく。
しかし、そんな楽しい時間は長くは続かなかった。
「あれ…何か、視線を感じる…」
なお兄がふと周囲を見渡すと、公園にいる他の親子の視線が、一斉にからぴちメンバーに集まっていることに気づいた。高校生くらいの男の子たちが、小さな子どもたちと大勢で遊んでいるのは、やはり少し異様に見えたようだ。
「うわ、なんか、注目されてる…」
じゃっぴも気まずそうに目を逸らす。特に、のあさんがゆあんくんを抱き上げている姿や、えとさんがどぬの砂だらけの手を拭いてあげている姿は、まるで本当の親子のようだ。
「これは…少し、目立つな」
もふくんが冷静に分析する。からぴちメンバーは、普段は動画の中でしか自分たちを見せないため、このように多くの人の目に触れる状況は慣れていない。そして何より、彼らが高校生でありながら、なぜ幼い子どもたちといるのか、周囲の親たちは疑問に思っているようだった。
結局、短い時間で公園を後にすることになった彼ら。ショタ化した3人と迎える休日は、楽しさだけでなく、新たな課題も突きつけてきたのだった。