◇◇◇◇◇
ピリ〜ン!ピリ〜ン!
ゼビウス:「おーい、ユウサック総帥!聞こえるか?」
ユウサック:『うむ。聞こえてるぞ。ゼビウスか?』
ゼビウス:「おう、そうだ。サザンオールに着いたぞ。
じゃあ、こっちの様子を報告するぞ。」
総帥ってハンターズのトップじゃなかったっけ?ゼビウスさん、タメ口なんだけど……。
ユウサック:『相変わらず、お前はせわしないねぇ。』
ゼビウス:「まず、ヘルサイズの拠点を見て来た。
幹部が不在だったんで殲滅しておいたぞ。」
ユウサック:『お前、殲滅しちゃダメじゃ〜ないの?
まあ、しゃーないか。で?』
ゼビウス:「そのあと、幹部のアズワドを追って行った。
追いついたら、ちょうど戦闘中でな。
そのアズワドは死んだぞ。
殺ったのはリンドウ・ササキだ。
最近、Aランクになったハンターだが、知ってるか?」
ユウサック:『んー?ああ、例の女剣士だねぇ。
幹部を殺っちゃったか。すごいねぇ。』
え?リンドウって有名なんだ?
ゼビウス:「おう、知ってたか。幹部を瞬殺だぜ。」
ユウサック:『ほう。これまたすごいねぇ。』
ゼビウス:「そうだな。俺の見立てだと、そこらのSランクより強いな。」
ユウサック:『ほう。お前が認めるのは珍しいねぇ。
そんなに強いのか?』
ゼビウス:「そうだな。認めざるを得んよ。
今のままでもハンターズ四天王を張れるんじゃねえか?」
ユウサック:『ほう。お前と同等ってわけか。
それはぜひ会ってみたいもんだねぇ。』
ゼビウス:「そうか?ここにいるけどな。」
ユウサック:『あれまあ。聞いてたのか?
早よ言わんかい!』
リンドウ:「聞いてたわよ。総帥さん。」
ユウサック:『そうか。リンドウだな。ユウサックだ。
幹部殺っちゃってくれてありがとう。
たしか、アズワドは懸賞金1億ペロだったよなぁ。首は持って来たんかい?』
リンドウ:「ええ。ゼビウスさんに言われて持って帰って来たわよ。ここにあるわ。」
ユウサック:『そうか。まあ、ゼビウスが見てたんならどっちでも良かったけど。
ほんじゃ、グレコから1億ペロ貰ってくれ。
おい!グレコ!いるんか?』
グレコ:「ええ。いるわよん。
お久しぶりねえ。ユウサック総帥。」
ユウサック:『何がお久しぶりだ。気持ち悪いねぇ。
ちゃんとやってるのか?』
グレコ:「どういう意味よ。
ちゃんとやってるわよ。失礼ね。」
あれ?グレコさんもタメ口?
総帥って一番偉いんだよね?
ユウサック:『そうか。そりゃ良かった。
そこにいるリンドウだが、Sランクに上げておいてくれ。わしの権限で許可する。本部承認も指示しておくからな。』
グレコ:「承知したわ。リンドウ、いい?」
リンドウ:「ええ、いいわよ。」
ゼビウス:「総帥!もう一人、Sランクにしておいてくれ。カゲロウ・モモチってやつだ。
こいつもリンドウ並みに強い。」
ユウサック:『ほう。そいつもそこにいるのか?』
カゲロウ:「あ!うちかいな。おるでぇ。
うちの強さがバレてもうたか。
やっぱりわかる人にはわかるんやなぁ。
しゃーないからSランクになったるわ。
今はFランクやけどな。ええんかいな?」
ユウサック:『なんか、大丈夫かねぇ?
ま、四天王クラスと同等とゼビウスが言うんなら、Sランクにするのは問題ないかねぇ。
ほんじゃ、グレコ!
カゲロウもSランクで。』
軽!めっちゃ軽いノリでS!
そんな感じでSランクってなっていいの?
グレコ:「承知よ。で、リオはどうするのよ?
ゼビウスの見立ては?」
ゼビウス:「おう、そうだな。
リオは今Cランクだったか?」
リオ:「はい。そうです。」
ゼビウス:「それじゃあ、そのままでいい。」
あっさり!?まあ、妥当ですよね。
ユウサック:『おーい!リオって誰?』
ゼビウス:「誰って……。
リンドウたちと一緒にいる少年だな。」
ユウサック:『ああ。あれな。2属性持ちの少年だったか。
たしか、女剣士の主人だったかねぇ。』
え?知ってるの?
ゼビウス:「え?リオって2属性持ちなのか?
リンドウの主人って?」
リオ:「えーと、まあ持ってますね。」
リンドウ:「そうね。リオは私とカゲロウの主人よ。」
ゼビウス:「なんじゃそりゃ!」
全属性持ってるけど、言えないよね。
ユウサック:『なるほどねぇ。
四天王クラスを2人も従者に持つ少年か。
どういうことか教えてくれないかねぇ?』
リンドウ:「ユウサック総帥。悪いけどそれは秘密よ。」
ユウサック:『だよねぇ。
少年はCランクねぇ。
歪なグループだねぇ。』
そこおさらいしなくても……。
ユウサック:『じゃあ、報告ご苦労さん。
ゼビウス。戻って来ていいよ。』
ゼビウス:「ちょっと待て!俺は来たばかりだぞ。
こっちでゆっくりしてから帰る。」
ユウサック:『そうか。まあ、好きにしたらいい。』
ピリン!
グレコ:「あ!切れたわね。」
ゼビウス:「いつものことだ。
よし。これでリンドウとカゲロウがSランクだな。これで戦力アップだ。少しゆっくりできるかな?」
リンドウ:「どう言う意味なの?」
ゼビウス:「ああ。言うの忘れてたな。
Aランクまでは支部管轄で、まあ自由に討伐やってりゃいいが、Sランクは本部管轄になる。たまに本部から要請が来るんだよ。」
リンドウ:「騙したわね。」
カゲロウ:「騙されたんかいなぁ。」
ゼビウス:「いやいや、忘れただけだ。
いまさら断るなよ。」
リンドウ:「まあ、いいわ。
気に入らなければ断るだけよ。」
カゲロウ:「せやな。断るだけよ。」
ゼビウス:「おう。それでいい。」
いいんですか?
ゼビウスさんって全てが軽いです。
リンドウ:「それで四天王って何なの?」
あ!それ、僕も気になってた。
グレコ:「それはね。ハンターズ最強の称号よ。
総帥と参謀を除けば、ハンターズのトップに君臨するSランクハンター。
そこのゼビウスがそう。赤王ゼビウスよ。」
ゼビウス:「ま、そういうこと。」
え?ゼビウスさんがハンターズ四天王!?
リンドウ:「たしかにね。」
カゲロウ:「そうかいな。」
ゼビウス:「それじゃ、俺は退散するよ。
少しの間、この辺りで遊んでるからばったり会うかもな。
グレコ!拠点の始末よろしく!じゃあ。」
バタン!
ゼビウスさんは支部長室を出て行った。
たしかにせわしない。
グレコ:「本当にもう。
じゃあ、これ。1億ペロね。」
リオはヘルサイズ幹部の飛剣のアズワドの懸賞金を受け取った。
チャリーン!(効果音)
所持金:100343000ペロ
うおー!1億ペロ!
11連が100回分!
リオの顔を見て、リンドウとカゲロウが笑ってる。つい、顔に出ちゃったよ。
グレコ:「リンドウとカゲロウのランク書き換えはここでやっちゃうわね。
冒険者証を出してくれる?」
グレコさんが慣れた手つきで、手続きをしてくれた。リンドウたちは冒険者証を受け取った。
うわー。Sランクになってる!
なんか、かっこいいなぁ!
グレコ:「それじゃ、あなたたちも行っていいわよ。
魔心があるなら、下で換金して行ってね。」
リオたちは、下に降りて魔心の買取をしてもらった。
リオは魔心買取代金を受け取った。
チャリン!(効果音)
所持金:110750000ペロ
買取も結構な金額になった。
地理も積もれば、山となる。
11連が110回分に変更!
これは!帰ったら祭りの予感!!
◇◇◇◇◇
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!