テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
深夜、スマホの通知が一つ。
それは♡じゃなくて、一通のダイレクトメッセージだった。
『Amiaさん。あなたの21話を読んで、救われました。……でも、私はもう、このセカイを「ちょっと」も好きになれそうにありません。さようなら』
凍りつく指先。
浅葱色(あさぎいろ)――水に溶けて消えてしまいそうな、薄くて冷たい青。
さっきまでバッドエンドに逃げようとしていた自分が、急に、冷水を浴びせられたみたいに覚醒する。
画面の向こう、絶望を吐き出した『同志』の言葉が、私の胸に深く突き刺さる。
「さようなら」……なんて、勝手なこと。
「……ずるいよ。私だって、さっきまでバッドエンドを夢見てたのに」
私は、暗い部屋でスマホを握りしめた。
必死に紡いだ言葉を、あの子は「光」だと思ったんだ。
「……僕が、救われてしまったから。……このセカイを、ちょっと好きなんて、言っちゃったから」
私が吐き出した光のせいで、あの子の影が余計に濃くなってしまったの?
それとも、私が「クリアへの道」を見つけたせいで、あの子を一人取り残してしまったの?
「……責任、取らなきゃ、救えるように…!」
私は、震える指先で投稿画面を開いた。
あの子が私に触れたように、今度は私が、あの子の消えそうな輪郭に爪を立ててでも繋ぎ止める。
綺麗な励ましなんていらない。前なんて向かなくていい!
地獄の底で、一緒にこのセカイを呪ってもいい、私は、貴方に…生きていてほしいんだ
「……待ってて。今、君の絶望を、私の色で塗り潰しに行くから、そのままで、どうか…」
コメント
1件
Amia〜〜〜!!!!!