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…また朝が来て、仕事をして、帰ってきて、
…左腕を傷つけて…
そんな日々を繰り返していた。
…??
あれ?
今は、何時?
…朝の3:00。
寝て起きたらまた、地獄がやってくるのかな…
そう考えると、どうしても寝付けなかったから手紙を書いてみた。
この手紙を見る人は、誰になるのかな。
そんなことを考えながら、手紙を完成させた。
これは、机の上に置いておこう。
窓から外を見ると、綺麗な朝日が昇ってくるのが見えた。
窓を開け、窓枠に座ってみる。
窓枠に座ると、朝の涼しい風が頬を撫でた。
まるで、「おいで」って言ってるかのように。
ねぇ、ここは15階。
もしかしたらさ、飛べるかもよ?
そんな声が聞こえた気がした。
あぁ、そっか。
きっと、今日は最高の日になる。
くるりと身体の向きを変え、
部屋の方を向く。
高校を卒業したあと、家を追い出されてからずっと住んできたこの部屋。
乱れていたスリッパが気になり、きちんと揃える。
そして、窓枠にもう一度座り、部屋の方を向く。
ばいばい。
今までありがとう。僕の部屋。
そのまま、ゆっくりと身体を倒していく。
逆さまの綺麗な世界を、街を眺める。
ふ、と笑って、手を離す。
最後に、笑えて良かったな。
綺麗な景色を眺めながら、空を飛んでいた。
下を見ると、地面がすぐそこに。
ふと、意識が途切れた。