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『ほらっ!もう喧嘩しないでねっ!!』
『私はこっち入るから。』
やっとのことで着いた更衣室前。私は3人に “ 喧嘩しないで ” と言いつけ、女子更衣室のドアを開けた。
黒尾「………悪かった。」
『………えっ、?』
私が部屋に入ろうとしたところに黒尾先輩がそう言ってきた。突然のことに私は足を止める。
いつもは、絶対1番最後に謝ってくるのに…
『…どうしたんですか、急に……』
黒尾「急って…別に。」
『……ふふっ、(笑)』
黒尾「なんだよ…」
急に謝ってくる黒尾先輩が珍しくて、少し笑ってしまう私に目を若干逸らしながら先輩はそう言ってくる。
『なんでもないですっ!!ほら、他のみんな待ってるんですから!』
『ふふっ、(笑)研磨くんも夜久先輩も!もう怒ってませんよ!』
『早く練習、しましょ!!』
孤爪「っ!!」
夜久「っ!!」
私がさっきから後ろで下を向いていた2人にそう声をかけると、研磨くんも夜久先輩も驚いた顔をしてこっちを見た。そして2人共、「ごめん。」と言ってくれた。
『気にしてませんよ!いつものことですしっ!』
夜久「えぇ……それは良い事なの、か…?」
孤爪「りんが言ってるから良い事なんじゃない?」
黒尾「それはなんか違う気もするなぁ。」
孤爪「え、」
いつも通りの会話に戻り、安心する。音駒はやっぱりこれでないとねっ!!
『じゃあ、また体育館で!!』
3人「おぅ。/ うん。/ おぉ!」
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