青黄 「すきなタイプ」
みんな絶対私のこと忘れてるよね😿 たくさん書けるように頑張るから見てて!!
黄 Side
僕は知ってる。
好きな人と好きな人は永遠に結ばれるって。
そう小さい頃から本で読んでいた
黄(〜…、ということなので引き続き生徒会にご協力お願いします
僕はそんな理想を描きながら私立苺学園の生徒会長となった。
新学期が始まり、今は生徒総会の終わり
ここから新たな生徒会メンバーで学校をつくりあげていくのだ
赤(かいちょー!総会お疲れ様でした!
黄(莉犬!やっぱみんなの前で話すの緊張しちゃって…変じゃなかった?
赤(大丈夫でしたよ!
そう言って駆けつけてきたのは副会長の莉犬
僕の幼なじみでもあり1番頼れる人でもある
黄(よかったあ…あれ、ころちゃんは?
赤(あぁ、あれ…
そう言って莉犬が指さす方向には先生に怒られている生徒会メンバー、会計のころんの姿が
黄(またなにかしたんですか…
青(げ、っかいちょー…
黄(なんですかその顔??
青(すんませんっした
よほど僕の顔が優しすぎたのだろう((?
すぐに先生に怒られている理由を説明した
黄(まったく…生徒会という自覚を持ってくださいよ
青(へーい
赤(うーんこれはどうしようもないな
僕と莉犬は呆れ顔だった
テストや成績も程よく上位にはいっているが、普段の生活のせいであまり評判は良くない
そんな彼が生徒会に入ると聞いたときは驚いた
黄(じゃあ生徒会室に戻って…
青(あ、かいちょーちょっと遅れる!
赤(は?
青(えなに…ダメだった?
黄(はぁ…今回だけですよ
後でちゃんと来てくださいね?
青(うぉよっしゃ!ありがとうございます!
喜びと同時に彼は走って行ってしまった
相変わらずだけど、それが彼なんだという事で済ましている
赤(…甘いなぁるぅちゃんは
黄(莉犬ここ学校!
赤(いいじゃん誰もいないし!笑
小学校からずっと一緒で、何をするときも必ず莉犬がそばにいた
このあだ名は莉犬しか呼ばない、それも2人になったときだけ
それは僕が莉犬に約束したこと
赤(るぅちゃんも一途だよね 笑
どんなところが好きなの??
莉犬が茶化してきて、自分の顔が赤く染まるのが分かった
お察しの通り僕はころんに好意を寄せている
黄(え、っ…んん 照
一目惚れだったから今もあんまわかんないかも?
赤(あれ一目惚れだっけ?
黄(うん、
赤(そっかそっかぁ〜
黄(ニヤニヤしない!!照
ほら生徒会室行きますよっ
赤(む、…素直じゃないなー
黄(うるさいです!照
黄(あ、ころちゃん
青 (あ、かいちょー!おはよ!
たまたま靴箱で彼と遭遇し、教室まで一緒に行くことになった
彼とは同じクラスで莉犬だけ1つ隣のクラス
黄(おはようございます
昨日結局来ませんでしたよね?
青(え、?…っあー笑
黄(バツとして今日の校内見回りころちゃん行ってください
青(えぇ…
朝から会えると思ってなくて顔がにやけてないか心配していた
だが彼の嫌がる顔が面白くてつい笑ってしまった
赤(あ!かいちょ、っ…
あー!おいころんお前!!
青(わんわんおはよー
赤(誰がわんわんだよ
…っじゃなくて!会長と歩いてんの!
青(ええなにダメなの?!
言い忘れてたが、莉犬は僕の狂犬である
僕によってくる知らない人を片っ端から睨みつけては威嚇している
困ったわんちゃんだが普段はいい子なので目をつぶっている
黄(莉犬 威嚇しないの笑
赤(だってぇ〜…
青(えっへへーかいちょうは僕の味方みたいよ?
そう言いながらグイッと肩を寄せて僕を見てから莉犬へと目をやる
赤(おい○すぞ
青(こわすぎ
莉犬の怒りは限界に達してみたい
放課後になり、生徒会の仕事があるため拗ねてる莉犬を先に迎えに行く
黄(莉犬!生徒会室行きましょ
黄(あ!会長!迎えに来てくれたんですね!
お人形のように大きい瞳で見つめては、その瞳のハイライトはキラキラしている
おまけにしっぽもフリフリしている
黄(んふふ笑
ころちゃんのところ行きましょ?
赤(…置いてきましょ
黄(だめ
赤(むぅ、…
黄(ころちゃーん、
M(で、実際はどうなんだよ笑
青(ええ?
M(るぅと会長のこと好きなの?笑
青(また今度で良くないそれ?笑
M(話そらすなよー笑
好きなの?嫌いなの?どっちでもない?
偶然出くわしてしまった
ころちゃんと仲がいい友達の会話
気になってしまってその場から動けずにいた
青(あーん…まぁまぁ?
M(それ嫌いな反応やん笑
青(えぇ?そんなことないっしょ笑
M(嫌いなのになんで生徒会入ったん?
赤(かいちょ、…?
黄(あ、…えっと
拙い言葉しか出てこなくて
それと同時に、涙が出てきそうになった
黄(ごめん、っ先行ってる
赤(あぇ…会長!
M(ん?会長?
青(やべっ、生徒会あるの忘れてた
赤(おいころん何してんだ早く行くぞ
バタン────
莉犬を置いて1人で生徒会室まで走った
こぼれ落ちてくる涙になんで止まらないんだ、こんな物語は知らないと
王子様とお姫様は結ばれるんじゃないの?
僕はお姫様じゃない?
黄(なんだ…僕じゃないんだ 泣
青(えまだご機嫌ナナメじゃん
赤(もう喋んな
青(こわ…えなに僕何かした?
赤(おまえなあぁっ!!
ドア越しに聞こえてきた2人の会話
このままじゃだめだと思い急いで席につき、仕事を始めた
チラッと鏡で目を見ると若干腫れているようだがしっかり見ないとわからない
青(んん、…っあ!
かいちょー聞いてくださいよ!
赤(おまえとっとと校内見回り行ってこい
青(聞いたかいちょう?!莉犬くんさっきからこれなんだけど?!
黄(まぁまぁ笑 校内見回りお願いしますね
青(はーい あれ、かいちょーなんか目…
赤((早く行けの圧
青(…嫌われてるにも程がある
赤(るぅちゃん大丈夫?
黄(ん?なにが?
そう聞いてくる莉犬は心配しているとわかった
迷惑はかけられないためニコッと笑って見せた
赤(目、腫れてない?泣いたでしょ
黄(僕花粉症なので笑
赤(んーん、るぅちゃん花粉症じゃないの知ってる
黄(…やっぱ莉犬ですね笑
赤(当たり前でしょっ!
それにしても、あいつにはデリカシーってもんがないのかなぁ
黄(んふふ笑もう気にしてないし大丈夫だよ
赤(ほんとかー?ずっと好きだったのにこんな形で終わらせていいの?
いいわけない
王子様とお姫様みたいに結ばれたい
好きな人とはそうなるって約束でしょ?
黄(…莉犬、今日は帰って大丈夫だよ
赤(えでも…
黄(大丈夫
赤(そっ、か笑 じゃあまた明日ね!
黄(うん、気をつけてね!
そう言って莉犬を見送った
きっと莉犬は察してくれてんだ。それと同時にころちゃんが見回りから戻ってきた
青(あれ莉犬くんは?!
黄(帰りましたよ
青(え仕事終わったんですか?!
黄(いえ、僕が帰らせました
青(えぇ…莉犬くんだけずるいぃー
プクっと頬をふくらませている姿はすごく可愛かった
好きで好きでたまらなくて、でも嫌われてたことが頭をさえぎった
だから話を切り出すのに時間がかかってしまい、夕日が2人を照らしている
沈黙を破ったのは彼だった
青(そういえばかいちょう、さっき目腫れてましたよね?
黄(んん、…まぁ
青(何かありましたか?
キョトンと首を傾げてきた
きっと莉犬が怒ってた理由も、僕が泣いてた理由もわからないんだろう
黄(…ころちゃんはさ、
でも気になって仕方がなかった
黄(僕のこと、きらい?
また沈黙の空間になってしまった
僕はこの独特な空気が苦手で泣きたくなった
青(いゃ、…ええっと
彼の顔をじっと見つめる
人間は嘘をつくとき目を泳がせる癖がある
ころちゃんの目は泳いでいるし、僕と目を合わせないようにしている
黄(…すみません笑 こんなこと聞いて
青(あぁ、えっと違くて!
黄(ぼく、っ! ころちゃんが好きです
青(へ、っ?
動揺をかくせていない彼を見て笑いそうだった
誰しもがそうだろう、嫌いな相手から急に告白されたら驚いて動揺するだろう
黄(ずっと好きで…でもさっき教室で聞いちゃって
ころちゃんは僕のこと嫌いなんですよね?
溢れ出てくる涙は止まることなく、彼は更に動揺している
黄(でも、っ諦めきれなくて…なので
黄(教えてくださいころちゃんの好み
わがままだって分かってます。だけど、っ!
まだころちゃんのことが好きなんです…時間がある時でいいです
ころちゃんのタイプの子になれるようにしたいんです
もう止められなかった
でも少しの希望を探して、また新しい物語を始めようと思う
𝐍𝐞𝐱𝐭────
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