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#異世界転生
K-Takasaka
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#タイムループ
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もう8話お疲れさま!!😭💕 K-Tさんの記録体、あの「問題ない」が出てきた瞬間泣きそうになったよ…。偽物でも動きも立ち振る舞いも本物そのもので、メバルたちの苦しさがダイレクトに伝わってきた。最後に「メバル。みんなを頼む」って、本物の記憶が残ってたのエモすぎる😢💔 記録体が急所避けてたところ、やっぱKさんはどんな姿でも仲間思いなんだなって…。もう次の試練が怖いけど、この5人の絆を信じてる!✨
転移の光が消えたとき、メバルたちは石造りの広間に立っていた。
天井は高く、壁には無数の魔法陣が刻まれている。王都の地下にあるとは思えないほど広大な空間だった。
正面には、黒い扉が一枚だけある。
扉の左右には、紫色の結晶が埋め込まれていた。
そして、扉の向こうから聞こえてきた。
カチン。
金属が伸びる音。
K-Tの黒いガラケーが、警棒へ変わるときに立てていた音と同じだった。
カキが息を止める。
「……Kさん?」
メバルも扉へ近づいた。
足音がする。
一定の間隔で、ゆっくりと近づいてくる。
カチン。
また、金属音が鳴った。
「待って」
アオノが手を上げた。
「この音は録音されている可能性がある」
「でも、Kさんの音だよ」
カキが扉へ手を伸ばす。
「音だけでは本人だと判断できない」
アオノの言葉は冷静だった。
だが、彼女の指先はわずかに震えている。
マサカゲが扉の横へ回り込み、壁の魔法陣を調べた。
「この扉は、こちら側からは開けられない」
「なら、向こうから開くのを待つ?」
ミステーが言った。
「それは危険だ」
「しかし、扉は開くために存在する」
「ミステーちゃん、今は哲学をやってる場合じゃないよ!」
メバルが突っ込んだ直後、黒い扉が内側へ開いた。
そこに立っていたのは、K-Tだった。
黒髪の短髪。
紫色の瞳。
防弾チョッキ。
右手にはトンファー、左手には黒い防弾盾。
見間違えるはずがない。
「Kさん……」
カキが一歩前へ出る。
K-Tは、五人を見つめた。
「遅い」
短い声。
間違いなく、K-Tの声だった。
メバルの胸が大きく跳ねた。
「どうして……?」
「何がだ」
「マグマに飛び込んだのに、どうしてここにいるの?」
「問題ない」
K-Tはいつものように答えた。
メバルの足が前へ進みかける。
だが、マサカゲが腕をつかんだ。
「待て」
「でも、Kさんだよ!」
「本物とは限らない」
K-Tの紫色の瞳が、マサカゲへ向いた。
「警戒するのは正しい」
その言葉に、マサカゲの表情が揺れた。
「Kさんなら、俺たちを呼ぶときは?」
メバルが尋ねた。
K-Tは五人を見回した。
「メバル。カキ。マサカゲ。ミステー。アオノ」
名前を呼び捨てにする。
それも、K-Tと同じだった。
「どう?」
カキが小声で尋ねる。
「一致している」
アオノが答えた。
「でも、生存反応を確認できない」
K-Tの姿の周囲には、生命の気配がなかった。
体温もない。
心音もない。
魔力の流れも存在しない。
アオノの分析結果を聞いた瞬間、メバルは理解した。
これはK-Tではない。
K-Tの姿をした何かだ。
「お前は、誰だ」
メバルが剣を抜く。
K-Tの姿をしたものは、少しだけ首を傾けた。
「K-Tだ」
「違う」
「なぜだ」
「Kさんは、もう死んだ」
言葉にした瞬間、メバルの胸が痛んだ。
K-Tの姿をした何かは、まるでその痛みを観察するように、無表情でメバルを見た。
「死亡は確認されている」
アオノが言う。
「肉体、魂、魔力反応。すべて消失している」
「それでも、ここにいる」
「矛盾している」
「矛盾ではない。これは記録体だ」
K-Tの姿をしたものが、胸元へ手を当てた。
「お前たちが最も信頼した人物の行動、声、記憶を再現している」
カキの顔が強張る。
「記録……?」
「そうだ。お前たちの罪悪感を刺激し、判断力を低下させるための装置だ」
マサカゲが剣を抜いた。
「作ったのは誰だ」
「管理者」
「その管理者はどこにいる」
「この地下施設の最深部」
ミステーが真面目な顔で言った。
「ならば、このK-Tは鍵だ」
「どういう意味?」
「本物でないなら、扉を開ける偽物の鍵だ」
メバルが頭を抱えた。
「ミステーちゃんの話、たまに分かるようで分からないんだよな……」
K-Tの記録体が、突然、紫色の刀を抜いた。
その刃は、メバルが腰に差していた刀の欠片と同じ色をしていた。
「試練を開始する」
「またかよ!」
床の魔法陣が起動する。
五人の足元に、それぞれ一つずつ円が浮かび上がった。
壁に新たな文字が現れる。
『記録体K-Tを破壊せよ』
『破壊できなければ、地下施設を封鎖する』
『制限時間、三分』
カキが顔を青くする。
「Kさんを、もう一度倒すの?」
「本物ではない」
マサカゲが言った。
「だが、姿は同じだ」
メバルは剣を握り締めた。
K-Tの記録体が、紫色の刀を構える。
「来い」
その立ち姿は、本物と同じだった。
無駄がなく、静かで、仲間を守るように前へ立つ姿。
メバルの手が震える。
「……やりにくいな」
「問題ない」
記録体が言う。
その声を聞いた瞬間、メバルの中で何かが切れた。
「その言葉を、勝手に使うな!」
メバルが踏み込む。
記録体の刀が閃いた。
剣と刀がぶつかり、地下広間に鋭い音が響く。
マサカゲ、カキ、ミステー、アオノも同時に攻撃へ加わった。
記録体は一人で五人の攻撃を受け止める。
その動きは、あまりにも本物に似ていた。
そして、メバルは気づいた。
記録体は誰も殺そうとしていない。
攻撃を受けながら、全員の急所を避けている。
「Kさん……」
思わず、メバルの口から名前が漏れた。
記録体の動きが、一瞬だけ止まる。
紫色の瞳が、わずかに揺れた。
アオノが叫ぶ。
「今。人格記録に干渉が発生した」
「人格記録?」
「本物のK-Tの行動パターンが、完全には消去されていない」
マサカゲが叫ぶ。
「なら、破壊するな。動きを止めろ!」
五人は攻撃の方向を変えた。
メバルが刀を弾き、カキが足元を崩し、マサカゲが腕を封じる。ミステーが魔力の輪を作り、アオノが魔法陣の中心を破壊した。
記録体が膝をつく。
その顔に、初めて本物のK-Tと同じ表情が浮かんだ。
意外そうな顔。
そして、わずかな笑顔。
「問題ない」
記録体の体が紫色の光へ崩れる。
完全に消える直前、その声だけが広間に残った。
「メバル。みんなを頼む」
メバルは、その場に膝をついた。
偽物だと分かっていた。
K-Tは復活していない。
それでも、最後の言葉だけは本物の記憶だった。
壁の文字が書き換わる。
『記録体、破壊』
『第五試練へ移行』
地下広間の奥で、巨大な階段が現れた。
その先から、複数の人間の声が聞こえる。
「次は、誰の記憶を壊そうか」
五人は階段を見上げた。
K-Tのいないまま、次の試練が始まる。