テラーノベル
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チャイムが鳴り、教室に入ってきたのは、
かつて「Amia」を誰よりも買っていた担任。
教壇に立った瞬間、彼の視線が私の席で止まった。
あからさまな安堵と、その奥にある無言の強制。
「……Amia、心配したぞ。後で職員室に来なさい。これからの遅れ、どう取り戻すか相談しよう」
クラス中に響く、善意を装ったナイフ。
「遅れ」?
私が命懸けで自分を修復していた時間は、この人にとってはただの「学習の遅延」でしかないんだ。
「期待してるんだからな」
その言葉が、かつては私のガソリンだった。
でも今は、私の首を絞める鎖にしか聞こえない。
私は、開いたばかりの教科書を見つめる。
真っ白な余白に、先生には見えない、私だけの「進路」を書きなぐる。
ははっ。。。ナメないでよね
私が遅れてる?違う。
勉強であいつら全員見返すんだ!!!!
「……先生」
私は、前を向いたまま、でも「Amia」ではない声で答えた。
「私、もう、あなたの期待していた私には戻れません」
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