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つうん@📚🐟💙
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#カンヒュイラスト
金槌
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#歌詞ドッキリ
you
4
両替機へと千円札が入って行く
「アメリカくん、もう良くない?」
「まだだ…まだ二千円はある…」
あともう少しで取れそうなのに、全く持って取れそうな気配がしないのはUFOキャッチャー特有の面白さ、その面白さのせいか、沼ってしまう人は多くいる。今のアメリカのように。
しかし、これほど沼ってしまっているのは、UFOキャッチャーのせいだけとは言えない。ある日本の一言に、アメリカはUFOキャッチャーの地獄へと突き落とされてしまった。
数十分前、アメリカと日本は急ぎ足でゲームセンターへと到着する。ゲームセンター特有のUFOキャッチャーゾーンへ入るが、日本の遊んでる台は、なかなか取れる気配はない。
「何をそんな欲しがってんだ」
アメリカの問いかけに、日本は振り返る。台の中にある景品を指差しながら物欲しそうに問を返す。
「このキャラいま人気なんだよ。知らない?」
「知らねー」
黒いうさぎの耳に赤いリボンが両方ともつけられている。キーホルダーらしく、頭のてっぺんにはチェーンがつけられていた。
「かわいーなー」
「…」
日本は目を煌めかせ、キーホルダーを覗き込んでいる。その姿を見たアメリカは何を思っただろう。
「俺が取ってやろうか?」
と、言う経緯でこうなってしまった。変な意地をはらなければよかったのにと日本は思う。だが、そんな子供らしい優しさも悪くないとも思っている自分もいる。
「あ、取れた!取れたぞ日本!」
「え、取れたの?」
日本の中にある複雑な感情を治そうとしていると、アメリカが子供のように起きた出来事を知らせてくる。取れたキーホルダーを手に持ちながら、元気に手を振っていた。
「ははっ!どうだすげーだろ!」
「おー」
さっきまでは遠いとこにあったようなキーホルダーが自分の手に乗っている。何個もあるうちの1つ。そうだが、日本はなぜかそうとは思わなかった。
「アメリカくん」
アメリカの名前を呼ぶと、ふと笑顔がこぼれ落ちる
「ありがとね」
「うぇっ!べ、べつにににオメーのためじゃ」
「はいはいありがとうねー」
顔を真っ赤にさせて自分のした善行をなくそうと必死の抵抗をするアメリカを横目に、日本は分かりきったように笑顔を浮かばせる。手の中にあるキーホルダーをぎゅっと握りながら。
なんやかんやありながらゲームセンターを出ると、少し日が下がっているように見える。
「暗くなると危ないし、そろそろ解散しよっか」
「そー、だな」
少し名残惜しそうにアメリカは視線を少しだけ地面に寄せた。その姿を見た日本はまた少し微笑む。
「あー、疲れちゃった。アメリカくん少し休まない?」
そう言い日本が指を指した先にはベンチがあった。ちょうど植えてある花も、空も、きれいな町中も映るような穴場スポットのような場所。
「別にいいけど…」
総アメリカの許可も終え、二人でベンチに腰をつく。短めのベンチで、二人の距離も自然と近くなった。
アメリカは少し頬を赤らめ、うつむき、日本と目を合わせないようにしている。そんなアメリカの前に日本は携帯を持っていき
「アメリカくんこっち見て」
「え、」
カシャッと写真を撮った。
「おい!撮るなら先に言えよ!ぜってー変な顔になった」
「アメリカくんは顔整ってるし、別にどんな顔でも大丈夫だと思うよ?」
「んなわけねーだろ」
そんな会話をすると二人は顔を見合って笑う。傍から見たら本当のカップルのように見えるだろう
日本とも解散し、自宅についたアメリカは、すぐさま自分の部屋に飛び込む。ベットにころがりながら、独り言をつぶやいた。
「はー、なんだよー…」
いつもは女性と会ったって、話したって、顔を赤らめることはなかった。ただ吐き気がおこるだけ
なのに今日はいつもと違くて、緊張もしたし鼓動だって早まった。これはまるで…と、結論にいたろうとしてる所で通知がなる。日本からだ。そこには今日撮った写真が送られている。「今日はありがとうね。」という文章を添えて。
「…今日で終わりかー。カップル生活」
そう、ただ写真を取るだけの依頼。それならもう今日であっちの願いも、こっちの願いも叶ったことになる。ならもう偽カップルなんてしなくていい。
アメリカは送られてきた写真を見つめる。
「あー、やっぱ変な顔なってるし、バカにされるー」
そう言いながらアメリカが見つめているのは自分の顔なんじゃなくて、日本の顔だったりもするのかもしれない。
いつもと同じ教室のドアを開ける。今日からはアメリカと関わることなんてそこまであるわけでもない。普通の生活。そう思うと虚しくなったりもするが、考えないでおくことに日本はした。
「よぉ!日本!!」
いつもと同じ日常が始まるはずが、もういつもと同じではない。アメリカが朝一番に話しかけてきたからだ。嫌な予感がする。
「すこーしさ!またトイレ付きあってくんねー?」
「えーと、アメリカくん? 」
「ガチですぐ終わるから!な!」
ひどく慌ててるようで、自分の話が耳に入っていないんじゃないかとも思う。いや多分本当に入っていない。そんないやいやトイレに取れていかれ、アメリカが一言目に発した言葉は、
「もう一回偽カップルしないといけなくなった」
「なぜ…」
アメリカの話を聞くと、自分を紹介したあとすぐに別れたと知らせるつもりが、なぜかいろいろな人に広まり、最終的にクラスの全員がアメリカの付き合いを知ってしまったらしい。それの何がだめかというと、付き合ったと言う情報がすぐに出回って別れたという情報がまた出回ったら。自分がどの女にでも手を出すやばいやつだと思われてしまうことだという。人気者は大変だ。自分もこれから大変になるが。
「一生のお願いです!どうかもう一度チャンスを!!」
「別れ話みたいなセリフ言わないでよ!」
まぁ、確かに自分も今回だけ彼氏紹介してあとから一切出てこないっていうのはどうするもんかと悩んでいたとこ。それにアメリカとなら悪くはないかもしれない。
「仕方ないなー」
そう言うと、アメリカは目を輝かせ、まるで神様を見ているかのような瞳で見てくる。
「ガチでお前は俺の神様だー!」
「はいはい」
そう言い合いながらまた昨日のように二人で笑い合う。また傍から見たら本物のカップルの偽カップルが出来上がってしまった。
「なっ、何で…日本先輩がこんな…」
そんな微笑ましい現場からどこか離れた教室で一人の男が震えている。
「か、彼氏ができたなんてっ…」
コメント
4件

ほんとにてぇてぇが過ぎます…!!!!最後の人誰だろう!!!!
……( '-' )スゥーッ↑ めっちゃこの話好きです……アメリカと日本可愛すぎるし……続き楽しみです!!!!!!
更新嬉しいです!まじで神ってる。あとどうでもいいんですけどUFOキャッチャー派なんですね。私はクレーンゲーム派ですw次回も楽しみにしてますね!