こんにちは
くくるです
今回は、ベラが目覚めなかった世界線です
一応ハッピーエンドです(予定)
⚠️注意⚠️
🇷🇺🇧🇾
相変わらず病んでる
雑でごめんなさい
現代や昔の社会情勢などとは一切関係ありません
ロシア視点
俺は、ただ
離れて欲しくないだけ
なのに、なんで……
あれ……?
「ベラ……?」
声をかけても返事がない
それどころか、ピクリとも動かない
そういえば、さっきから首を絞めていたのに、嗚咽もしなかった
ベラの細い首を絞める手が、自然と緩くなる
……?
国は簡単には死なないだろ
じゃあ、なんで、
ベラは俺を無視するんだよ?
「ベラ」
「起きろ」
「ほら、ご飯の時間だぞ」
「ベラ?」
「久しぶりに、一緒に寝てやろうか?」
「なぁ」
「なんで」
「なんで」
「なんで」
「ベラ」
「応えろよ」
何回も何回も、声をかけたのに
ベラは目を覚まさなかった
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ベラルーシ視点
「……?」
目が覚めると、見覚えのある草原にいた
おかしいな
お風呂に沈められて、ウククとアメリカさんが来て……
僕は兄さんを選んで……そのまま寝てしまったはずなのに
気がつけば、僕は、兄さんの膝に寝転がり、うたた寝をしていたのだ
兄さんの顔を見ると、穏やかに笑っていた
久しぶりに見た、笑顔だった
父さんが居なくなってから、兄さんは変になった
元々隠れて暴力とかはしてたけど、その頻度も威力も増した
ずっと、泣きそうな、辛そうな顔で
泣きたいのはコッチのはずなのに
ずるいなぁ、なんて思ってた
でも、暴力が終わったら、必ず僕を抱きしめて、何回も何回も謝るんだ
その度、僕は、大丈夫だよ、痛くないよって言う
それが、優しさなのかは分からない
でも、弟として、兄さんにかけてあげられる言葉なんて、それしか思いつかなかった
僕は、兄さんの笑った顔が、何よりも大好き
兄さんが笑ってくれるなら、僕は暴力も暴言も、なにもかも受け入れるよ
ねぇ、兄さん
どうしたら、笑ってくれるの?
この時みたいに、幸せそうに
つくり笑顔なんかじゃなくてさ
ねぇ、兄さん
僕は、何があっても兄さんのこと、大好きだよ
ふと、兄さんの膝から離れ、立ち上がる
夢から覚めて、兄さんと話をしたいって思ったんだ
そしたら、どこからか声が聞こえて
気がついたら、
あたりの草原が、
一気に、
焼け野原に変わっていて
兄さんは真っ黒で、
ドロドロに溶けて、
僕の腕を掴んで、
離さないって言ってきて
怖くて、怖くて、仕方がなくて
逃げようとしたんだ
でもね、無理だった
多分、起きても、寝ても、地獄なんだなって
気づいてしまったから
おそかった
話すのが、兄さんと向き合うのが
受け入れるだけじゃなくて、ちゃんと話し合わなきゃダメだったんだ
ごめんなさい
全部、ぼくのせいなんだ
もし、神様がいるのなら
世界をもう一度作り直して下さい
僕がいない、平和な世界を
兄さんが、ずっと笑っていられる世界を
あぁ、感覚がわかる
死ぬ時の感覚
国は、簡単には死なない
簡単にはね
経済があまりにも落ちぶれたり、他国から攻め込まれたりすれば、普通に死ぬんだ
嫌だなぁ
死にたくないよ
だって、僕、まだ
兄さんに何も出来てないよ
お礼も伝えてないよ
ウククにも、アメリカさんにも謝れてないよ
ほぼ諦めてたのに、いざこうなると、なんで、未練ばっかり
よく聞く走馬灯とやらは見なかった
過去の思い出が蘇るらしいから楽しみにしていたのに
最後の最後まで、僕は悪い子だった
僕が死んだら、兄さんが処理に困るだろうな
なんで、こういう時にまで迷惑をかけてしまうんだろう
ごめんなさい
ごめんなさい
どうか、邪魔がいない世界で
永遠に笑っていて
ロシアによる圧力と、他国からのエスカレートした制裁のおかげで、ベラルーシは崩壊し、隣国である、リトアニア、ウクライナ、ポーランド、ロシアの4国が分割支配することになった
コメント
4件
泣けてきた…ベラぁ…(T^T)
ウワァ好き…