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カランカラン
勢いよくドアが開かれる。日傘を丁寧にたたみ、軽やかな足取りで入る女性。
「アリちゃーん!来たわよ〜!」
「メアリー。貴女はしたないわよ。」
「あらごめんなさい!」
謝る気があるのか、、となりながらカウンターに案内すると、彼女は落ち着いて座る。言動はとても騒がしいのに、行動はおしとやかな彼女は、どのお客さんより異質で、つい覚えてしまう。
「ソレデソレデ?新しいあの子とはどうなのよ」
まるで、つついてくるかのように言ってくる。彼女に呆れながら「そうね、いい子よ。少し心配になるけれど、」と答えた。「そうなのそうなの?いいわね〜!私も恋愛したぁーい!」と、まるで高校生かのようなノリで話す彼女だが、仕草には品があり、本当に癪に障る。いつものカクテルを彼女に差し出すと、「わかってんじゃーん?」と微笑む。
こんな彼女のことを、私は何も知らない。BARなのに話が聞きたくてきているらしい。本当に掴めない人だ。