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……何を待っているというのだ? ここは、どこなんだ?……あれは何だ? なぜあんなところに扉が……? 扉の向こう側に広がる暗闇……。

あそこから聞こえてくる声の主は……?……わからないことだらけだな。

ここに来るまでにも何度か見たが、 この街のいたるところに刻まれた傷跡のようなものだ。

この場所にも刻まれていたということらしい。……これはいったい? どうやら、この結晶によって生み出されたもののようだ。

つまり、これが鍵だったというわけか。

しかし、こんなもので封印されていたとはね。

それにしては脆すぎるし、不完全だが……。

まだ完全に機能していないだけなのか、 はたまたすでに崩壊寸前だったのか。

いずれにせよ、今はただの抜け殻にすぎないようだ。

だが、おそらくはこれも……何だというのだ? この記憶のようなものは。

この結晶は……違う! これは……

これではただの人形ではないか……。……感情のない瞳の奥には、何を映していたのだ? あるいは、最初から何もなかったのか……?……私は今、何を見ているんだろう?……私の目には何が見えているんだ? どうしてこんなにも不安なんだ? どうして、こんなにも悲しいんだ? 私が知っているはずのものは、本当にあるんだろうか?……私の中にある記憶とは、いったいなんだったんだ?……これは、本当にあったことなのか?……私の中にあったはずのものは、 いつの間に失われてしまったんだ?……私は今まで、どうやって生きてきたんだ?……私はなぜここにいるんだ?……私にとっての世界って、どこのことだったんだ?……私の中には、どんな世界があったんだ?……私はいったい、どうすればいいんだ?……そもそも、どこに行けばよかったんだ?……私の名前は……いったいなんていう名前だったっけ……?……私は、いったい誰だったんだろう?……ここは……どこだ?……ああ、思い出せない……。……そうだ。

確か、あの時もこうやって……

真っ暗になって、消えたんじゃなかったかな。……そっか。

またかぁ……。……これで、何回目になるんだろうね?……さあ? わからないよ。……でも、あんまり楽しくはないよね。……うん。あの子ってば、いつまで経っても変わらないんだもん。……仕方ないか。

ねぇ。どうして、あんなことしちゃったんだと思う? うーん……。わかんないけど……きっと何か理由があったんだよ。

そうだといいんだけどね。

わたしたちだって、ずっとこのままじゃ困っちゃうしさ。何とかならないかな?……難しいかも。

だよねぇ。

まぁ、そのうち考え直してくれるかもしれないし……今はそっとしておこうよ。

それも、そうだね。……じゃあさ、今度はわたしたちに付き合ってくれる? えぇ~!?……なんでそうなるわけ? いいじゃん!たまには遊ぼうよぉ! ヤダ。ぜぇ~たい、イヤ!! お願いだからさぁ~!ちょっとだけでいいから、行こうよぉ!

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