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今回、コロネ様がコンテストを開催しているので!参加させて頂きます!

それでは!どうぞー!

「」←白

『』←黒

〈〉←モブ


「…。」

「残り1年、か…。」

うちは、難病を患っている。

昔、余命宣言されたんよね。

約9年前に

残りの時間は10年です。

てな。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

だけど、なんか、悲しいなんて思わなかったんよね。

なんでかって言われると、分かんない。

分かんないけど、悲しいとは、思わなかった。

〈はい、こちらですよ。〉

『ありがとうございます…!』

〈いえ、あ、また後で検査があります。〉

『分かりましたー…!』

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「…新しい人か…」

何人も新しい人を見てきた。

だけど、仲良くなろうとなんてしなかった。

だって、結局忘れ去られる。

仲良くなったって、うちは結局死んじゃうんだから。

だから、仲良くしようとしんかった。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

『…!』

『よろしゅうな…!』

…また話しかけてきた。絶対みんな話しかけて来るんよな。

まぁ無視しときゃ、みんな引下がる。

「…」

『あれ、聞いとる?』

…うるさいなぁ…

「…」

『そこの白髪の女の子に喋っとるんやけど。』

もうどんだけ喋りたいん。もうウザイくらいなんやけど。

『…なぁ』

嗚呼めんどくさい、もう…喋るしかないやんか…はぁ。

「もうなんやねん。」

「どんだけ喋りたいんよ…。」

…喋ってもうた、絶対面倒臭いやつや…。

『お、やっとしゃべったな…。』

『なぁ、仲良くしよーや。』

いや、仲良くしたくないんやけど

「はぁ…うちは仲良くしんよ。」

『なんでや、仲良くしよーや』

話聞いとらんなこいつ

「いややから、それだけ」

『ええ…』

余命のことは絶対言わない。

だって、結局仲良くしないから。

どうせ、こいつだって…

『それでも俺は仲良くする。』

「…は?」

今、なんて言った?

「…今なんて言ったんや。」

『え、だから、仲良くするって言ったんや。』

…なかよくする…?なかよく…え。

仲良くって…

「…しないからな」

『え…まぁええわ、こっちから喋りかけるからな。』

「…はぁ。」

なんか、やばいやつに目付けられたな。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

翌日

『なぁ初兎、初兎ってどこの学校行っとるん。』

いつ名前知ったんや…。

「…。」

『なぁ答えてや…。』

…さっきからうるさいんやけどこいつ。

え、ちょ、誰かつまみだしてくれんかな。

『…なぁ、お願いやから…』

ちょっと罪悪感があるけど、やめよ、話さないって決めたんやからな。

『なぁ、初兎…』

「ああもう、うっさいな、うちが通ってる所はいれいす学園や。」

『!』

ちょっと驚いとる、そんな驚かしたつもりないんやけどな…。

『…俺も一緒の学園なんよな…!』

「…ん?」

え、ちょ、聞き間違いかもしれん。

「…なんて言ったん。」

『ん、いれいす学園、一緒の学園に通っとるんよ。』

…まじか、え、まじかよ、は。

「…何歳なん」

『高三やな』

…年上かよ。

『初兎は何年なんよ。』

「…高二」

『お、後輩かぁええな、後輩と仲良くなれたわ、嬉しいなぁ…!』

…なんで言っちゃったんやろ。

「…名前は、なんて言うん。」

『…!』

『俺は悠佑、好きに呼んでや。』

その、悠佑…?くんは、ちょっと嬉しそうに答えた。

「…名前呼ぶか分からんけどな」

うちは少し笑いながら答えた。

『なんでや…』

ちょっと悲しそうで、少し可哀想だなと思った。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

その翌日も、その次の日も、ずっっと話しかけて来た。

最初は鬱陶しい、話しかけんなや、とか思っとったけど、今では、少し楽しいと思ってる。

でも、いつかは離れる時が来るんやって。

悠くんは、あと1ヶ月で退院らしい。

…少し寂しいな、なんてな。

『…初兎っていつ退院するん。』

ちょっと不思議そうに聞いてきた。

「え…。」

自分は、ちょっと焦ってしまった。

どう答えたらいいんやろ、このまま余命のことも言うか…、こんな言葉が頭の中でぐるぐる回る。

「えっ…とな…。」

「…。」

「…悠くんよりかは、後に退院やな。 」

うちは、嘘をついた。

言いたくないのもある。あるけど…。

一番の理由は、悲しませたくない

別に、関係ないと思う。悠くんに、関係なんかないと思ってる。思ってるけど。

悲しませたくないって、思っちゃうんよな。

『…ふーん、そうなんや。』

『大変やな。』

鋭い目を向けながら、悠くんが言った。

きっとバレている。 きっと、そうだと思う。

「…そうなんよ」

ちょっと、声が震えちゃったかもしれない。

話していたら、もう消灯時間になってしまった。

『…おやすみ 』

「うん、おやすみ」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

…寝れない。

「ごめん、悠くん。」

誰にも届かない、小さな声で、言葉を放った。

そんな毎日を過ごしていたら、 もう悠くんの

退院日。

まだ、お礼言えてない。

まだ、何も出来てない。

まだ、気持ちを伝えていない。

〈それでは、また〉

『はい、お世話になりました。』

悠くんは元気よく返事をした。

「…悠くん!!」

うちは、大声を出した

『…どしたん。』

悠くんは、いつもの優しい目を向けて、問いかける。

「…やっぱ、なんもない。」

「それじゃあ、またな。」

うちは、自分の気持ちに蓋をした。

いきなり、困っちゃうやんな。

『…そうなんか、またな』

『あ、でも面会に来るからな。絶対。』

悠くんはうちに真っ直ぐな目を向けて、そういった。

「…おん、楽しみにしとるわ」

少し笑いながら、答えた。

自然と、笑みがこぼれたから。

『…おん!』

悠くんは、元気に応えてくれた。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

〈ほらアニキー、乗ってー!〉

〈やっと退院だね…〉

〈お疲れ様ー!〉

〈やっと一緒に歌が歌えるよー…!〉

『…そうやな!』

遠くからでも、見えるし聞こえる。

悠くんの周りには、赤髪の女の子と、水色と紫色のグラデーションの髪の女の子。

それと、ピンク髪の男性と、青髪の男性がいた。

「…楽しそうやな。」

うちも、あんな友達が出来たら良かったんに。

「この病気のせいや…っ。」

この病気のせいで、学校にあまり行けていない。行けたとしても、4ヶ月に1回くらい。

“『面会に来るから、絶対』”

「ほんとに、来てくれるよな…?」

少し不安で、心がもやもやとしていた。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

『初兎。』

優しい声で、毎日名前を呼んでくれる。

それのお陰で、今日も生きられる。

生きられるけど、残りあと、2ヶ月しかない。

悠くんに、好きと伝えたい。

伝えなきゃ。でも、無理なんだ。

ああ、神様、どうか、どうか…

「寿命を、伸ば、して、くださ…い。 」

自分は、少し泣きながら、そう言葉を放った。

「…日記、書か…なきゃ…っ」

実は、悠くんが来てからずっと日記を 書いて

いる。

まぁ、悠くんにはずっと隠してたけどな。

「今日も、悠くんが来てくれました。」

「とても、嬉しかったです。」

…残り、1ヶ月。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

あっという間に時はすぎていく。

いつの間にか、あと5日。

もう、文字なんて、震えながらしか書けなくなっちゃったんよな。

『…初兎、来たで。』

「ん…。」

酸素マスクが付いてるから、喋れない。

せっかく、悠くんが来てくれたのに。

優しい声、すごく安心する。

このまま時間が、止まっちゃえばいいのに。

なんて、叶うわけないのにね。

でも、止まってよ

残り、4日_。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

〈酸素!〉

〈電気ショック!!〉

〈~~~っ!〉

色々聞こえる。

うちが死ぬって、分かってるんだよ。

『初兎!!!』

「ぁ…ね、悠くん…」

『…なんや?』

『愛してる…っ』

『…俺も、俺も愛してる、やから…だからっ生きて、生きてくれや!!』

『…』

最期に聞いたのは、悠くんの、”愛してる”だった。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

〈へぇー!お父さんの初恋の人って、病気だったんだねー!〉

俺は、1人の子供のお父さんになった。

『そうやで?』

〈…寂しくないの?〉

少し、刺さったような気がしたけど、初兎と約束したことがある。

『…おん、寂しくないで!だって…』

〈だって?〉

『初兎が、見守ってくれとるからな!』

〈ほへぇー!そっかー!〉

[ん?何話しとるん]

『…なんもないで?』

[ふーんそうなんやー?]

[怪しいなー?]

『ほんまやってー!』

俺の嫁さんは、少し初兎に似ている。

話し方も、外見も、趣味も、俺の呼び方も。

もしかしたら、初兎の生まれ変わりなんちゃうんかなーって、思っとる。

でも、初兎は初兎で愛すよ。

俺は、初兎が一番好きやから。

[悠くん!]

〈おとーさん!〉

「…悠くん…!」

『…!』

なんだか、初兎の声が聞こえたような気がした。

『…おう!』

俺は、初兎のことを、一生愛すと誓うよ。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

題名《一生愛すよ。》𝑒𝑛𝑑


終わりです!!

一応感動系…のつもりです!

てか!長すぎました、ごめんなさい!💦

噛み砕き説明↓↓↓

・白さんは難病を患っており、友達を作らなかった。

・黒さんは白さんが気になりずっと喋りかけていた。

・白さんはそんな黒さんを鬱陶しいとか思っていたがそんな毎日を送っていると楽しいと思えるようになった

・白さんは自分が亡くなるという時に、黒さんに告白?をする。

・黒さんは言い返して、生きてくれと頼む

・だが白さんは亡くなってしまう。

・黒さんは白さんが生前に書いていた日記を見る。

・それの日記を大人になるまでずっともっていた。

みたいな感じですね!!

ほんとに国語力が無さすぎて ごめんなさい!🙏

それでは!おつあいでしたー!!

この作品はいかがでしたか?

791

コメント

6

ユーザー

超時差コメ失礼致します コンテスト優勝おめでとうございます!! めっちゃ泣きました!!うまく言葉に出来ないのですが、白さんが最初ツンツンしていた理由が凄く白さんらしい優しさで余計に涙腺が緩みました…

ユーザー

これまたコロネ様が感動する理由が分かる

ユーザー

無事にこの作品見て泣かされました。ありがとうございました🙏✨

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