愛と欲

普遍的な愛と欲と安心感。

普通はこれを親や兄弟や恋人に求めて、または抱くものであろう。

だがそうではない我が家に吐き気がして、今日もまたできた痣をぼんやり眺めていた。

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稲荷ほとけ

自分の家は普通でないと気付いている、ロマンチストだが時にリアリスト。ゲイ。

猫宮依歩

なにも考えていないように見えてなにか考えているようで実は本当になにも考えていない。バイ。

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目の前でずっと続く暴言をただ聞き流していた。

少し反省をしているふりをすれば案外なんとかなるもんだ。

大半が八つ当たりなため少々億劫なところはあるが。

目が腫れた。どうやって誤魔化そう。

今日はどこ殴られたっけ。

痛い。

アダルトチルドレンを具現化した母。

暴力を愛し暴力に愛された妹。

突如として暴言を覚えた弟。

なにが言いたいのかわからない父。

我ながら散々な家に生まれたもんだ。

ため息をついて、液晶画面を見入っていた。

続きの要望が出たら書くかもだけど、基本この愛と欲は短編集で行きます。