コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
主要登場人物一覧
大石慶敬(23)…4代目主人公 国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
豊島敦也(23)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
新屋智輝(23)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
甲賀彪馬(24)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
大野義也(30)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
日野悠矢(32)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
村島陽斗(28)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
勝村有人(35)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
海野崇(40)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班副班長
浦渼祐輝(59)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班班長
北海遼(38)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊長
河内慶六(49)…国家保安庁特殊空衛団長
睦月陸(46)…国家保安庁特殊空衛団管理官
……………………………………………………………
午前2時
矢田宅の前に数台のトラックが止まった。
しばらくするとトラックから武装し背中に日本国家保安庁と記された隊服を着た男達が降りてきた。
1時間前…………
「お前ら、悪いことは言わん。この作戦から手を引け」
出動に向け準備をしていた甲賀らに海野が声をかけた。
「は?いきなりなんすか?俺ら覚悟決めてここにいるんです。もし戦争なんて起きたら………。俺は絶対に反対です」
新屋が言った。
「こんな経験、なかなかできないっしょ?楽しまなきゃ笑笑」
日野が言うと大野が日野を軽く叩いた。
「楽しんでどうすんだよ」
「まーそうだけど、こういうのわくわくしねーか?笑笑」
「恐らく、俺らは負ける。矢田派が勝つだろう。もし俺らが負けたら恐らく償いとして命が…………ということにもなりかねない。お前にはまだやる事があるだろう。」
海野が言うと甲賀が立ち上がった。
「死ぬの怖く無いんで俺ら。怖かったらこんな仕事つきませんよ。」
「とにかく、この作戦からは降りろ。これは命令だ。上司からの命令が聞けないのか?」
海野が言うと日野がすぐに反応した。
「いいっすよ。そしたら俺らは降ります。でも、俺らは海野さん達と考えは一緒なんで。絶対成功してくださいよ。矢田を追放しないとこの国は終わります。世界一安全な国づくり。これが俺ら国保隊員の理念でしょ?絶対成功してくださいよ」
そう言うと日野は持っていた銃を海野に渡しその場から足早に去っていった。
「おいおい本当に良いのかよ。行かなくて。」
新屋達は、日野を追いかけるようにしてその場から去っていった。
…………………………………………………………
「総員、これより作戦を実行する。」
中道は無線機を握ると総員に指示を送った。
「そろそろはじめっか」
そう言うと1番先頭にいた一人の男がニヤッと笑った。
「達司、楽しむところじゃねーぞ」
近くにいた一人の隊員が声をかけた。
「うるせーよ。こんなの楽しまねーと。」
彼の名前は達司蓮。中道が長官に就任してから、彼は長官警護員として国家保安庁特別採用枠で入ってきた。
元々、中道の知人であった達司は、元々暴力団に所属しており、警察からの一斉検挙により職を失っていた彼を中道が拾ったという流れだ。
「そろそろ行こうか。頼んだぞ指揮」
中道に言われ達司は耳につけていた無線受信イヤホンを外した。
「うるせーよ。集中させろや」
そう言うと達司は目を瞑った。
「よし、行こうか」
そう言うと達司は家のインターホンに手をかけた。
その時だった、家の周りに数台のトラックが止まった。
「は?なんだ」
「そこまでだ、手を挙げろ。お前らは完全に包囲されている。」
なんらかの方法で来ることを予測していた矢田は、矢田派の隊員らを家に待機させ、矢田本人は自宅近くのホテルに泊まっていたのだ。
達司らは武装した矢田派の隊員らによって完全に包囲されてしまった。