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藍翠 瑠蒼
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翌朝。
こさめは病院の自動ドアの前で立ち止まっていた。
🦈「……あれ」
なんでだっけ。
一瞬、
何をしに来たのか分からなくなる。
でもすぐ、
「あ、お見舞い!」と思い出して歩き出した。
少しだけ頭がぼんやりする。
寝不足かな、と思った。
エレベーターに乗って、
いつもの階へ向かう。
病室の扉を開けた瞬間。
🍵「……こさめちゃん?」
すちが目を見開いた。
昨日より顔色がいい。
呼吸も落ち着いている。
そのことに、
こさめはぱっと笑顔になる。
🦈「すちー! 元気そう!」
🍵「……」
でもすちは、
なぜか複雑そうな顔をした。
🦈「どうしたの?」
🍵「いや……」
すちはゆっくりこさめを見る。
その視線が、
妙に不安そうで。
🍵「……泣いた?」
🦈「え?」
こさめはきょとんとする。
🍵「目、赤い」
🦈「そーお?」
言われて目を擦る。
確かに少し痛い。
でも理由が思い出せない。
昨日、なにしてたっけ。
その瞬間。
頭の奥に、
小さな違和感が走る。
何か大事なことを、
忘れている気がする。
でも掴めない。
霧みたいに、
するりと消えていく。
🍵「こさめちゃん」
すちの声は優しかった。
🍵「無理してない?」
🦈「してないよ〜?」
いつもの調子で笑う。
本当にそのつもりだった。
なのに。
すちはなぜか、
泣きそうな顔をする。
🍵「……そっか」
ぽつりと落ちた声。
こさめは首を傾げた。
変なの。
今日はすち、
ずっとこさめのこと見てる。
まるで、
いなくならないか確認してるみたいに。
🦈「なに〜? こさめ今日もかわいい?」
🍵「うん」
即答だった。
🍵「すごく、かわいい」
🦈「えへへ〜」
照れながら笑う。
その時。
ふと、
バックの中を見た
小さなメモ帳。
開かれたページに、
丸っこい字が並んでいる。
『すちはコーヒー苦手』
『薬飲んだら眠くなる』
『さみしいと無理して笑う』
🦈「……?」
こさめはぱちぱち瞬きをする。
なんでメモしたんだっけ。
すちはいつも一緒にいるから、
別に忘れないのに。
なのにその文字を見た瞬間、
胸が妙にざわついた。
忘れたくないものを、
必死に繋ぎ止めた跡みたいで。
なんかテラノべ変わった‥?
書く画面が‥
個人的には書きやすくなった