第53話 「天使と悪魔の微笑み」
夏実に送られてきた、メッセージの差出人。
それは――
「やっほーなっちゃん! 元気? よかったら今度お茶でもしよー!」
――美樹だった。
「!」
それを見て、夏実はふと思う。
(そうだ美樹さん……どれくらいの付き合いなんだろ……)
大学に入ってからは、その前よりも夏実と京輔の行動範囲が重ならなかった関係で、美樹と付き合っていたことは夏実も先日まで知らなかったのだが――
「どうした? 誰から?」
京輔が声をかけてきて初めて、スマホを見たまま固まっていたことに夏実は気づく。
「えっと……美樹さん、から」
「! え、連絡先交換してたの?」
「う、うん……」
京輔の表情に戸惑いが浮かぶ。
だから、というわけではなかったが――夏実の口が、考える前に動いた。
「美樹さんって……どれくらい付き合ってたの?」
「あー……」
一度言葉を切*************
***********************
*************************
***************************
************************
*****************************
********************
******
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!