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皆さんってゲーム好きですか?私は大好きです…
第三話 悩み事
「なぁ、ダイゴ……お前どうしてそんなに痩せちまったんだよ」
俺は、今疑問をやっとダイゴに聞くことに成功した。実にここまでの道のりは長かった……さっき風呂から上がったと思えば髪を洗うのを手伝ってくれとびしょ濡れのままリビングに来たりだの、服を着て戻ってきたと思えば次はドライヤーをしてくれだの…俺は始めて母親になったかのような気分になっているよ。あっ、これ嫌味ね。
「……」
「おい、ダイゴ。なっんだよさっきからジロジロこっちを見てきあがって…」
「……」
「いや!早く質問に答えろよ!無言でこっちを見られたらムズムズするわ…」
「………ハァ、実はね僕。悩み事が出来てしまってね、そのせいで一週間はまともに寝れなかったし、食事も喉を通らなかったんだよ」
「何だと!お前も遂に悩み事が出来たのか!?」
「失礼だなカゲツ……悩みっていうのがね、ある特定の人物をね最近想像するとね、とっても落ち着く…っていうのかな?心踊るって言うか、幸せな気分になるんだよ。」
「今のところ、お前の恋ばなしか聞いて無いぞ…でも、何で幸せな気分になるのに食事が喉を通らなかったり、寝れなかったりすんだよ」
「そうだね…幸せな気分になるところまでは良いんだ、でもその人を思い出すとねとっても吐き気がするんだよ。アイツが自分以外の奴と楽しそうに談笑していると反吐が出そうだ。そして、その日の晩にアイツは必ず夢に出てくるんだ。その度に、優しく慰めてくれるんだよ、それはもぉ、優しく優しく背中をさすって言葉を掛けてくれる。でも、僕はその行為に虫唾が走るんだよ、何でだろう意味が分からないねぇ…そして僕はアイツの…ヤッパリ何でもない」
そのアイツが誰かは知らないけど、結構大変な奴に目をつけられたな…ていうかなんだよ!ヤッパリ何でもないって!気になるだろっ…!
「…大変だなお前…俺も四天王に就任したのころかなぁ?キンセツシティにいつも居ているこわいお姉さんのことが好きになった頃があったな~。まぁ、振られたんだけどw 」
「カゲツの事を振るなんて見る目が無いねぇその人」
ダイゴが真顔でこちらを見てくる。
「おいおいそんなことは無いぜ!きっと俺の魅力が足りなかったから振られたんだよ、お前もそんなに痩せちまったらお前も好きな人に不健康な人はちょっとぉ…って振られてしまうぞ!俺からのアドバイスだ!ありがたく心に留めておけよ!」
「まさか君からアドバイスをもらう日が来るなんてね……ありがたく心には留めといてあげるよ」
そんなことを言いながらもダイゴの顔には笑みが浮かんでいる。
「あと、優しくされて虫唾が走るなんて、俺とは真逆だな…俺なら好きな人に優しくされちゃったら全部許せちゃうかも知れないわぁ…」
「カゲツは単純だね」
「おい!今の一言で俺は傷つきましたぁ!」
俺はそっぽ向いたがダイゴは笑顔でこちらを真っ直ぐ見ていた。
その後、ダイゴに当時の俺の恋愛事情を聞かれたので、ついベラベラ喋ってしまったが、ダイゴはそれを全部笑顔で聞いてくれた。そんな感じでいつの間にか日が暮れそうになっていたので俺は帰る事を告げた。
「じゃあなダイゴ!明日朝に迎えに来るからちゃんと着替えておくんだぞ!」
俺は玄関で靴を履きながらそう言うとダイゴは笑顔で
「分かった」
と、しか言わなかった。そして、家を出て帰路を今歩いているところだがダイゴのことが頭から離れない。普段のような口調ではあったが、話をしているのに無視してきたり、こちらをずっと見てきたり明らかに様子がおかしかった。多分この調子では明日の朝も何も食べないだろう…恋って恐ろしい!明日ダイゴの為におにぎりでも作って持ってってやるかぁ…
今回はここで区切ります!
今回もミクリさん出せませんでしたぁ(泣)多分次回にやっと出てくると思います。
というか、ここまで読んで下さっている皆さんありがとう!訂正があればまたコメント欄に書いておきますね
次回もお楽しみに~!
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