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葵:「凛ちゃんって勉強してるときなんか、かっこいいよね」
凛:「え、?」
不意に名前を呼ばれて、少しだけドキリとした。
葵:「いつもこの時間、ここにいるじゃん。なんか、集中してるのかっこいいなって」
凛:「…見てたの?」
葵:「そりゃ、見てるでしょ~、窓際で目立ってるし」
からかうような調子。でも、目はちゃんとこちらを見ている。
んぜか心の奥をくすぐられるような感覚がした。
凛:「別に、勉強しかすることがないだけ」
葵:「ふーん、そういうの、ちょっと羨ましいかも」
凛:「そう?」
葵:「なんかさ、あたしは逆にやることあっても続かないんだよね。すぐ飽きちゃって」
凛:「…それは性格の問題」
葵:「うっ、それいわれると痛い」
葵が肩をすくめて笑う。
葵:「でもさ、真面目に頑張れる人ってさ、ちょっと憧れるんだよね」
凛:「…憧れるようなことじゃないわよ」
葵:「あるよ。だって、あたしから見たら凛ちゃんって完璧っぽいもん」
凛:「完璧なんかじゃない」
思わず、少し強めの声が出てしまった。
葵が目を丸くする。
凛:「…ごめん」
葵:「い、いや、謝らなくていいけど…なんか意外。怒るんだ」
凛は視線を落とし、指先でノートの端をいじった。
凛「完璧なんかじゃないのに、そういわれるの苦手なだけ」
数秒の沈黙。
でもその沈黙は、さっきまでの気まずさとは違って、不思議と居心地が悪くなった。
葵:「…なんかさ」
葵がぽつりと呟く。
葵:「意外と、話しやすいね」
凛:「え?」
葵:「凛ちゃんって、もっと…近寄りがたい感じかと思ってた。ほら、頭いいし、真面目だし」
凛:「…それ、偏見」
葵:「うん。偏見だった。ごめんね」
葵が小さく笑う。その笑顔に、凛は胸の奥がきゅっとなるのを感じた。
気分が乗ったので、続きかきました!
今回も読んでいただき、ありがとうございました!
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