「……魔力を感じた」
男こそ、アンジェリカに魔石を渡した張本人のエトガルだった。
(おれの魔力に似ていた)
馬車から微かに感じ取れる魔力の輝き。
今のエトガルには、身に覚えのないことだった。
(どういうことだ……)
エトガルは戸惑いながら、走りゆく馬車の後をジッと睨みつけていた。
どのくらいそうしていたのか。
もう道に砂煙しかなくなったころ、エトガルの服の裾を少女が引っ張った。
「お兄ちゃん。早く薬草買いに行こうよ」
上背こそいくらか伸びたが、頬は丸くまだ幼さが残っている。
しっかりとした口調とは裏腹に、自分を覗き込む顔はあどけない。彼女の様子を見ているうち、次第にエトガルの緊張も解けていった。
「あと、フ****************
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