テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
170
(🐰視点)
「セイちゃん、着替えたぁ〜?」
「うん、着替えたで」
ナオの家に着いてすぐ、”同時に見せ合いたいから、セイちゃんはこっちで着替えてな?”なんて俺を寝室に押し込め、リビングに向かったナオ。
コンコン、とドアをノックする音が聞こえて返事をすると、開けるよ〜?という声と同時に、ナオが寝室に入ってくる。
「っ、!!きゃ〜!!♡まって?!♡セイちゃん、カッコよすぎんねんけど〜っ!!♡♡」
俺を見た瞬間、口に両手を当てて、きゃーきゃーと乙女になるナオ。
そんな素直な反応に、嬉しさと照れくささが込み上げつつも、ナオの浴衣姿に口元が緩んでいく。
「ナオちゃんもかわいいで、?」
「んふふ、♡せやろ〜?」
嬉しそうにニコニコしながら、くるくると目の前で回って、どうどう?と浴衣を見せてくる。
「ぐふふ、…かわええな、ほんまに。笑」
「あっ、ねぇねぇ!帯、ちゃんと結べてるか見てくれへん、?」
「おん、ええで、?」
背を向けたナオの帯に目をやると、それはしっかりと綺麗に形作られていて、確認をし終えると、ふと、下に目線がいってしまう。
浴衣の薄い生地から伝わるお尻の形に、
……つい、湧いていく下心。
「どう?変やない、?」
「ん〜?…ん〜、ちょっと変かもな、」
そう言いながら近付いて、帯を触るふりをしながらお尻を撫でた。
「ひゃっ、!/…も〜!せいちゃんのえっち、、!/」
びくっ、と反応して、振り向こうとしたところをぎゅっと後ろから抱き締めると、途端に大人しくなるナオ。
「っ……せいちゃん…、?/」
密着すると華奢さが直に伝わって、ナオの甘い香水の匂いが鼻を掠めた。
肩に顔を乗せると、襟元の隙間から見えそうで見えない胸に、思わず視線がいく。
……あかん、浴衣姿、えろすぎやろ、、
「……なぁナオちゃん、もっとよう見せてや、?」
「っ、や、ぁん、/も、せぇちゃ……っ、/」
お腹を撫でて、そのままするすると上に手を移動させ、襟元から胸に滑らせると、ぎゅっと俺の手を掴むも、抵抗しないナオ。
その甘い声に、欲を抑えられなくなっていく。
「………なお、?あとでもっかい、一緒に着よな、?」
「……っ、、もぉ…、ばかぁ、//」
ナオの赤くなっていく耳を見て、愛おしくなりながら、帯を解くように手を掛けた。
***
(🍓視点)
「……ね、ねーたっくん。」
「ん?」
「…俺やっぱり自分で着るけん、」
「……あ、恥ずかしいんだ、?笑」
「っ、//や…っ、だって、子供みたいやん、!!/」
目の前で浴衣を広げると、いきなり顔を真っ赤にして、焦ったように照れるリュウキ。
「ふっ。かわいーな、笑」
「っ、、/やけん、教えてよ…」
「…わかった。いいよ?」
安心したような顔で浴衣を羽織るリュウキが可愛いなと思いつつ、目の前に立つと、手元を確認しながら口頭で説明していく。
「…襟はそっちが上ね、?」
「こう?」
「うん。で、丈長いから、持ち上げて折り込んでみて」
「……折り込むってどうやんの?」
「…ちょっと手退けて、?」
「うん、」
素直に手を浴衣から離したリュウキに代わって、浴衣を掴むと、腰回りを綺麗に整えていく。
「お〜、たっくんすご…っ、」
「、あ、やば、帯……」
「え?」
「リュウキごめん、俺の後ろにある帯取れる、?」
「おっけー、」
リュウキの浴衣から手が離せずにそうお願いすると、俺の後ろに手を伸ばすために、身体を密着させてくる。
動いたことで襟元が少し乱れると、リュウキの肩と鎖骨が少しだけ覗いて、その白い肌を、思わず見つめてしまっていた。
「、ん〜、もうちょい…っ、」
届かなかったのか、ぐっ、とさらにリュウキが身体を寄せて、俺にしがみつくように触れてきた瞬間に、我慢できずに浴衣から手を離すと、そのまま抱き寄せた。
「っ、え、、/たっくん…?/」
「……ごめん、手、離しちゃった。」
「……っ、/え、ええよ、、もっかい、やればええけん、、、/」
口では謝りつつも、そう言って離さないままでいると、リュウキも離れようとしないことに、胸がぎゅっと熱くなっていく。
「……後でもい、?」
「、え、?/」
「、、、りゅうき…、」
「た、っ、…ん、ぁ……っ、/」
鎖骨に唇を落として、襟元を口で弄ると、はらり、とリュウキの浴衣が、肩から滑り落ちていった。
***
(🦅視点)
「……おぉ、さすがに男前やから、よう似合うな、?」
「そう…?ありがと。/」
さくっと先に俺が浴衣に着替えると、素直に褒めてくれるカイリュウの言葉に嬉しくなる。
「じゃあ、次はカイリュウね?…はい、まず浴衣羽織って?」
「おん、…え、、ら、らん。」
「ん、?」
「俺どうしたらええねん…?」
「大人しくしとって。笑」
「、、は、はい。/」
珍しく従順なカイリュウが愛おしくなりながら、浴衣の襟を合わせて、丈を調整していく。
「……やっぱナオヤのやと長いな、笑」
「、、、なんであんなデカイねん、あいつ……、」
「まぁなんとかするけん、ほら、バンザイ。」
「おん……」
「っ、ふふ、、っ、笑」
「な、なんやねん、、」
自分が小さいことになんとなくシュンとしている様子と、素直に腕を上げたことが無性に可愛く感じて、思わず笑ってしまう。
あーもう、、たまにこういうとこあって堪らんのよな、カイリュウって。
「なんか素直やなって。笑」
「やってなんもできひんもん、」
「え、なんそれかわい。」
「、/なんやねん…っ、お前のツボがわからへんわ…、/」
「え?全部ツボやけど。」
「っ、/も、おまっ、口はええから手動かせや、!//」
「あははっ、照れとう照れとう。笑」
ツンツンしたり可愛こぶったり、そんなカイリュウの魅力にまた気付かされながらも、順調に浴衣を着付けしていく。
「はい、じゃあ帯締めるけん、俺の肩に手乗せてて。」
「ほい。」
「……まじで従順でかわいい。笑」
「おい、それ何回言うねん、/もうええて、」
俺が言葉にしすぎて、ほんのり顔が赤くなっているカイリュウ。内心また、可愛いなと食らいながら、腰に手を回して帯を締めていく。
「……あ、これ、絶対後ろからやった方がよかったわ。笑」
「、せやろな。笑」
「なんなん、言ってよ!」
「……らんに従順やもん。」
「っ、/…、、ねぇ、なに?/」
「なんが、?」
「さすがに可愛いやんか……、」
「……まぁ、今のはちょっと、ぶった。笑」
「、、あーもー…っ、/」
帯を締めるために回していた手で、そのままカイリュウをぎゅっと引き寄せた。
「…ねぇ、俺の事試しとう、?/」
「試してへんわ、笑」
「じゃあなん、?可愛いって言ってほしいん…?」
「…ツボ、どこなんかなって探っただけや、」
「全部ツボって言ったやん、」
「、ちょ、ちょっと言うてみただけやんけ、、」
俺の腕の中でぽそぽそと照れながら喋る姿と、浴衣の襟元から覗く肌の色っぽさに、心臓をぎゅっと掴まれる。
……あ、…やばい、、
朝、我慢した分の欲が、
ふつふつと、再び沸き始める。
「……かいりゅう、、」
「…ん、、?、…っ、ちょっ、ちかっ、!/なんしてんっ、」
「……ええやん、誰もおらんし、?/」
「っ、おま、/…ちょっ、ら、ん、、っ、/」
顔を引き寄せて、キスをしようとした瞬間、ガチャリと勝手口のドアが開く音がして、慌てて2人して距離を取った。
「カイリュウ、ランちゃん、おまたせ〜♡」
「っ、お、おお、、おん…っ、」
「、おー、っ、おかえり、、っ、」
ナオヤの声にぎこちなく返事をした後、カイリュウの顔をちらりと見ると、恥ずかしそうに俺を軽くグーで叩いた。
「……あれ?なーんか2人とも、雰囲気おかしな〜い?♡笑」
「、なんもおかしないわ…っ、/てかお前ら遅すぎんねん、」
「あははっ、?ごめーん♡もうみんな外に集まってるから、先行っててや?ナオ鍵閉めてくから〜!」
そう言ってナオヤが俺とカイリュウの背中を押してきて、そのままその勢いに流されるように、店の外へと向かった。
***
「あ、まじや、もうみんなおる。」
「なんやねん、みんなおんねやったら言うてや、」
カイリュウと2人で外に出てそう呟くと、みんなの視線が俺達に注がれる。
「あ、ラン兄とカイリュウやっと来た。」
「おいリュウキ、やっととか言うたるなって。イチャこいとったらどないすんねん。笑」
「こいとらんわアホ、!/」
リュウキとセイトのやり取りにカイリュウが反応していると、鍵をかけ終えたナオヤが駆け寄ってきた。
「みんなおまたせ〜、行こ行こ〜♡」
その声にみんなが動き出して、それぞれがわちゃわちゃと喋りながら、海辺の階段を上がっていった。
***
「やばっ、人えぐっ、!」
「うわ、酔うやつやんけ、、」
花火大会の会場に着くと、あまりの人の多さにリュウキとカイリュウが声を上げた。
夕暮れ時の空の下、そこはすでに色とりどりの浴衣を着た人々で賑わっていて、目の前には、延々と屋台の明かりが続いている。
「…この人数じゃ動けないかもね、」
「さすがにな、?」
たっくんがポツリと言った言葉に、エイキが同意すると、みんなが顔を見合わせる。
「せやんなぁ…え〜、どうしよ〜、せいちゃ〜ん、、」
「んー、花火までは別行動のがええんちゃう、?」
ナオヤがセイトに縋り付き、頼られたセイトが放った提案に、みんながそうやねと賛同する。
「じゃあ、そうしよ〜!花火の時間になったらここに集合ね〜?みんな遅れんでや〜?」
「うん、おっけー。」
「…じゃあ、俺ハヤトもーらい。…行こ、?」
「っ、え、?/あ、っ、ちょ!えいき、!/」
ナオヤの声にハヤトが返事をした瞬間、早々にハヤトの手を取って、人混みに消えていくエイキ。
「ね〜セイちゃんっ!ナオ、あのいちご飴食べた〜い♡」
「ん、?ほんまに好きやなぁ、いちご。笑」
セイトの腕を掴んで、ぐいぐいと引っ張っていくナオヤ。
「たっくん、射的ある!勝負しようや!」
「え?…うわー、リュウキ好きそー。笑」
「だってお祭りっぽいやん、やろーや!」
「ふふっ。いーよ?」
子供に付き合うような会話をしながらも、ニコニコのリュウキと嬉しそうに歩いていくたっくん。
「……ま〜、そうなるわな。笑」
みんなが去っていった後、隣でカイリュウが少し笑って呟いた。
「まぁ、そうなるし、…そうしたいよね、」
「、、、ん、…そーやな、」
その素直な返事に思わずきゅんとして、カイリュウの手に軽く触れると、そのままお互いに手繰り寄せるように、きゅっ、と指を絡めて握り合った。
「……っ、あ〜、腹へった!ラン、なんか食お。」
「うん、なんにする?」
照れ隠しみたいに急に喋り始めて、でも繋いだ手はそのままな事が、堪らなく可愛くて。
何食べたい?なんて話をしながら、屋台の明かりを頼りに、ゆっくりと歩き始めた。
***
(💖視点)
「あ〜美味しかった♡」
「ふふ、そらよかったなぁ。笑」
人の少ない場所に腰を下ろして、なんでもない話をしているうちに、セイちゃんが買ってくれたいちご飴を食べ終わってしまった。
隣を見ると、食べてへんのに、ナオよりも満足そうな顔をしてくれるセイちゃんがいて。
あ〜、やっぱり好きやなぁ、なんてキュンとする。
「っ、ねぇ…、」
「ん?」
「なんで、セイちゃんってそんな優しいん、?」
「ナオも優しいやん、」
「えっ、でもナオやったらさぁ、買わされて一口も食べられへんやったら怒るで?」
「ぐふふっ、、ええねん、ナオちゃんに買ったねんから。」
「も〜、せぇちゃん、、っ、」
「ナオがな、?…俺の前でだけ、わがままなのが好きやねん。」
「、っ、え…、?/」
もう、なんなん、?
なんなん、それ、、っ、
ほんまに、ほんまにかっこええねんけど、?!
も〜あかんっ、
これ以上惚れさせて、どないするつもりなんっ、?
「ぅ、、せぇちゃん、すき。」
「ぶっ、/なんやねん、急やなっ、?/」
「やって…っ、ほんまにさぁ、こんなかっこええ人おらへんもん。…ナオ、ほんまにセイちゃんと付き合えて幸せ。」
「っ……1年経っても、そんなこと言うてくれるんや、?」
「うん。当たり前やん!ほんまの事やもん、」
「…っ、ありがとうな…?俺も、ナオと付き合えて幸せやで?」
「…っ、、も〜、、//ほんまに好きやねんけどぉ、、//」
「、ちょ、寄っかかりすぎやて。/」
「ええやんかぁ〜、わがままでええねんやろ?笑」
「まぁ、せやな、?…うん、…まぁでも、ほんまに、もっと頼ってええからな、ナオちゃん。」
「ん、?」
ふいに、セイちゃんの腕を掴んでいた手を、ぎゅっと握られる。
「……ナオちゃん、ほんまはさ、…カイリュウとランがおらへんようなったとき、結構落ち込んどったやろ、?」
「……っ、え…、?」
「でもめっちゃ気丈に振舞って、みんなの事も、ずっと繋いどったんナオちゃんやん。…俺、ほんまにナオのそういう明るくて、誰も置いていかんとこ、めっちゃ尊敬してんねん。」
「、っ、せぇちゃん……、」
セイちゃんの言葉に、
胸がぎゅっと、締め付けられる。
1年前、カイリュウとランちゃんが、海の家を去って。
それから、…ほんまは、心の中にぽっかり穴が開いたみたいに、寂しくて、悲しくて。
セイちゃんにも、みんなにも心配かけたくなくて、大丈夫やでって顔をして。
2人が、帰ってきた時に、おかえり〜!って、迎えられるように。
この場所は、ナオが守らなあかんって、…ちょっとだけ、気を張っていた。
……そういうナオを、…ちゃんと、セイちゃんは、見てくれてたんやな。
あぁ、
ほんまに、世界一あったかくて、優しい人。
やっぱり、セイちゃんを好きになれて、よかったなぁ。
「……ナオ、?……頑張ってくれて、ありがとうな?」
「っ……ナオこそ、…っ、ありがとうね、せぇちゃん……っ、」
「俺はなんもしてへん、ナオが頑張ったんやろ?」
「、ナオは、せぇちゃんがおったから頑張れたねん…、、でもな、?」
「ん、?」
「寂しかったけど…、それだけやなかってん、」
「そうなん、?」
2人が、夢を追ってる姿が、キラキラ眩しくて。
……ナオも、そんな風になれたらなぁ、って、…ほんまは、ちょっとだけ憧れもあって。
「なんかね、?…カイリュウとランちゃんが、夢を追ってるの、かっこええな〜って思ってん。……せやから、、ナオね、」
「うん、…ん、?」
「……、ん〜、ふふっ、やっぱりまだ内緒っ!」
「え、?俺には言うてや?」
「あ!ねぇ、せーちゃん、ナオ、あのクジやりたい!行こっ?♡」
「ちょっ、なぁ、ナオ、、?!」
今は、お祭りを思いっきり楽しまんとな?なんて思い直して、セイちゃんを引っ張って、目の前の屋台に向かっていった。
***
(🐿視点)
「先に的当てた方が勝ちね!」
「ふふっ、はいはい。笑」
快く射的に付き合ってくれるたっくんに嬉しくなりながらも、勝負は勝負や、なんて気合いを入れる。
「まって、意外とムズい!」
「うわ、惜し…っ、」
「は?たっくん上手くない?!」
「ふふっ、上手いっしょ。笑」
「え、なんなん!得意なら言ってや!ずるいやんけ!!笑」
「ハンデいる?笑」
「うーわ、だるっ!絶対いらん!!」
「ふはは…っ、!笑」
そう言いつつも、銃を構えるたっくんにちょっかいを掛けるように腕を小突くと、仕返しに肩を小突かれて、何度かその流れを繰り返しているうちに、お互いににやにやと笑いが込み上げてくる。
「うははっ、!もーええってたっくん!笑」
「俺じゃないし!リュウキだろ?笑」
顔を見合わせると、お互いのせいにして笑い合う。なんだかそれが楽しくて、勝負の事なんてもう、すっかり頭からなくなっていた。
たっくんの楽しそうな顔を見ると、つい嬉しくなって。
そのままちらりとたっくんの横顔を見ていると、パンッ!と的に弾が当たる音がして、前を見ると、さっきまで俺が狙っていた的が落ちていた。
「っ、え?!」
「はい、俺の勝ち。笑」
「…っ、は?!うわっ、まじ?!」
たっくんを見てしまって負けた事に、内心恥ずかしくなりながらも、満足気に、ふふん、と口角を上げるたっくんに悔しくなる。
「あれ俺が狙っとったのに!」
「うん、知ってる。」
「え、?」
「……はい。あげる。」
受け取った景品を、そのまま俺に差し出して、ニコッと笑う。
「、え、いいん?」
「うん。あげるつもりで当てたから」
「…え、、?」
「だってリュウキ、ずっとこれ狙ってたでしょ?」
「……っ、」
俺だけが、たっくんのこと見てたと思ってたのに。
……ちゃんと、たっくんも俺のこと、見てくれとったんや、、
些細なことなのに、
…両想いになれて1年も経つのに、
今だにたっくんが俺を見てくれたと思うと、胸がぎゅっと締め付けられて、嬉しくなる。
「リュウキ、?」
「っ、…ありがと、たっくん、、」
「…ふふ、ううん。楽しかったね、?」
「、、うん……、/」
たっくんの手が、俺の頭を軽く撫でてきて、その優しい顔にまた、ぎゅっと胸を掴まれていた。
……
「リュウキ、なんか食べる、?」
「うん、食べたい!」
一通り屋台を巡って、適当に食べ物を買うと、近くの公園に足を運んだ。
人混みの賑やかさから、一気に静寂に包まれて、2人きりの空間になんだかドキドキしつつも、ベンチに腰を下ろした。
「なんかさ、夜の公園ってエモくない?」
「ふっ、笑」
「なん!笑」
「いや、?…そういう事言いそうだなって思ってたら、まじで言ったから。笑」
買ったものを広げながら、ふふっ、と楽しそうに、1人で笑い続けるたっくん。
そんな姿を、また思わず、
じっと見つめてしまう。
「、、たっくんさ、」
「ん?」
「……なんか、、めっちゃ笑うようになったよね。」
「……、え、、?」
たっくんを、ずっと見てきたから。
その変化には、少しずつ気付いていて。
俺の思い違いかもしれないけど、
たっくんは付き合い始めてから、
よく笑うようになった。
最初はたっくんを笑わせたくて、少し意識してるとこもあったけど、…それからはだんだん、自然と、無邪気な顔を見せてくれることが増えて。
「……、俺の、おかげとかっ、?笑」
少しだけ茶化しながら、そうだったらいいな、なんて、そんな事を言ってみる。
「……うん、」
「え…っ、」
「そうだと思う。…リュウキのおかげ。」
「、…っ、たっくん、、」
「……ありがとうね、りゅうき。」
俺のことを、愛おしそうな目で、
真っ直ぐに見つめてくれる。
、少しだけ、その目に、涙腺が緩みそうになる。
両想いになれたのに、まだ片想いみたいに、
たっくんへの気持ちは、どんどん大きくなるばかりで。
前より、一緒にいることが増えて、
……なんなら、もっと、って、
より、その気持ちは増していて。
こんなに幸せでいいんかなって、たまにそんな事すら思ったりして。
「、俺も、…ありがとね、たっくん。」
「ん、?…ふふ、…食べよっか、?笑」
「うん、笑」
なんだかお互いに照れくさくなって、食べ物に手を伸ばした。
***
「ねーたっくん、ちょっとブランコ乗ろ。」
「え、?浴衣で?笑」
「さすがに漕がんやろ!座るだけ!笑」
食べ終わって、一息ついたところで、なんとなくブランコが目についてたっくんを誘った。
ブランコに移動して腰を下ろすと、なんだか反射で軽く漕ぐと、漕いでるやん、なんてたっくんが笑う。
「やっぱ漕ぎたくなるね、乗ったら。笑」
「着付けできないんだから、暴れんなよ?笑」
「それ言わんでええやろ!/」
「ふふっ、笑」
たっくんの言葉を気にして、小さく揺れる程度に漕いでいると、ふいにたっくんが口を開いた。
「……リュウキ、今大学4年生でしょ?」
「うん、」
「就活とかどう?」
「、、あ〜、…うん、周りはやっとるよ。やっとるってか、もう決まっとるよね、普通は…、」
「……就職、考えてないんだ、?」
「…うん、…俺、やっぱダンスしたくて。大学も、でかいダンスサークルがあるってだけで決めたけんさ、、」
「、そうなんだ…?俺と同じじゃん、」
「うん、そー、実は同じなんよね。」
そういえば、たっくんにこんな話したことなかったな。こういう話を振ってくるのも、珍しいな、なんて思っていると、たっくんが話を続けた。
「……じゃあ、ランみたいに、ダンサーとか目指してるの?」
「、まぁ…、そのつもりやったけど、…なんか、たっくん見とったら、ダンスはダンスでも、色んな可能性あるよなぁって、…ほら、たっくんみたいにスクールとか、?」
「……、、うん、そうだね、、」
「、たっくん、?」
たっくんが少しだけ、返事が遅くなったのが気になって、ブランコを漕ぐのを止めて、隣に目をやる。
「……、あのさ、リュウキ。」
「ん、?」
「……もし、リュウキが良いならだけど、……俺のスクールに来ない、?」
「、、っ、、え、?」
「リュウキが、本格的にダンサーを目指すなら、断ってくれていいんだけど、…もし、俺のところに講師として来てくれるなら、嬉しいなって、ずっと考えてて。」
「っ、、やる、」
「え、?」
「っ、絶対やる、、!!」
たっくんのまさかの言葉に、嬉しくてすぐに返事をすると、少し戸惑ったように笑い出す。
「もうちょっと考えなくていいの、?笑」
「考えても一緒やもん、やる。」
「……っ、、ほんと、?本当にいいの?」
「ほんと。だってそしたらずっとたっくんとおれるし、ダンスもできるし最高やん」
「っ、ぶ、ふふ、、っ、」
「え、なんで笑うと!」
「…なんだ、俺と同じこと思ってんじゃん。」「え、、?」
「もちろん、リュウキのダンスがかっこいいから誘ったのは大前提なんだけど、…そしたら、ずっと一緒にいられるなって、思ってたから。」
「、、っ、たっくん……、、」
そんな事、考えてくれとったなんて、
全然、知らんかった。
……そんな風に、俺の事、
たっくんが、想ってくれるようになるなんて。
じんわりと、胸の中が熱くなっていると、
たっくんが、少し照れたように口を開く。
「……なんか今、プロポーズみたいだった、?笑」
「っ、えっ?!?!///」
「ふふっ。笑」
その言葉に動揺しながらも、はにかんだような笑顔を見せたたっくんのことが、
……ただただ、愛おしく感じていた。
コメント
5件
更新ありがとうございます!!1年経って、カップル同士でも8人でも仲が深まり続けてて、素敵すぎます✨✨別行動ってなったときに綺麗に4組に別れたのは流石だなと思いました笑着付けのときも相変わらずみんなラブラブで見てて楽しかったです💕 続きも楽しみにしてます!
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ どのケミも最高すんぎぃ😭♡♡ ランカイでカイリュウがランに従順で素直なところとか可愛過ぎる♡ タクリュキは兄弟っぽさありながらもお互いに愛し合ってて最高(*`ω´)b セイナオはもうほぼ現実と変わらんようなイチャイチャカップルでそれもまたたまらんのようなぁぁぁ🤤 続きが楽しみ😊🎶
みちさん✨️こんばんは😊 もう、最高すぎて沼から抜け出せません😭 🐰💖・☕️🦅エピもキュン💘です🥰 でもやっぱり大本命の🍓🐿エピがもう、なんとも言えないくらい最高すぎて、、、😭 1年経つのにまだ🍓に恋をしてる🐿も可愛いし、🐿のおかげで🍓が本当に心から笑えてるところとか、全てが尊いです❣️ イチャ(*/ω\*)キャー!!も読みたいし、🐿がヤキモチ妬いて喧嘩。とかも見たいし、見たいエピがありすぎてダメだー😭