テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
文化祭当日
「やばい無理緊張する……」
文化祭当日の朝。
控え室で、奏音は顔を青くしていた。
手が震える。
心臓もうるさい。
すると隣に座った那月が、そっと奏音の手を包んだ。
「冷た」
「だ、だって緊張して……」
「大丈夫」
那月は落ち着いた声で言う。
「奏音なら吹ける」
まっすぐ目を見て言われると、不思議と呼吸が楽になる。
「……うん」
「もしミスしても、俺が合わせるから」
「那月……」
「だから安心して」
その時。
ガラッ!!!
「奏音ーー!!」
勢いよく入ってきたのは、太陽だった。
「頑張れ! 応援しに来た!」
「まだ本番前なのにテンション高すぎ」
後ろから桜梨が呆れた声を出す。
さらに奏歌、塁、佳亮まで揃っていた。
「全員来てる!?」
「当たり前」
塁が即答する。
「奏音の初ステージだし」
「逃げたら連行する」
佳亮がぼそっと言う。
「怖いよ!?」
すると奏歌が優しく笑った。
「でも、みんな奏音ちゃんが頑張ってるの知ってるから」
その言葉に、胸が少し温かくなる。
コメント
1件
ああもう、この回めっちゃ良かった……! 奏音の緊張が手に取るように伝わってきて、那月が「奏音なら吹ける」ってまっすぐ目を見て言うところ、胸にきたわ。で、そこに畳みかけるように太陽たちが全員駆けつける流れ、ずるいよな。みんなそれぞれ違う伝え方で「奏音を応援する」って姿勢がにじみ出てて、読んでてこっちまで温かい気持ちになった。特に佳亮の「逃げたら連行する」がツボだわ(笑)。初ステージ、絶対成功してほしい🔥