TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

私たちは、今日もタイムマシーンで各地を巡っていた。 
だが、いつもと違う違和感があった。 

古びた屋敷の扉を押し開けると、冷たい空気が身体を包み込む。 


案内人「西暦50XX年……」


クロナの声が震える。

クロナ「嘘でしょ…!」

セレン「どうしたの?」

クロナ「時間軸がおかしい。普通は3000年12月31日までしか行けないタイムマシーンなのに、なぜ5000年に来ているの?」


私の背筋に冷たい鳥肌が立った。

セレン「戻れるんだよね?」

クロナ「だ、だめ…何度やってもゲートが繋がらない…!」

その瞬間、屋敷全体が軋むような音を立て、影が壁を這い回った。

セレン「まさか、閉じ込められた…!」

クロナ「むやみに動かないで。私たちのバイタルが時空の歪みで不安定になってる。救助隊が来るまで、体力を温存しなきゃ」

突然、震える声が屋敷の空間から聞こえた。


男性「すいません!助けてください…魔女様…」

目の前には、霊体となった男性が立っていた。


セレン「どうしました?」

クロナ「お母さん…何?」


魔女である私には、霊体や残留思念が見える。

セレン「分かった。この男性は残留思念。未練を解消すれば、この空間の磁場が安定して、救助隊のゲートが開きやすくなるかもしれない」

クロナ「……わかった。魔女の直感ね。座標を失わないよう最短で終わらせるわ!」


私は写真を手に、街の中を探索した。

闇に沈む廃屋、雨に濡れた石畳、霊体の視線が背後から突き刺さる。


セレン「見つけた」


私は息子に事情を説明し、指輪を受け取って屋敷に戻らせた。


息子「ありがとう。ずっと探していたんです。両親が残してくれた指輪を…」

セレン「良かったですね」


そのとき、無線が鳴った。


「こちら時空救助隊、クロナ、セレン応答願う」

クロナ「こちらクロナ。現在地、西暦50XX年・廃屋。タイムゲート閉鎖により帰還不能。二次遭難の恐れあり。至急、ピックアップ及びゲート開放を要請。磁場不安定、慎重なアプローチを」


救助隊「このまま連絡を維持せよ!ただちに救助に向かう!」


廃屋の闇の中、壁の隙間から何かが蠢く。

私はクロナの手を握り、震える声で囁く。


クロナ「大丈夫、もうすぐ助けが来る…」


救助隊の光が屋敷に差し込む。


私たちは無事、現実世界に戻った。

医師の診断でも異常はなかった。

だが、心の奥底には、あの廃屋の冷たい空気、影の蠢き、霊体の声がまだ残っている。


私は固く決意した。もう二度と、こんな恐怖を味わう旅はさせないと。

(s1-J9-z57)セレンとクロナ〜時空の歪み〜

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

33

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚