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4月中旬
皐月賞が迫ってきており、フレイムの一生に一度のクラシッククラスのレースが始まる!
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「フレイム、体幹ものブレも減ってきてるし、バランスが良くなってるね!」
「ホント、さすがだなメジロって」
フレイムの確かな成長を感じた2人。3戦目でGI皐月賞に出走する。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
「おつかれフレイム!タイム基準からマイナス2・5速くなってるよ!!」
「…本当…ですか?」
「感情も暴れていないし、精神も安定してる、これなら皐月賞も勝てるかもしれないな!」
「ありがとうございます!三冠の道の1つ目の皐月賞、絶対勝ちます!!」
その後もフレイムは、皐月賞に向けてトレーニングを続けた。
栗東寮
「ただいま戻りました」
「おかえりフレイム!」
フレイムは栗東寮。寮長はフジキセキ。
「皐月賞のトレーニング結構疲れましたよ…」
「いよいよGIデビューか、また新たな伝説作れるといいね!」
突然、フジキセキの顔から何か現れた。
(…かあ…?)
「フレイム?」
「あ…いえ、なんでもないです!手洗ったら夕飯にしましょう」
「…そうだね!」
夕飯を食べたフレイムは、風呂に入り、自分の部屋に戻った。
当然フレイムの同室は誰もいない1人部屋。
「……寝よ」
(…ん?ここは?)
突然現れた場所は、一面が海に囲まれた小さな島だった。
けど、フレイムはこの場所見覚えがある。
「…ここって、ディスティニーアイランド?!」
キングダムハーツの世界、しかもソラ達が住んでいる島だった。
「おーいフレイム!」
「…?ソラ!!」
「また会えたね!」
「こっちこそ会えて嬉しいよ!」
またソラとであったフレイム。夢か分からないけど嬉しそうだ。
「…君がフレイム?」
「カイリ?!」
なんとカイリも現れた。カイリの後ろから…
「初めまして、リクだ!」
「リク…!」
ソラと親友のリクも現れた。やっぱりかっこいい!
「なぁフレイム、皐月賞出るんだよね」
「まぁね、勝てるかどうか分からないけど…」
「フレイムなら出来るよ!私も応援してる!」
「カイリ…!」
「俺も応援する。けど、君の走りを見てみたいんだ!」
「よし、あっちの橋の下がゴールまで走るから見ててな!」
フレイムは橋の下まで一気に加速した。初めまして走る姿を見た3人は驚いていた。
「…これがウマ娘の力!」
「…凄い!フレイム速い!」
「流石だ!!」
「へへへっ、凄いだろ!!」
「そういえば、フレイムってキーブレード使いになりたい?」
「キーブレード使い、なりたい!」
「じゃあソラとリクに稽古しないとね!」
4人は木製の剣を持ち、キーブレードの使い方や振り方などを教えてもらい、成果が出ればソラとリクに勝負することが出来る。
「はぁ!はぁ!やぁぁ!!」
「うわっ!!」
「よし!これで1勝目!」
「強いなソラ!」
「あの時より強くなってるなソラ、今度は俺と勝負!」
「いつだって来てもいいよリク!!」
「あの2人すごいでしょ」
「すごいよ、キーブレードも使えて、憧れだよ」
「ねぇ、トレセン学園ってどんな所なの?」
「俺みたいな人が結構多くいて、皆と切磋琢磨しながらトレーニングをやったり、沢山話したり、休日は友達と遊んだりするんだ!」
「へぇ〜!楽しそう!」
「カイリがトレーナーだったら真っ先に専属のトレーナーになってるかもな」
「ふふふ、ちゃんと選ぶんだよ。けど、フレイムはそういうところが…」
「…?。夢…?」
ディスティニーアイランド。現実には無い世界…
(あの時カイリは、何を言ってたんだ…?)
「ディスティニーアイランドの夢見ていたんだ!」
「うん、しかもソラ達もいて、結構楽しかったよ!」
「夢の中か…行ってみたいな」
「キタサン達も行けるって!俺が連れてってやるよ!」
キタサン達に夢のことを話した。キタサン達も連れて行きたいな!
放課後
いよいよ明日が皐月賞。トレーニングも気を抜けない事が多くなった。
「皐月賞は2000mの中距離、スピードがないと勝てないから、フレイムは差す事が得意だから、前が詰まっていたら外を回って行くようにね!」
「分かりました!」
ローマの作戦を実行するフレイム。ローマは大外から差した事がある。
「失礼します」
「あ!ユリノ先輩!!」
「ユリノ先輩?」
トレーナー室に入ってきたのは、ローマの自慢の先輩、ユリノテイオーだ。
「ユリノ、今日はどうした?」
「また併走してもらおうと思ってね!」
「ローマさん、この子…」
「あぁ…ユリノテイオーって言うんだ。私の永遠のライバルなんだ!」
「君さ、あの時ぶつかった子だよな?」
「…あ…あの…」
「フ…フレイム、ユリノ先輩初対面の子は…!!」
「…会ってみたかった」
「「え?」」
「…ちょっと失礼」
「ふぇ!!」
フレイムはユリノの髪を触った。最後にはユリノの頭を撫でてくれた。
(可愛いな…)
「…フレイム?」
「…すみません!昔の友達に似てるなって思いまして」
「…そうだったんだ」
「…以外に優しいね」
「普通だよ」
「…皐月賞頑張って!」
「…ありがとう!」
初めてあったユリノに笑みがこぼれるフレイム。
皐月賞は明日、三冠への道がいよいよ始まろうとしていた。
フレイムの部屋
「もしもしアルダン」
『フレイム、いよいよ明日は皐月賞ですね』
美浦寮にいるアルダンと電話中…
「まぁな、三冠の道の1つ目だから、緊張はするし、京王杯から数ヶ月ぶりのレースさ」
『ふふふ、とうとうフレイムもGIデビューですね』
「アルダン達も勝ってきたGI、俺も勝てるように頑張りたい!ラモーヌを超えるようなウマ娘になりたいんだ!」
『先輩のローマさんも期待してるって言ってましたわ』
「おいおい、憧れのローマさんに何話したんだよ」
『…憧れ組に入れることが出来たって』
「…憧れ組ね」
憧れ組とは、アニメ2期や俺の連載でも知っている。テイオーとマックイーンに憧れる2人…キタサトがいる。
フレイムも憧れのローマになりたいと思い入学してきた。
「もう少し話したいけど、明日早いから寝るわ」
『明日頑張ってください!フレイム!』
「頑張るよ!おやすみアルダン」
「おやすみなさい、フレイム」
(キタサトと俺、憧れはしかも同級生…なんかの縁かもな)
ザァァァァン
「…ここって」
また夢だ、ソラ達がいるディスティニーアイランド。
けど、今は夕方だ。
「ソラ達どこにいるんだ?」
フレイムはソラ達を探した。
「フレイム!」
「ソラ!!」
「探したよ、どこに行ってたんだよ」
「いや、明日レースだからトレーニングしてたんだ!」
「そうか、明日は皐月賞だもんな。そうだ、ちょうど今見たいものがあるから!カイリやリクもいるよ!」
そう言ったソラは、フレイムを連れて行ってあげた。
着いたのは、ヤシの木が少し平になっている所。そこにカイリやリクがいた。
「カイリ!リク!」
「フレイム!」
「トレーニングしてたのか?」
「まぁね!」
「ねぇ、フレイムの世界ってどんな感じ?」
「そうだなぁ、建物が沢山あって、山の景色が綺麗で、あと春だと桜が満開なんだ!」
「素敵な所ね!」
「サクラってなんだ?」
「桜は、春の時期にしか咲かない花なんだ。俺たちの世界はそれを見て楽しんだりするんだ!」
「人々が楽しむ場所か…気になるな!」
「…イカダでどこまで行けるかな?」
「キーブレードあるからすぐ行けるんじゃない?」
「そうだな!」
4人の楽しい話が聞こえる。確かなひとときを感じた。
「フレイム!」
「ん?うわっと!」
リクが何かを持ってフレイムのところに投げた。
投げてきたのは星型の実だった。
「これって…」
「パオプの実。それを食べさせあった2人は必ず結ばれる。どこへ行っても、いつか…必ず」
「うわぁ!1度やってみたかったんだ!」
「試してみたかったろ!」
「ありがとうリク!」
「…明日頑張れよ!」
「…ん?またあの時の夢だ」
(パオプの実も無いし…)
「…そうだ、今日皐月賞だ!!」
中山競馬場
「クラシックのレースの1つ目皐月賞!!三冠を達成する未来の原石は現れるのでしょうか?!」
皐月賞当日となった。フレイムのGIデビューレース!!
「フレイム、いよいよ今日だね!」
「はい!緊張していますが、頑張ります!!」
「油断は禁物だから、気を引き締めて行けよ!」
「トレーナー、頑張ります!!」
「フレイムさん!!」
「皆?!」
キタサン達が応援しに来てくれた。もちろんアルダンやマックイーン達も。
「いよいよ当日ですわね!」
「とうとう今日だよ、皆もこんな気持ちでレースやってたんだな」
「当然ですよフレイム、小さかったあの頃からもうレースに出るんですね」
「成長するって言うもんな、メジロの恥となんねぇように頑張るよアルダン!」
「フレイムさん!頑張ってね!」
「応援…してるよ!」
「あぁ!じゃあ行ってくる!!」
「1番人気は、2戦目でGIIを制したメジロフレイム!先輩スクーデリアローマの教え子でもあります!!」
(凄い…これがGI!!)
フレイムの勝負服は、F1チームのメルセデスペトロナスに寄せたブラックとメジログリーンが入った勝負服。
フレイムも気合いが入る!!
「各ウマ娘がゲートインしております!細江さん、1番人気のメジロフレイムはどういった作戦するのでしょうか?」
「そうですね、メジロはほとんど華麗な姿を見せながら走るのですが、メジロフレイムはその逆の姿で走るらしいですね!」
(心は弱くても、時に強い!)
「さぁメジロフレイムがゲートイン完了!」
「スタートしました!先頭ダノンシャンティ後ろからラヴェンナが先頭争いをしている!」
(おいおい、スタミナ持つか?絶対2人は抜かれるけど、今はまだ抑える必要があるな)
「さぁメジロフレイムは後方から5番手の位置で進んでいます!!」
「スタート問題ないね!」
「混戦の中よく考えながら行ってるな!」
「先頭は変わらずダノンシャンティ、2番手にラヴェンナ、3番手に上がってきたのはヴェネーロギーニ!…1番人気のメジロフレイムはまだ動きません!」
「これは差す展開でしょう!京王杯もそうでしたが、大外から行くはずです!」
「フレイムさん、差す作戦だね!」
「けど、中団の位置にいるけど、抜け出せるかしら?」
「前に塞がれて抜け出せない…かも」
「…フレイムさんなら大丈夫だよ!」
(心が繋がるキーブレードがお守り…だから)
「さぁ最終コーナーに向かって来ました!トップはダノンシャンティの後ろからラヴェンナが来ました!後方から続々とウマ娘達が来ました!」
(クソ!中団の位置…けど前に行くしかない!!
繋がる心が俺の力だ!!)
フレイムは、メジログリーンの炎を囲みながら
パワーがみなぎっている!!
「メジロフレイムが中団から抜け出した!一気にトップのダノンシャンティを追い抜いた!!」
「勝ったのはメジロフレイム!メジロフレイムです!名門メジロの新たなウマ娘が誕生です!!」
「お疲れ様フレイム!!」
「応援ありがとうございます、ローマさん!」
「おめでとうフレイム!あの混戦からよく抜け出したな!!」
「一瞬の隙だったので、見逃さず捉えることが出来ました!!」
「フレイムさーん!!」
「みんな!!」
「凄かったよ!まるでローマさんみたいに!!」
「かっこよかったよ!」
「ありがとう!」
「キーブレードのお守り聞いたかもね!」
「「「キーブレード?」」」
「ハハハ、効いたよ、ちゃんと!」
フレイムとダイヤは、1番好きなキーブレード「約束のお守り」をバッグに飾っていた。
「ねぇダイヤちゃん、キーブレードって何?」
「教えてよフレイム!」
「そんな事言わずに教えてよ〜!!」
確かな思い出となったかもね、フレイム!
夜
『フレイム、おめでとうございます!』
「ありがとうアルダン!来れば良かったのに」
『ごめんなさい、ちょっと用事がありまして』
「レースハイライトがあるから、見逃してもいつでも見れるから!」
『そうですね!』
『アルダンさん、フレイムさんと電話ですか?』
『そうですよ、話してみます?』
『もしもし、フレイムさん!』
「この声、チヨノオーか!」
『皐月賞おめでとうございます!』
「ありがとう、可愛い同級生のチヨノオー!」
『うぅ〜、は…恥ずかしい…』
「ハハハ、初めて会った時元気な子だったから。後、ワンコオーも元気にしてる?」
『はい!フレイムさんと会ってから、サクラワンコオーも元気ですよ!』
「そうか、元気そうで良かった!」
実は、ワンコオーと初めて会ったのは皐月賞の3日前。思った以上に懐いてしまった。
『チヨノオーさんに可愛いって言われちゃいましたね』
『なんか照れますね〜』
「次はダービーだから、気が抜けないぜ!」
『その調子ですよ
フレイム!』
「あぁ、頑張る!」
アメリカ
「…あの末脚」
部屋にはいくつものトロフィーが置かれている。
しかし、彼は世界のトップのウマ娘。
「…ここに来たら相当面白くなる!!」
後に会うことになるのは、だいぶ先だ