麗は一通り話し終えると、申し訳なさそうに謝罪する。
「すみません…。みゆさんのこんな話、聞きたくなかったですよね?」
「ううん…話してくれてありがとう。それで…成美さんとは今も会ったりしているの?」
「いえ…。あれ以降は全く」
結局成美は、麗がお見舞いに行っても一度も面会に応じることはなかった。
そして退院と同時に高校を退学し、母親の実家がある田舎に引っ越してしまった。
「今は連絡先も住所も知らないんです。元気にしていればいいんですけど…」
みゆがいじめをしたことで、佐々木成美という1人の女性の人生が狂ってしまった。
そして麗からも大切な親友を奪ったことになる。
「もしかして、この前必死に探していたウサギのキーホルダーって…」
「はい、成美とお揃いのキーホルダーです。私たちを繋ぐ唯一のものだから。あと…自分への戒めの気持ちも込めて」
「戒め************
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