『洞窟の中で…』
「ボゥ…!」
語り手「ヒミコは、右手の、
ひとさし指で、炎を出した。」
バウロ「ヒミ。できるではないか。」・
その人物をほめた
ヒミコ「こっちの方が疲れなくて
いいわね。」・炎を見ている
ワルサ「では、さっさと進め。」・
前に居るヒミコに言った
ヒミコ「・・・・・。」・おそろしく、
冷たい眼で、ワルサを見た
「ゾクッ…!」
語り手「ワルサは、身震いした。」
ヒミコ「私に付いてきなさい。」・
そう言って歩き出した
ワルサ「お前の気持ちを理解した。」・
前を向いたまま、バウロに言った
バウロ「おぬし…。」・ワルサを見た
『しばらくして…』
ヒミコ「面倒ね。」・立ち止まった
「ボボボ…!」
語り手「ヒミコは、自身の周囲に、
炎をたくさん出した。」
ヒミコ「ほら。バウロ、ワルサ。」・
炎をバウロたちの周囲に漂わせた
ワルサ「これは…。」・炎を見ている
ヒミコ「自動にしておいたから、探索が
楽になるはずよ。」・バウロたちに
言った
バウロ「ヒミ。器用すぎるぞい…。」・
おどろきを通り越して呆れた
ワルサ「この炎は、触れても大丈夫か?
」・炎に触れた
「ボォン!」
ワルサ「・・・・・。」・アフロに
なった
バウロ「ヒミ!!もう少し威力を…!
」・ワルサを見てから、ヒミコに訴えた
ヒミコ「魔物が現れたわよ。あとは、
お願いね。」・そういって、うしろに
移動した
語り手「ハサミのような魔物が、
2体、現れた。」
ワルサ「えぇい!やるしかあるまい!
」・剣を抜いて魔物に突っ込んだ
「キン!キン!ガッ!」
ヒミコ「あんたは、行かないの?」・
尻込みするバウロを見た
バウロ「ワシは、武器を持って
おらぬのじゃぞ。どうやって戦えば…。
」・ヒミコに言った
ヒミコ「体当たりをすれば
いいじゃない。私も補助するから。」
バウロ「しかし…。」
「ジジジ…。」
語り手「導火線に火が付いた。」
バウロ「ヒミ!なぜ、ワシの背中に
導火線が!?」・その人物と導火線を
交互に見た
ヒミコ「ほら。早くしないと、
大変なことになるわよ。」・腕を組んだ
バウロ「くそっ…!」・魔物たちに
向かって走り出した
「ボォン!」
ヒミコ「よくやったわね。ほめて
あげるわ。」・ワルサとバウロに言った
ワルサ・バウロ「・・・・・。」・
黒コゲで、こちら(カメラ)を見ている
『洞窟を進む一行…』
ヒミコ「ここは、初心者用の洞窟だと
聞いていたから、アナタたちの訓練に
なると思ったのよ。」
ワルサ「何が訓練だ(怒)。オレたちを
実験台に、しおって…。」・ヒミコの
うしろを歩いている
ヒミコ「何か言ったかしら?」・
そう言いながら、後方を見た
ワルサ「なんでもない。」・顔を
そむけた
語り手「道が、ふた手に分かれてる。」
ヒミコ「ふたり共。行きなさい。」・
道を指しながら、バウロたちに言った
ワルサ「オレは、右だ。」
バウロ「じゃ、ワシ左。」
語り手「ふたりは、進んでいった。」
『その後…』
ワルサ「この奥には何もなかったぞ。
」・ヒミコのところに戻ってきた
ヒミコ「ワルサ。頭に何か
刺さっているわよ。」・その方に言った
ワルサ「戦利品だ。」・自身の頭から
ハサミを引き抜いた
バウロ「ヒミ。こっちには、宝箱が
あったぞい。」・ヒミコのところに
戻ってきた
ヒミコ「それで中身は?」・バウロに
訊いた
バウロ「置いてきた。」・ヒミコに
答えた
ヒミコ「置いてきたぁ?」・聞き返した
バウロ「たくさんの、おカネだったから
、つい…(照)。」
ヒミコ「しょうがないわねぇ(呆)。
この、ふくろを持っていきなさい。」・
ふくろをバウロに渡した
バウロ「これは?」・ふくろを見た
ヒミコ「ユウキから渡されたのよ。
吉、仕様で、なんでも入るとか。」
バウロ「きち?」・ヒミコを見た
ヒミコ「無尽蔵だから、安心して
使うといいわ。」
バウロ「はぁ…。」・ふくろを見た
『隣の洞窟で…』
ヒミコ「行ってらっしゃい。」
バウロ「ヒミ。ワシのシッポが
燃えているのじゃが…。」
ワルサ「オレは、頭だぞ…。」
ヒミコ「今度は、爆発しないから
大丈夫よ。」・バウロたちに言った
バウロ「そういう問題では…。」
ヒミコ「そうそう。忘れてたわ。はい。
」・バウロにナイフを渡した
バウロ「?」・ナイフを見た
ヒミコ「それは、ワルサの頭に
刺さっていたハサミと、その辺に
落ちていた鉱物を合わせたものよ。
大事に使いなさい。」
バウロ「ヒミの手作り(喜)!」・
ナイフを愛でた
ワルサ「お前。それは、ないと思うぞ。
」・バウロを見ている
ヒミコ「あなたの剣も、加工して
あげましょうか?」・ワルサに言った
ワルサ「必要ない。これは、一生懸命、
働いて買ったものだ。愛着がある。」・
腕を組んで、そっぽを向いた
バウロ「おぬしだって、似たような
ものではないか(怒)!」・ワルサを
見た
ヒミコ「あら、そう。じゃあ、海賊の
前は何をしてたのかしら?」・ワルサに
訊いた
ワルサ「花屋だ。」・ヒミコに答えた
ヒミコ「かわいらしいじゃない。」
ワルサ「言っとくがな。正社員ではない
。その前も転々としていたのだ!」
ヒミコ「はいはい。わかったわよ。」
『魔法の練習をする、ヒミコ…』
「ボォン!」
語り手「ヘビのような魔物が、黒コゲで
倒れた。」
ヒミコ「回復もあれば良かったんだけど
、炎しか使えないのは痛手ね。」・
自身の右手を見た
レイア「あの…。回復薬なら、いつでも
提供できます(照)。」・ヒミコに
言った
ヒミコ「あら、そう。」・レイアを見た
レイア「薬草と魔法薬があるので、
必要に応じて、お買い求めください。
」・うしろの屋台を示しながら言った
ヒミコ「ナリトシも粋なことを
するじゃない。じゃあ、この魔法薬を
もらうわね(喜)。」・アホにんの
人形?を手にとった
レイア「それは、アホにんソウを
たくさん詰め込んだクスリです。
そのまま、丸飲みしてください。」
ヒミコ「そう。それじゃ、さっそく。」
語り手「この先の表現は、控えさせて
いただきます。」
ヒミコ「疲れが吹き飛んだわ(喜)。」
レイア「アホにんソウを飲むよりは、
効果が高いのでオススメですよ。」
ヒミコ「こっちの、ぷー太郎に
似た薬草は、どう使うの?」・ぷー吉の
ぬいぐるみふうの薬草を手にとった
レイア「クチの中に、はいれば、
いいんです。しばらく居れば、
大抵のキズは治るかと…。」
ヒミコ「じゃあ、これを
五(いつ)つ、もらうわね。」
レイア「ありがとうございます。」
ヒミコ「さ〜て、もうひと練習、
しようかしら。」・自身の肩を回した
「ガラガラ…。」
語り手「レイアは、屋台を引いて、
どこかへ去った。」
『一方、洞窟の前では…』
バウロ「ふう。やっと出てこられたわい
…。」・ボロボロで疲れ果てている
ワルサ「まったく、人使いの荒いヤツだ
…。」・バウロに同じ
バウロ「ヒミ。宝や戦利品は、この
ふくろに入れといたから、自由に…。
」・ヒミコのところに来た
ヒミコ「あら。遅かったじゃない。」
語り手「ヒミコは、自身の姿の炎と
一緒に振り向いた。」
バウロ「・・・・・。」
ヒミコ「どう?だいぶ、操れるように
なったわよ。」
「ボォン!」
語り手「ヒミコの姿の炎は、火の玉を
出し、それを巨石に当てた。」
ワルサ「操るどころではないと
思うが…。」・バウロの隣で呟いた
ヒミコ「ところで、ワルサ。あなたの
アタマ、燃えてるわよ。」・その頭を
見て指摘した
ワルサ「お前が、やったんだろうが
(怒)!」・ヒミコに言った
ヒミコ「変ねぇ。洞窟から出れば、
消えるはずだけど…。」・疑問に思った
語り手「これは、作者のイタズラである
。ちなみに、バウロの方は
消えているから安心してほしい。」
ワルサ「早く消してくれ!」・ヒミコに
こん願した
ヒミコ「大丈夫よ。そのうち消えるわ。
」・そう言って歩き出した
ワルサ「おい!」
バウロ「哀れじゃ…。」・ワルサを
見ている
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