テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
【前置き】
「ハルヒー!なんでみんなはのんのこと先輩って呼んでるの?」
そう聞くとハルヒは小首を傾げ眉間に皺を寄せた。
「なんでだっけ、、、」
うーんと唸った後記憶を捻り出すようにハルヒはゆっくりと続ける。
「せんぱいが誰かのことを先輩って呼んでたからだっけ?せんぱいって呼んでねって言われたのかも?」
明瞭な答えが返ってこない。でも特別な感じがして羨ましい。
「私も先輩って呼ぶ!!!」
「えー、、、まぁみんな言ってるしいいか、、、」
でもせんぱいと1番仲良いのはおれだからね!と念を押された。
side未緒
午前9時30分
〜♪
鼻歌を歌いながら食堂のドアをバーンッと勢いよく開ける。
「さくらー!!!」
もう朝ごはんを食べるには遅い時間のため誰もいない食堂に大きく声が響く。
「はーい。ちょっと待ってくださいね」
キッチンの方から声がするので、そこまで行きキッチンのドアもあけた。
「まだー?!?」
するとホワイトボードに何やら書き込んでいる桜を見つけられた。
「早く行こー!!!」
「今日はいつにも増して元気ですねー」
桜が「じゃあ行きましょうか」と言い、カゴを持ち上げた。2人で食堂を出る。
桜が締めた食堂の扉のドアノブに『close』と書かれている木の板をかけた。
なんで私がこんなにはしゃいでるかって?なんてったって今日は初めて街に出る許可が降りたのだ!!
この前ハルヒに「街に行ってみたい」と相談してみたら一緒に先輩に交渉してくれた。
そして、幹部の誰かと一緒に行くならいいよと許しをもらったのだ!!
桜もちょうど買い出しで街に行くみたいだったし、それについて行くことになって今に至る。
桜を置いて行かない程度に駆け足で階段を降りていく。
〜♪
警備班の兵隊さんに出入り口の大きな扉を開けてもらう。 もうすっかり顔馴染みで私がウキウキしているのを見て笑顔を向けられた。
そのまま外へ走っていき、外門までの百数メートルをスキップで進んでいく。門の近くまできたがまだ桜が追いついていないので近くの芝生に寝っ転がって少し休憩する。
1分後、桜が追いつきいよいよその時が来た!!
桜が外門の兵隊さんに何やら話しかけ、兵隊さんはそれに頷いた。 そして、ガガガと重苦しい音を立てながら大きな門がゆっくりと開いていく。
「行ってらっしゃいませ」
開けた門の隣で兵隊さんがお辞儀をする。
私は門の外へ飛び出した。
「わぁーーーーーー!!!」
門を出るとそこにはオレンジ色の三角屋根三角屋根の家が立ち並んでいた。家のそれぞれには窓が埋め込まれている。大きな道は緩やかに下り坂となって遠くまで街がよく見える。道を挟んだ反対側の家から家へ色とりどりのフラッグがアーチのようにかかっていてかわいらしい。そして、大きな道の真ん中にはところどころに木が植えられていて、その幹の周りには木製のベンチが置かれ、休憩したり会話したりと住人の憩いの場になっているのだろう。
そんな街の美しい風景よりもさらに目を惹くものがあった。
突然何かに日が遮られ影ができる。風が吹き髪がいたずらに靡いた。上を見上げると、すぐそこ、上空10メートルくらいを大きな翼を持った人が風を受けながら飛んでいく。
前を見ると、ふさふさで長めの尻尾と垂れ下がった耳を持った人が山葡萄かごを持っている。また、地面から数センチ空いた空中を軽々と歩いていく人もいる。
横に大きく広がったツノを持つ人も、、、
それだけではない。ここの通りにいるたくさんの人たち。その全ての人にはニンゲンとは違った見た目だった。
そう。ここが人外の国『キアノース』なんだ_
私は自分とお姉ちゃん。そして城の中であった人達しか人外というものを見たことがなかった。
でも、町には見渡す限りにニンゲンとは異なる見た目の人がいる。
不思議と興奮と好奇心で私は大きな道を走っていく。家々が立ち並ぶエリアを少し進むと大きく円形にひらけた場所に出た。
ここは市場的なところなのだろうか。
ここの場所の形に揃えてさまざまな屋台が円形に並んでいる。
屋台の内容はさまざまで、果物や野菜を売っていたり、みたこともない美味しそうなパンが並べられていたり、ぴかぴかと輝いている宝石を売っていたり、色付きの小瓶に色とりどりのお菓子が詰められたものが空中にういてたりする屋台もあった。
もっと色々なものを見たい。その一心で走り出そうとすると後ろから手を引かれる。
「こらこら。こんなところで逸れたら間違いなく迷子になっちゃいますよ」
桜にやんわりと止められた。口を尖らせて見せると、「ほしいのあったら買ってあげますから」と今度は手を引かれカラフルな屋台の中に2人で入っていった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
#一次創作