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🖤💚 雪夜

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🖤💚 雪夜

1 - 第1話

♥

219

2025年02月23日

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💚「雪だ!」


窓の外を見た阿部ちゃんが声をあげる。


🖤「さすが気象予報士」

💚「冥利に尽きます」


実は、朝から『今日のうちに雪になると思う』と宣言していた阿部ちゃん。

バッチリ当たって、得意気なような、どこか安堵したような表情で外を眺めている。


寒い日だったから、晩ご飯は鍋。

締めの雑炊まで綺麗に食べてあったまって、頂き物のほうじ茶を淹れ、いつもより部屋も暖かくしているのに、更にブランケットを羽織る俺の可愛い人。


後ろから包むようにして抱きしめる。


🖤「フォルム可愛い。このまま連れていきたくなる」

💚「そういうのはお風呂入ってからね」


少し窓を開けて、2人でそぼ降る雪に見入る。

粒は大きくないけれど、よく降っている。


🖤「不思議に思う事があって」

💚「なに?」

🖤「雪が降ってると、他のものの時間が全部止まってるみたいに静かに感じる時がある」


現に、普段ならもっと生活音が聞こえてもおかしくない時間だが今日は何だか静かだ。


🖤「今も、世界に俺たちしかいないみたい」

💚「そうだね」


阿部ちゃんは相槌を打ちながら、頭を擦り寄せるようにして俺の方に顔を向け


💚「一応それ根拠がある話なんだけど、聞く?」


と尋ねてきた。


🖤「聞きたいような、不思議な現象で留めておきたいような」


と笑うと


💚「そうだよね、ふふ」


と向き直ってまた雪に視線をやる。


勤勉で何でも知っている阿部ちゃんは、可愛いけど尊敬してる人。


🖤「……ねぇ阿部ちゃん」

💚「うん?」

🖤「さっきの根拠の話、やっぱり聞かせて」

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コメント

2

ユーザー

雪がしんしんと降る、という言葉が好きで、音が消えるの不思議に思ってた。同じ疑問を抱いてますw続き読みます🥰

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