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🖤💚 雪夜

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🖤💚 雪夜

2 - 第2話

♥

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2025年02月23日

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ロマンチックな現象でありたかった反面、阿部ちゃんの雑学は知らないことだらけで胸が躍る。

要するに、聞きたくなってしまうのだ。


俺の言葉を聞いた阿部ちゃんは


💚「いいよ。あのね……」


と雪を見ながら話し始めた。



雪が降ると静かに感じるのは、ざっくり言うと雪が音を吸収する性質だからだそうだ。

雪の形や空気の振動が、とか詳しいメカニズムも俺にわかるように教えてくれた。


🖤「思ってた以上にちゃんと根拠だった」

💚「でしょ?」


それを知ってから改めて見る雪は、お前たちみんな今音を吸収してるのか……と、同じものなのに見え方が変わってくるからまた面白い。


🖤「ただ降ってるだけなのに、なんか仕事してるみたいに見えてくる」

💚「そうだとしたらこんなにたくさん、みんな忙しいね」


その日は『雪の出勤ラッシュ』と言うワードが2人の間でちょっとしたブームになった。



熱めのお風呂に浸かって、あったかい部屋着に身を包んだ阿部ちゃんは寝室へ行くとすぐに寝てしまった。

俺の家で使う用に新調したというもこもこのパジャマ。 やっぱりフォルムが可愛い。

佐久間くんが『あざとい警察です!』とか言って喜びそうだ。

安心しきった寝顔を見ながら、髪を撫でる。


外では雪たちがまだまだ出勤中で、予報によると明日は積もるらしい。


腕の中で眠る可愛い人は、起きて雪が積もっていたらどんな顔をするだろうか。

おでこにキスをして、明日はそれを楽しみに起きよう、朝はあったかいお味噌汁を作ろう、具は…と考えを巡らせているうちに、いつしか俺も眠り落ちていた。





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