テラーノベル
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⚠️ こちらはd!の二次創作です ⚠️
死ネタ が これから出てきます
地雷 彡 は 回れ右 !
「……また描いとるん?」
聞き慣れた声が、部屋に響く。
返事をする代わりに、筆を動かし続ける。
白いキャンバスの上へ、少しずつ色が重なっていく。
青。
赤。
黄色。
何色もの絵の具が混ざり合って、まだ名前のない景色になっていく。
そんな俺の隣で、彼はいつものように椅子へ座り、頬杖をつきながら絵を眺めていた。
ci「ほんま、よう飽きんなぁ」
shp「そっちこそ、よう毎日見とるな」
ci「だって好きやもん」
即答だった。
思わず筆を止める。
shp「……何が?」
ci「shpの絵」
当たり前みたいに言う。
その言葉に、少しだけ口元が緩んだ。
昔からそうだった。
俺が絵を描き始めた頃から、こいつはずっと隣にいた。
ただ好きだから描いていた頃から。
最初に「綺麗」と言ってくれたのも。
初めて完成した絵を褒めてくれたのも。
全部、ciだった。
ci「なぁ」
shp「ん?」
ci「どうやったらそんな綺麗な絵描けるん?」
突然の質問。
少し考える。
どうやったら、と聞かれても。
正直、自分でもよく分からない。
ただ。
キャンバスに描いているのは、見えたものだけじゃない。
感じたもの。
思ったこと。
その時の気持ち。
全部を詰め込んでいる気がする。
shp「ん〜……」
筆を置く。
shp「目に映ったものだけじゃなくて、自分が感じたことものせる……みたいな感じなんかな」
shp「自分でもわからんわ」
そう言うと。
ciは少し目を丸くして。
それから、ふっと笑った。
ci「……カッコええなぁ」
shp「何が?」
ci「いや、そういうこと言えるの」
ci「俺もそんな台詞言ってみたいわ」
その笑顔を見て。
俺も少し笑った。
こういう時間が好きだった。
絵を描いて。
ciが隣にいて。
くだらない話をして。
それだけでよかった。
休日も。
放課後も。
俺たちはほとんど一緒にいた。
絵の具がなくなれば。
shp「買ってきて」
ci「え〜……」
shp「頼むわ」
ci「しゃーないなぁ」
文句を言いながらも、結局買いに行ってくれる。
筆が使いづらくなった時も。
ci「また?」
shp「また」
ci「ほんま絵描く人って大変やな」
そう言いながら笑う。
そんなやり取りが、俺たちの日常だった。
そして。
ある日曜日。
俺はいつものようにキャンバスへ向かっていた。
隣にはci。
変わらない時間。
変わらない景色。
……そのはずだった。
shp「……あ」
筆を止める。
絵の具が少なくなっている。
shp「ci」
ci「ん?」
shp「悪いけど、絵の具買ってきてくれへん?」
ci「またおつかい?」
shp「また」
ci「え〜」
そう言いながらも、ciは立ち上がった。
ci「まぁええけど」
ci「ついでになんか買ってきていい?」
shp「好きなもん買えば」
ci「ほんま?」
少し嬉しそうに笑う。
ci「じゃあアイス買おっかな」
ci「最近暑いし」
ci「shpの分も買ってくるわ」
思わず顔を上げる。
shp「え?わいの分も?」
ci「当たり前やん」
ci「何のアイスがいい?」
shp「……いつもの」
ci「はいはい、いつものね」
笑いながら玄関へ向かう。
靴を履いて。
扉に手をかける。
shp「気をつけて」
ci「は〜い」
いつも通りの返事。
いつも通りの笑顔。
その時の俺は。
まだ知らなかった。
この何気ない会話が。
俺の人生で、一生忘れられない時間になることを。
ciが出て行ってから。
しばらくは、いつも通りだった。
キャンバスへ向かう。
筆を動かす。
でも。
いつもならすぐ帰ってくる時間になっても。
玄関の音がしなかった。
shp「……遅いな」
スマホを見る。
メッセージを送る。
数分待つ。
返事はない。
電話をかける。
それでも、返ってこない。
嫌な予感がした。
気づけば、俺は外へ出ていた。
ciがいつも通る道。
画材店へ向かう道を早足で歩く。
その途中。
「……shpくん?」
聞き覚えのある声。
顔を上げる。
そこにいたのは。
ciのお母さんだった。
shp「……ciのお母さん?」
息を切らしながら聞く。
何かがおかしい。
表情。
雰囲気。
全部。
shp「どうしたんですか……?」
少し震えた声で聞く。
そして。
「……ciが」
「事故に遭ったって…………」
その瞬間。
世界の音が消えた。
何を言われたのか。
理解できなかった。
事故。
その言葉だけが。
頭の中で何度も繰り返された。
shp「……え」
声にならない声が漏れる。
今。
自分がどこにいるのかすら、分 からなくなった。
コメント
5件
いや本当に最高ですね!!!ありがとうございます😭😭😭
やっぱテラーで泣けるんはおむさんの作品だけやわ😭😭
うわあ……第2話、読み終わったわ。冒頭の何気ない日常のやり取りがあまりにも優しくて、あたたかくて。ciが「好きやもん」って即答するところとか、アイス買ってくるって笑顔で出ていくところとか、全部が「いつも」だったんだなって思うと胸が締め付けられる。最後の「……え」の一文で、こっちまで世界の音が消えた気分になったよ。まだ2話だけど、この日常がどれだけ尊かったか、これから痛いほど伝わってきそうで……続きが怖いけど読みたい。
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