私「…私行ってきます。」
セラ「いいよ♪じゃ私は少し地上に 行ってるよ♪」
私「承知致しました。」
ス「ブツブツ…(小声」
私「スローン様、大丈夫ですか?」
ス「…あぁ…心配される程じゃない…」
そう言い、部屋に去って行く。
私「…地上に少しの間行けないでしょうか」
[ギュッ]
セラ「ただいま♪」
私「お帰りなさいませ、セラフィム様。」
セラ「さっき聞いてたけど地上に少しの間行きたいんだって?」
私「…」
セラ「それなら言ってくれて いいんだよ?」
私「ですが、これはただの私の我儘ですから許可等くださら無くて良いのです…」
セラ「じゃあ、今日から三ヶ月地上に 行ってもいい許可をしよう♪」
私「え…で…ですが…」
セラ「では私からの命令だ。」
私「…」
セラ「三ヶ月間地上に行ってくる事。 分かった?」
私「ご命令とあらば仕方が無いですね… 分かりました。ありがとうございます…」
セラ「うんうん♪気を付けてね。」
私「はい。では行って来ます。」
セラ「行ってらっしゃい♪」
~地上~森の奥深く
綾「これを被って来ましたが… 怪しまれないでしょうか…とりあえず街という場所が気になりますね。」
[ザッザッザッ]
綾「時間帯はまだ昼…」
~街中~
綾「…」(色んな物がある…)
[ドンッ]
私は街を歩いていると、誰かにぶつかり フードが外れる。
綾「っ…あ…すみません。」
??「私の方こそ申し訳ありません。 お怪我は無いですか?」
そう言い手を差し伸べられ、手を取り私は立つ。
綾「本当にすみません…」
私は頭を下げる。
??「そんなに謝らなくて宜しいですよ。」
綾「は…はい…」
??「貴方は…もしかして主様の仰っていた綾乃さんでしょうか?」
綾「?はい。」
??「なら、歩きながらお話しませんか?」
綾「分かりました。」
~歩きながら話して数分後~
綾「成程…ユーハンさんは甘い物が 好きなのですね。」
ユ「はい♪綾乃さんも 何か食べてみますか?」
綾「…食べてみたいです。」
ユ「なら丁度マフィンを貰ったので半分 綾乃さんに分けますね。」
綾「ですが…ユーハンさんが 貰ったのならば私は食べなくても…」
ユ「私が綾乃さんに分けたくてやるのですから気にしなくて宜しいのですよ。」
綾「分かりました。」
ユ「どうぞ♪」
半分に分けたマフィンを受け取り食べる。
ユ「どうですか?」
綾「…美味しいです。」
ユ「綾乃さん、先程から否定ばかりしますが、何かしたい時はしていいのですよ?」
綾「迷惑になるかもしれないと思って… どうしても否定してしまうのです…」
ユ「時には自分に正直になってみて くださいね。」
綾「なら…今度また会った時に違うお菓子食べてたいです。」
ユ「勿論です♪」
綾「あの、ユーハンさん。」
ユ「はい。」
綾「主様が仰っていたと言っていましたが、ベリアンさんは居るのですか?」
ユ「え?どうしてベリアンさんが居ると…」
綾「…一回会ったんです。その時に主様がベリアンさんだと名前を仰ったので。」
ユ「成程。では私からも一つ聞きたい事があります。」
綾「はい。」
ユ「先程から何故フードを着ているの ですか?」
綾「今着ている服以外、他の服が無いのでフードをしてます。」
ユ「となると冬は凄く寒いですよね。」
綾「そうですね…」
[ファサ…]
ユ「なら私のこのマフラー綾乃さんに 差し上げます。」
綾「え…でもユーハンさんのですよ?」
ユ「フルーレさんに頼めばもう一つ作ってくださいますから、お気になさらず♪」
綾「…」
ユ「どうしましたか?」
綾「凄く素敵な柄だなと思いまして…」
ユ「良く似合ってますよ♪」
綾「そうですか…?」
ユ「はい♪」
綾「…」
ユ「ふふっ♪」
綾「あ…あのユーハンさん…?」
ユ「はい。」
綾「その…私を見てどうしましたか?」
ユ「私と同じ髪が短く同じ色でお揃いで、嬉しいなと思いまして。」
綾「そうですか…」
ユ「そろそろ私は戻りますが、綾乃さんは何処か戻る場所は有りますか?」
綾「(此処には)無いです…」
ユ「なら屋敷に来ませんか?」
綾「宜しいのですか?」
ユ「綾乃さんが良ければ♪」
綾「あ…行きたいです…」
ユ「分かりました。では案内しますね。」
[ギュッ]
綾「あの…手…」
ユ「仲良くなったのですから手を繋いで 行きたいのですが、嫌でしたか?」
綾「あ…いえ…そんな事は無いです…だけど少し苦手というか…」
ユ「分かりました。今度からは綾乃さんに聞いてから手を繋ぎますね。綾乃さん今は手を繋いでいても宜しいですか?」
綾「はい…」
ユ「ありがとうございます♪」