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「俺達の年越しはどうするんだ?」
もう30日だ。仕事納めをしたし…俺は出てないけど。
俺達とはエリーと聖奈さんと俺のことだ。
ミランは家族と過ごさせてやりたい。
「えっ?決まってるけど…もしかして知らないの?」
「えっ?」
「セーナさん。もしかしたら誰も伝えていないのでは?」
えっ?俺以外みんな知ってるのか?
なんだまたいつもの除け者か。泣くぞ?
「そういえばバタバタしてたもんね。セイくんはぶらぶらだけど」
「うっ。それはすまん…」
そう。私はすることがなく…いや、出来ることがなく、街をぶらついていました。
聖奈さんとミランは二つの家の掃除をしてくれていた。エリーは研究が最終段階に入ったらしく忙しそうだ。
俺も掃除くらいしろよって思うだろ?
俺がいたらミランを甘やかしたり、2人でお菓子とお酒を飲んだりして作業が進まないから追い出されたのだ!
えっ?子供におやつを与えすぎるなって?
仕方ないだろ可愛いんだからっ!!
俺絶対ペット飼ったらダメなタイプだな……
「セイくんはあまりあてにはしていなかったからいいよ。
それより年越しは予定があるから昼過ぎには水都の家にいてね!」
「ああ。内容はおしえてくれないんだな…」
「何か言った?」
「いいえ…」
俺は肩身が狭いのだ!
年越し当日の昼。
「ミランは家族と過ごさなくていいのか?俺達に合わせる必要はないぞ?」
「セイさんは私だけ除け者にしたいのですか?」
ち、違うぞ!俺は一緒に居たいとも!
「そんなことは断じてない。気を遣っていないならいいんだ」
そして、年越しは何して過ごすんだ?
エリーが朝から作業してないのもかなり珍しいし。
「じゃあセイくんはこれに着替えてね!」
ん?聖奈さんに貰った革ジャンじゃダメなのか?
俺にNOという言葉はないから、一々聞かないが。
「わかった」
俺はリビングから部屋へと戻り、着替えてまたリビングに戻ると……
「誰もいねーじゃねーかよ…」
リビングはもぬけの殻だった。
「こんな格好までしたのに…もしかして、知らないうちにみんなが嫌がることでもしていたとかか?」
俺は襟の緩いタキシードみたいな…昔の貴族の人が着ていそうな、黒に赤いラインが入ったジャケットにパンツ。インナーは白の胸元が空いているシャツだ。襟がでかくて邪魔だ。
はたして着方はあっているのかもわからんが、そもそもみんないないし……
仕方ない。酒でも飲むか。
俺は魔法の鞄の中から酒を取り出して一人で飲む。
「何か一人で飲むのは久しぶりだな。前は月見酒ばかりしていたのに。
みんながいなくて寂しいかと思ったけど、やっぱりソロが良いのかもな。全然苦じゃない。むしろ楽だ」
昼間で月が出ていないから月見酒が出来ないのが痛い。雪も降ってないから雪見酒も出来んし。
ガチャ
「あー!!何で飲んでるんですか!?セーナさんに怒られますよ!?」
「ん?エリーか。可愛い格好してるな。似合ってるぞ」
エリーは銀髪が映える白地に金のラインが入ったドレスを纏っていた。
なんで顔が赤いんだ?エリーも酒を飲んだのか?
「な、なにを…私が可愛いわけないじゃないですかっ!」
「ああ。照れて赤くなっていたのか。てっきりエリーまで酒を飲んでたのかと思ったぞ」
ん?…聖奈さんが怒る?
ガチャ
「セイさん…飲んでいるんですか?怒られますよ?」
「ミラン!可愛いぞ!よく似合っている!」
なんだ?ここは天国か?
ミランは赤い膝丈のドレスを着ている。フリフリなスカートが活発さを醸し出して、普段のクールな印象を変えている。
聖奈さんは写真をちゃんと撮っただろうな?額縁を買ってこないとな。
「セイさん酔ってます?でもありがとうございます」
「酔ってないぞ?理解が及ばないのは確かだけど。それより聖奈は?」
「私が何かな?」
ゾクッ!?
なんだ…急に寒気が……
「お、おう。居たのか。みんないないと思って飲み始めたぞ。どこか行くのか?」
「ふーん。二人は褒めて私は褒めないんだ」
なんだ?寒気が増したぞ……インフルか?
「ドレスは珍しいな。この国の年越しの儀式か何かか?」
「もういいよ。儀式じゃないよ。これからパーティに行くからドレスコードだよ」
ドレスコード…?
そんな海外のリア充が使いそうな言葉をリアルで初めて聞いたぞ。
いや、普通に日本でもあるか。縁が無かっただけで。
「そうか。俺はこのまま留守番でもいいか?」
ひとり酒の良さを再認識してしまったからな。
これからは是非機会を増やそう。
「ダメだよ。王命だからね」
「王命って…年越しのパーティは城のか?」
あの国王は俺の酒が飲みたくて誘ったな?
まぁ、嫌な人じゃないからいいけど……
「もう少ししたら城から迎えが来るから」
そう言うと聖奈さんは二階へと上がっていった。
「王命って、使者が来たのか?」
「はい。招待状を持ってきました。セーナさんが持っているはずです」
ついにパーティ初参加か。異世界美女、美少女が待っているなら、ひとり酒を我慢するしかないな!
俺は野望(ハーレム)成就の為、酒を飲まずに馬車を待った。
その後割とすぐに馬車がやってきた。
箱型の馬車は豪華で綺麗だった。
目立つから恥ずかしかったけど、これも野望の為……
到着したの以前の場所ではなく、大きな橋の前だった。
どうやらここが城の正門のようだ。
以前の場所は王族が私用で使う場所なのかもな。
20mほどの長さがあるアーチ状の橋を渡ると……
「白いタイル…いや、レンガか?」
白いレンガなんてあるのか?塗ったとかかな?
「綺麗ですね。青いお城…」
「水に囲まれたお城です…」
高さ2メートル程度の白い塀に囲まれた青い外壁の城がそこにはあった。
塀には内と外に堀があり、澄んだ水が流れていた。
こんな寒い時期じゃなく、春とかに来たかったな。
メルヘンなお城は女性陣にドストライクだったようだ。
聖奈さんも珍しく見入っている。
ちなみに聖奈さんは紫のドレスだ。あまり着ない色だな。
「こちらです」
立ち止まってしまっていた俺達に、案内の人が声を掛けてきた。
道の幅も橋の幅も広いから邪魔にはならないだろうが、寒いから助かる……
おい。正面の扉が開け放たれているぞ。中が寒くなるやないか!
「どうぞ。突き当たりがパーティ会場になります」
促されて中に入ると…暖かい…なんで?
「魔導具ですか?」
「そうです。一定範囲内の温度を調整出来る魔導具があるです。夏は商売敵だったので知っていましたが、私も体験するのは初めてです。
かなり高価らしいです。金貨1000枚くらいするとか」
ミランがエリーに聞いた。
1億ギルかよ…薪焚けよ。
奥の大扉も開放されていた。どうやらすでに結構集まっているみたいだな。
床は白いタイルに赤いカーペットが敷かれている。壁は外壁と同じく青い。壇上は空席だが、あそこに国王や王族が座るのだろう。
「パーティ…緊張します」
「私踊れませんよ…?」
「大丈夫だよ。年越しのパーティではダンスは無いって王妃様が言っていたから」
そうなのか!良かったぁ。異世界美女からダンスに誘われても断るしかないと思っていたぜ!
そもそも誘われねーか……
「というか、いくら許可があるからって参加してもいいのか?」
「大丈夫じゃないですか?この国には領主はいても貴族はいないって話でしたから。代わりに魔導士協会が利権を貪っているようですが」
身分制度には寛容だと言うことか。しかし魔導士協会はミランにえらく嫌われているな。
それだけエリーのことを気に入っているってことか?
もしそうなら良かった。いずれデザートの取り合いで戦争が始まるだろうとドキドキしていたから。
「パーティが始まるみたいだよ」
壇上に司会っぽい人が…というか、あの人は毒見で酔い潰れていた爺さんだ。
「皆様、本日はお集まり頂きありがとうございます。これより国王陛下のご入場になります」
司会がそう言うと男性陣は膝をつき、女性はスカートの裾を持って腰を下げた。所謂カーテシーってやつか。
俺達も周りに倣う。
暫くその姿勢で待つと、誰かが壇上に上がった気配を感じた。
「面をあげよ。皆の者よく来た。今日は今年最後の日だ。
皆で盛大に楽しみながら新年を祝おうではないか」
「「「「国王陛下万歳!ナターリア王国万歳」」」」
どうやら終わったようだ。乾杯の挨拶を終えたら壇上に用意された席に国王が着いた。
立食形式のパーティで美女を探してウロウロしていると、知らないおっさんに呼ばれた。何故だ……
美女を探していたのに、俺を呼ぶのは知らないおっさん……
「何でしょうか?」
「セイ殿ですな。陛下がお呼びです。こちらへ」
どこに連れて行くんだ?と思い、不意に壇上を見ると、いつの間にか壇上から国王がいなくなっていた。
知らないおっさんに連れてこられたのは、同じ建物の2階?…兎に角上の階だ。
騎士が警備している扉の前に着くとノックもせずに扉を開けた。
「では、私は失礼します。どうぞごゆっくり」
「ありがとうございます」
一応この人も仕事で案内してくれたので、礼を言っとこ。
「セイ!よく来たな!まぁ、こっちに来て座れ」
「ご無沙汰しています。お言葉に甘えて仲間と共に来させてもらいました。カイザー様は御壮健のようで何よりです。失礼します」
俺は国王の前のソファに腰を下ろす。
「それで今日は…」
「こちらになります」
無礼だが、何を要求しているのかは分かっているので言葉を遮り酒を出した。
まずはスコッチだ。
「氷はありますか?これは水で薄めて飲むか、氷だけを入れて飲みます。もちろんそのままでも良いですが、私のお勧めは氷だけを入れて飲むのを勧めます」
「おお!そうか!誰ぞ!!」
国王がそう声を上げると、侍女がすぐに氷を持って出てきた。
いいなぁ。俺もそんな生活を送りたい……
「そうそう。酒で舞い上がって本題を忘れるところだったわ」
「?お酒以外で何か御用がありましたか?」
俺は何も出来んぞ??
「何。セイは独身だと聞いてな。おい!」
「はっ!」
側仕えの人がその場から居なくなる。まさか……
「実はセイの相手にいい娘がいてな。器量良し、家柄も良し、頭も良しの三拍子だ!どうだ?」
アンタは神様や……
ありがとうございます。私めはカイザー教に入信いたします。
「ありがとうございます!屋敷まで頂いた上に妻までも…」
そう。何故かこのおっさんは俺に甘いんだよな。多分敬語をやめても気にしなさそうだけど、それはな。
すぐに扉が開き、煌びやかな衣装を見に纏った美少女が……
「お呼びでしょうか?お父様」
ブフゥーッ!!
おいっ!何考えているんだ!?自分の娘をよく知らない男に差し出すなっ!!
「カイザー様!お待ちください!まさか…御息女様ですか?」
「そうだ。セイのことは商人組合長と冒険者組合長が絶賛していると聞いた。我が娘の相手に申し分ない」
いや、アンタ。地球の酒をずっと飲みたいだけだろ!!
「貴方様がセイ様ですか?有望な冒険者の方で、商人としても成功されている文武両道で優秀な方だと伺っています。
私は第三王女のアメリア・ナターリアと申します」
国王はイケメンだ。アメリアも呼吸を忘れそうになるほどの、透明感のある美少女だ。
だが、誰かと勘違いしていないか?
文武両道?
ワインも焼酎もいけるくちだからかな?
「セイと申します。王女殿下のご尊顔を拝しましたこと、誠に光栄にございます」
「まぁ、お上手だこと」うふふっ
ダメだ…この見合いは無しだ。流石に王女をハーレムの一人には……
「アメリア。以前にも申したようにセイには女性が沢山いる。それでもいいか?」
えっ?それって聖奈さん達のことか?
「もちろんにございます。強く、賢い男性を独り占めしようなどという不届きな考えは持っていません」
よし!今すぐ結婚しよう!
「セイもどうだ?アメリアが我が子ではなかったら、息子に嫁がせたいくらいだぞ?」
そうだよな。王子達の結婚相手探しで困ってるのに俺に紹介してくれるなんて、余程の理由か身内だよな。
アメリアさんは160ないくらいで細身。綺麗な金髪を編み込んでいる。紛れもない美少女だ。多分16〜18歳かな?
少し若いけど、問題ないぜ!!
俺はイエスと答える為、口を開いた。
「は…『待ちなさい』…えっ?」
扉が開け放たれ、そこには見知らぬ美女がいた。
「ど、どうした!?」
国王が狼狽えている。まさか……
「どうしたじゃありません!勝手に話を決めないでください。実の子でなくとも後宮の決定権は王妃である私にあります。
陛下と言えど、私に相談もなくこのような事は認められません」
「だ、だが!セイは良い男だぞ!金もあるし、強さも兼ね備えている!」
「そうですね。それは存じています。いずれそのような話があれば、王家としても嬉しく思えるお相手です」
鬼気迫る表情で王妃が部屋へと入ってきた。
ん?なんか話が見えない……
このお見合いを壊したいのか、勧めたいのか、どっちなんだい?
「では構わんではないか!少し早いか遅いかの違いだ!」
「セイ殿。陛下はこう申されていますが、あなたはどうお思いですか?」
カイザー様から俺へと向き直った王妃が近づき問いただしてきた。
美人の怒った顔は迫力があって、私ちびりそうです……
「アメリア王女殿下は素晴らしい女性だと思います…」
何て答えたらいいのかわからん……
「まぁ!ありがとうございます」うふふっ
「ほら!当人同士の問題もないだろ?!?」
国王は俺達が味方だと思い、更に勢いづいた。
「セイ殿。アメリアは13歳です」
・
・
・
「丁重に、お断りします」
やめろや!アンタら紛らわしいんじゃ!!
俺は童顔は好きでも、ガチのロリ◯ンちゃうんや!!
「何故だ!?確かにアメリアはまだ13だが、人は放っておいてもいずれ歳を取るんだぞ!?」
そりゃそうだ。だがそういうことじゃないんだ…俺の紳士の部分が……
「陛下。セイ殿の故郷では、16歳以上でないと結婚が認められないのですよ。ねっ?セーナ?」
えっ?
「はい。ですのでアメリア様とは本人の資質に限らず、主人とは結婚することが出来ないのです」
「お父様…?」
「い、いや知らなかったのだ…すまぬ」
国王。娘に謝ってなくていいから、助けて。
「セイ様…私、待っていますわ…!」
涙を溜めて駆け出して行ったよ…似合うからずるいんだよな。
されているのが俺だから滑稽なだけで。
「それと陛下?なぜこのような場に?今は下の会場にいるご予定では?」
「そ、それは…セイに頼まれて…」
おい!嘘は良くないぞ!俺の首が物理的に飛ぶぞ!?
「セイ殿。嘘ですよね?」
「は、はい」
怖くて秒で売っちゃったよ。
俺たちはすぐに退室して会場へと戻った。
王妃の計らいで俺は壇上の国王のすぐ斜め後ろに席が設けられることに。
まぁ、この位置なら下からは見えにくいからギリギリ許そう。
「セイ!よくも余を売ったな!義理の父だぞ!」
「カイザー様。その話はなくなりましたよ…それに王妃様に楯突くことが出来るのですか?
私には無理です」
「…よし。水に流そう。いつの世も、家では男は弱いのだ」
ここは城だけどな。
それにしてもこのパーティは長いな。いつ終わるんだ?
「カイザー様。年越しのパーティはいつ終わりますか?」
「ん?終わりなどないぞ。いつ退室しても構わんが入ることが出来んだけだ」
すげぇな。なんか耐久レースみたいだな。
中にはこの機会に人生をかけている人もいるだろうに。
ちなみにこのパーティには300人くらいの参加者がいる。
領主は自領で年越しをするのでいないが、その他の役人はいる。参加者は独身か、まだ子供が成人していない人達が参加しているようだ。
見る限り参加者に年寄りはいない。
「あのスコッチはまだあるか?」
「もう飲まれたのですか?では、こちらにしましょう」
ウイスキーをそんな短時間で飲み干すなよ……
身体を壊されてもいやだから、アルコールを抑えてビールにしよう。
年越し用に買った瓶ビールがある。
「おお。何だこれは!?泡が…飲めるのか?」
「こちらは麦で出来たビールというものになります」
「麦?エールか?」
異世界にも庶民の飲み物エールがある。温くて不味いけどな。
「似て非なるものです。私もエールは苦手ですがこいつは癖になりますよ」
グビグビッ
「ぷはぁー!凄いぞ!何だこの喉越しは!先程食べた料理の油が口の中からなくなったぞ!」
ご満悦だな。俺も飲もう。
うん。うまい!食事にはやっぱりビールだな!
「何だ…もう無くなってしまった…」
いや、アンタザルなんだよ。流石にもう酒代で破産はしないと思っていたが、国王となら出来るかもな……
「これは私はあまり飲みませんが、高貴な方に人気のお酒です」
「ほぅ。であるならば、余ほど似合うものはいないな」
パリピにも人気だ。
シュポッン
「シャンパンという種類のお酒です。名は『モエ・◯・シャンドン』と言います」
モ◯シャンだな。これは安いやつだから7000円くらいだったと思う。
クリスマスに聖奈さん用に買ったけど、結局飲まなかったから死蔵するよりは飲んでもらおう。
「ん。ビールよりは喉にこないな。だが確かに上品な味わいだ」
またガバガバ飲んでるな…俺が暗殺者ならとっくにあの世だぞ。
も少し気をつけろよ。
そんな風にしばらく過ごしていたら……
「あれ?いつの間にか人がいなくなってますよ?」
「そんなことより次の酒だ!またシュワシュワがいいぞ」
よし!少し高くつくが、小瓶の地ビールづくしだ!!
俺は国王と知らないうちに年を越していた。
もちろんそれに気づいたのは、翌日。元日のベッドの上だった。
〓〓〓〓〓〓〓〓小話〓〓〓〓〓〓〓〓
聖「そう言えば大学に行ってから餅つきをしていないな」
聖奈「えっ!?セイくんのお家は餅つきしてるの!?すごーい!」
ミラン「何ですか?餅つきとは?」
聖奈「美味しいモノをみんなで作る行事だよ!」
エリー「甘いモノですか!?」
聖(この二人は甘けりゃなんでもいいもんな…)
聖奈「うん!味付けは色々だけど、基本は甘くて美味しいよ!でもね…」
エリー「な、何ですか?怖い顔をして」
聖奈「美味しくて、ついつい食べすぎて太っちゃうの…」
エリー&ミラン「別にいいです」
聖奈「えっ!?」(まさかここで裏切られるとは…)
長い一話になり申し訳ないです…偶に長い話しがあります…後書きの小話も長いです……
文字数が2話分(七千文字over)も……