pi「俺は、いいと思いますよ」
一番に口を開いたのはぺいんとさん
pi「俺の弟がそこに居るんだけど、とってもイキイキしてんだよアイツ」
なるほど、それはとても良さそうだ
sn「僕は、正直やめておいた方が良いかと」
次に口を開いたのはしにがみさん
sn「あそこ、戦争国家なので戦争が日常みたいな感じで危ないんですよ」
身震いをしながら言うその姿は、他にも理由がありそうだった
それはそうと、戦争が日常か、それはそれで楽しそうだ
tr「俺はどちらでも」
次は、トラゾーさん
tr「クロノアさんが言った様に、俺もショッピさん自身の意見を尊重したい」
トラゾーさんとクロノアさんは俺の事を尊重すると
なら、余計に答えは決まった
俺の意思、俺が選ぶのは
「俺、我々国に行きたいです」
みんなが、少し安心したような顔をした
反対意見を出していたしにがみさんさえも、その選択を喜んでいるようだった
kr「わかった、じゃあ明日、外交があるからその時に」
確かに、明日と言っていた
俺が保留を選んでいたらどうする気だったのだろうか
「分かりました、今までお世話になりました」
ここ2ヶ月、ずっとお世話になった
ここでの生活がa国から救ってくれたのは確かだ
pi「よっしゃ!お別れ会しようぜ!」
少し、声が震えていた
sn「そうですね!パーッとしましょう!」
そう便乗したしにがみさんはさっきからずっと溢れている涙が今も流れ続けている
tr「会えない訳では無いけどね」
冷静にツッコミを入れているトラゾーさんも少し寂しそうだった
kr「じゃあ、行こっか」
他3人が先に行き、部屋から完全に見えなくなった頃
クロノアさんがこちらを見ながら声を掛けてきた
「はい!」
たった2ヶ月されど2ヶ月
この2ヶ月は、俺にとって忘れられない日々となるだろう
確かに、この4人は俺の大切な仲間だ
でも、それ以上に、俺は相棒である貴方の隣にいたい
我儘ですが、どうか、許して欲しい
貴方が生きているだけでいいと思っていた
でも、貴方の隣にいたい
横に並んでいたい
あの時みたいに、派手に暴れ回りたい
いつの間にか肥大化した俺の願望は確かに大きく、けれど、すぐに届く位置にある
一度は諦めたこと
だけど、届くというのなら夢を見よう
まだ見ぬ新たな仲間に、ゾムさんは俺の相棒ですっていいのけたい
そして、あわよくば、貴方から言ってもらいたい
大きな大きな願望だけど
絶対に叶うと確信めいた何かがあった
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