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【注意 】
・☃️が今までドラマで演じてきた役が出てきます
・ドラマのネタバレを含むかも知れませんのでご注意ください
・また、キャラの性格や口調が異なる場合がありますのでご了承ください
・捏造の物語です
・ご本人様とは関係ありません
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♢ side Miura Kai
サラリーマンの「山本 照久」って言うお兄さんに生徒手帳を拾ってもらった。俺はその人の俺を見つけた時の笑顔を見て、この人は信頼出来るなってふと思った。だから俺の話に付き合って欲しくて、彼を引き止めた。
喋っていて、少し抜けてる部分もあってお調子者だなと思う部分はあったけど、初めてこんなに大人を信頼した。
……そんなお兄さんは会社に行ってしまったし、俺は学校をサボったから少し散歩でもしようかと歩いていると。
『だ、だれかッ、助けて、!!』
前から大学生の様な人が慌てた顔をして走ってくる。
「……?、」
『っはぁ、っはぁ……!』
「……あの、大丈夫ですか。」
『った、助けて、ッ!!ヤバい奴に追われてて!!』
「……こっちに来て、隠れてて。」
『っえ、あ、わ、かりました……、』
死角になる所にその人を匿った。すると、その後を追うかの様にバッドを持った如何にもって感じの男が3人ほど走ってくる。
『おいお前!!』
「……はい?」
『こっちに大学生みてぇな男走ってこなかったか!?』
「あー……あっちに行きましたけど。」
と、匿っている場所とは逆の方を指差す。
『チッ……あの野郎……!!』
そしてその方向へ再び走っていく。
「……もう大丈夫ですよ。」
『っはぁぁ……助かった……ありがとう、』
「何したらあんな奴らに追われるんですか。」
『知らないよ……ただ友達3人とバイトしてただけなのに、急に追われて……バラバラになって逃げてきて、』
「……それ危ないバイトとかじゃ無いですよね。」
『……まぁ、こういうのちょっと興味あるって言うか……オカルトじみたバイトでさ、俺オカルト大好きなんだよね。』
「その友達は?」
『とりあえず後で連絡するよ……今はちょっと精神整えたい……。』
「……。」
『……ふぅ……てかホントにありがとう、マジで助かった。』
「いえ……悪い人には見えなかったんで、ただ助けただけです。」
『君高校生だよね?めちゃめちゃイケメンだし大人っぽいね。』
「……そうですか。」
サラリーマンのお兄さんと同じ事を言われている気がする。
「……(この人も、面白そう。)」
『お、3人とも無事みたい……良かった……。』
「……お兄さん、大学生?」
『ん?あー大学生だけど。』
「ふーん……。」
『……あのー……君にお願いあるんだけど、良い?』
「?、」
『3人の所まで合流したいんだけど、夢中になって逃げてきたもんだから、ここら辺全く分かんなくてさ……もし時間あったらちょっと案内して欲しいんだけど……。』
「良いですよ。」
『!、ありがとう、ホントに助かる。』
「……お兄さん名前は?」
『俺?「柳 圭一」。』
「……じゃあ……柳さんで良い?」
『良いよ、君の名前も教えて貰っていい?嫌なら良いんだけど。』
「「三浦 界」、よろしく。」
Yana「よろしく。」
「じゃあ柳さん、その場所教えて。」
Yana「えっと、ここなんだけど……。」
♢
案内するまでの道中、俺はその大学生の人と沢山喋った。
「怖い物好きなんだ。」
Yana「……まぁ……今まで秘密にしてきた事なんだけど……本当はめっちゃビビりなんだよね。でも怖い物好き。あ、誰にも言わないでね?」
「……へぇ……。」
Yana「……俺、これまで何回も友達とそういうバイトしてきたんだけどさ、ホントに命からがらで、いつ死んでもおかしくないくらいの体験してんだよね。」
と、ぽつり語り始める柳さん。
Yana「……でも、あの個性的すぎる3人が居てくれたから、今もこうやって生きてるんだと思う。」
「……。」
俺は、ただ静かにそれを聞くだけ。
Yana「効率重視でヤバい所にでも突っ込もうとする奴、めっちゃ貧乏でめっちゃ怖がる奴、常に冷静で怖い物知らずな奴。……最初は、何だコイツらとか思ってたけど……実際に一緒に過ごしてれば、普通に……危ないけど楽しかった。」
「……。」
彼は、その友達の話をする時に優しい表情をするのを、俺は見逃さなかった。それだけ、大変な経験をして来たんだと思った。
Yana「……あ、ごめん。俺だけこんな語っちゃって。」
「……いや、全然……むしろ柳さんの事知れたから。」
Yana「……何か恥ずかしいんだけどそれ。」
「……あ、ほら……あの人達。」
Yana「あ!ホントだ……ありがとう界君!めっちゃ助かった。マジで助けて貰ってばかりで申し訳ない。」
「……じゃあまた会った時、楽しみにしてる。」
Yana「……うん、次は界君の話めっちゃ聞くし、何か奢れるように頑張るよ。」
「うん。」
『おーいトリハダー?』
Yana「ごめん、今行く!」
じゃ、と言って彼は仲間の元へ走っていった。振り返る前の笑顔が、とても嬉しそうな顔をしていた。俺にだけ吐いてくれたあの気持ちは、仲間には正直に言えないと思うけど。
「……。」
俺も、色んな感情が心の中で芽生えた気がした。
「……(てか、トリハダって柳さんのあだ名なのかな。……それに、カメラ持ってた人……俺に似てたような気がする。)」
……それと同時に、様々な疑問もあったが。