テラーノベル
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翌日の文化祭最終日。
その日の主役は、間違いなく二年四組の役者たちだった。
まず講堂のステージに立ったのは柴田隼人。
学園漫才コンテスト決勝。
相方の2年1組、野口裕司との掛け合いは完璧だった。
柴田のそのハイテンションなボケを、野口が静かで的確なツッコミで斬り捨てる。
その緩急自在のコンビネーションは、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。
彼らは圧倒的な評価で、優勝を勝ち取った。
そして次にステージに立ったのは結城莉奈。
学園ダンスコンテスト決勝。
彼女は一人ではない。
取り巻きの美尾敦子と福寿由紀乃をバックダンサーとして従えている。
女王と二人の侍女。
その完璧なフォーメーションで、繰り広げられる彼女のダンスはもはやただの高校生のそれではない。
観る者、全ての魂を揺さぶった。
彼女もまた当然のように優勝した。
俺はその光景を客席の隅から、ただ観測していた。
ミラー:「見ろよ奏。お前が作った役者たちがそれぞれの舞台で王になったな」
奏:「俺は何もしていない。ただ彼らの才能を縛っていたくだらない鎖を一つ、外してやっただけだ」
ミラー:「その鎖をつけたのが女王様なら、外したのがお前か。面白いゲームだ」
やがて全てのイベントが終わり、閉会式が始まる。
三日間に渡った俺たちのクラスの祝祭。
そしてその裏で、繰り広げられた静かなる戦争。
その全てが表面的には、大成功で幕を閉じた。
俺は鳴り止まぬ拍手の中で静かに、次の脚本のことを考えていた。
女王との本当の戦争は、まだ始まったばかりなのだから。
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