コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
🍷「さぁ、はじめよっか。最初はどんな攻撃を仕掛けようかな。」
“最初はどんな”ってことはいろんな技を既に持っているということか…?
こっちは今まで監視されてきた経験から、攻撃パターンは既に読まれているはず。
逆にこちらからすれば、一つも攻撃パターンが読めない状況下である。
👾「圧倒的に不利だ…。」
🍷「んぁ?なんか言った?」
最悪だ。
🌙「なかなか仕掛けてこないですね。」
💭「じゃあもうこっちから先制しちゃった方が早いんじゃない?」
⚡️「そうだな。」
💭「よし、じゃあ私から行かせてもらうよ。」
そう言って、ユメは数発の爆弾を取り出し、ワレモノに向かってぶん投げ始めた。
💭「こんなことになったのは全部お前が悪い!!誠意を持って心の底から詫びろ!!」
💭「詫びろ詫びろ詫びろ詫びろ詫びろ!!!」
“詫びろ!”と連呼しながらひたすら爆弾を投げ続けるユメ。
完全に狂ってやがる。
🦊「だ、大丈夫…?今のユメちゃん怖いよ。」
💭「ごめんね。私も今自分がなにをしてるのかわからないよ。でもそんなこと考えてる場合じゃないの。…詫びろ詫びろ詫びろ!!!」
マシュに心配されても尚、止まらないユメ。
一方、投げられている側のワレモノは一切言葉も発さずに空間移動を屈指して避け続けていた。
🫘「あの人、ほんまに何者なんや。」
空間移動を自由自在に使いこなしているところを見ると本当に超人なのだと思い知らされる。
🍷「おし!決まった!!」
どうやら爆弾を避けている間に仕掛ける攻撃が決まったらしい。
ワレモノは後方に浮かせている欠けたリングを手に掴み、頭上に持ち上げて時計回りに大きく回転させた。
すると、なにやらリングから赤い電気が発生し始め、リング全体に帯びていく。みるみるうちに円の中央に集中して行き、力を溜めて天に向かって一気に伸びた。
🐸「空に繋がりましたね…。」
🕯「何してんだろうあの人。」
不思議そうに眺めていた次の瞬間、
🍷「お前ら、上から来るぞ!!気をつけろ!!」
見上げると、空からなにかが降ってくるのが見える。
🦊「何あれ?」
🫘「まてまてまてまて、あれミサイルやぞ!?」
え?ミサイル?
🍷「よく気づいたね、あれは追跡ミサイルだよ。衛星に電気で合図を送ってこっちに飛ばしてみたんだ。」
💭「意味わからん意味わからん!!」
🌙「ここは一旦逃げた方が…。」
🍯「待って、ここは私に任せて。撃ち落とせる自信ある。」
ショットガンを取り出し、降ってくるミサイルに向けて照準を合わせる。
🍯「いけっ!!」
狙いを定めた弾は見事、ミサイルに命中した。
そしてミサイルは空中で爆発した。
🍷「すげぇ、やるじゃんはにけーき。」
🍯「ふふん、まぁね。」
敵に褒められて喜ぶはにけーき。
⚡️「あいつそのうち敵側に寝返るぞ。」
💭「もう1回リベンジさせて、私が行く。」
さっきの爆弾が全く当たらなかったことが悔しかったのか、再度攻撃を仕掛けようとするユメ。
💭「私、人の自我を盗む技を覚えたんだよね。」
🕯「物だけじゃなくて、人の心まで奪えるんだ。」
🐸「盗賊ってイケメン男子と紙一重なんですか?」
⚡️「こいつ、そもそも物すらろくに盗めてないけどな。」
🫘「さすがにそれは舐めちょる。」
💭「うるさいなぁ、まぁ見てなって。」
ワレモノの目をじっと見つめる。
手と手を合わせ、指を交互に重ねる。
そして、その合わせた手を自分の胸の方に引っ張ろうとした。
💭「これでお前はなにもできなくなるんだ!!」
🍷「残念!俺の方が一枚上手なんだよなぁ!!」
💭「ん?え?」
ワレモノはユメの目の前にテレポートし、首を掴んで持ち上げた。
💭「はっ、ちょっ…まって…離し…て…。」
🍷「すまんが、君の脳内データを乗っ取らせて貰うよ。」
💭「やだ…、まっ…て…私まだ…活躍できて…。」
静かになった。
ワレモノはそっと首から手を離した。
ユメはその場でバタッと倒れた。
🦊「ユメ…ちゃん…?」
🫘「い、いかつすぎる…。」
🍯「マナト、早く助けてあげなよ!!」
⚡️「お、おう…。」
蘇生をするために近寄ろうとする。
すると、突然ユメが立ち上がろうとし始めた。
🌙「あぁ、よかった。生きてたんだ。」
🐸「マジで死んだのかと思った…。」
🦊「ユメちゃん…!!」
マシュは心配が解けて安堵し、一目散にユメに駆け寄った。
🦊「ユメちゃん大丈夫だっ…」
💭「黙れ。」
ユメは駆け寄ってきたマシュの腹部をナイフで刺した。
🍯「ちょっ…。」
👾「はっ…?」
🦊「え…?何が起きたの?冗談だよねユメちゃん…?」
💭「黙れ!!」
刺したナイフを抜き、次は胸部に刺した。
🦊「うぅっ…。」
⚡️「やめろユメ!!マシュ、こっち向け!!ラベチユム!!」
マナトは必死でマシュの回復に努めた。
🍷「言葉で止めようとしても無駄だぞ、こいつは今、俺が操ってる。力で止めるしかない。」
🕯「はぁ…?」
🐸「さすがに厄介すぎる…。」
🍯「ユメちゃんにはほんとに悪いけど、ここは言われた通り、力で止めるしかないと思う。」
🌙「ですね、なんとかして止めましょう。」
⚡️「ほんじゃ、俺が行ってくるわ。」
🕯「なんでお前が行くんだよ。」
⚡️「せっかく賢者になって強くなったんだから別にいいだろ、攻撃魔法だって覚えたんだぞ。」
攻撃魔法…!!
そうか、ついにマナトも1人でまともに戦えるようになったんだ。
🐸「私も手伝う。ここに仲間入りさせてもらってからまだそこまで活躍できてなかっただろうから、ここで活躍させてください。」
⚡️「ユメは俺ら2人でどうにかするから、あの超人野郎はお前らで食い止めてくれ。正気を取り戻せ次第、俺らも合流する。」