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#異世界転移
花月夜れん
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設楽理沙
880
耀聖(ようせい)
269
耀聖(ようせい)
855
真紅の布地に施された牡丹や鳳凰の刺繍。寝室に誂えられた寝具もまた、麗霞が着ている衣装と同じく鮮やかな紅色をしている。
王号を与えられた煜峰の下へ今日、麗霞は輿入れしてきた。つまり麗霞は晴れて、王妃となったわけだ。
一連の婚礼の儀式を終えた麗霞は寝室で一人、か細いため息をついた。
「どどどどうしよう……」
これまでの儀式だって多くの人に見守られ緊張しきりだったが、新婦にとって婚儀の最後が一番の山場だったりする。
そう、初夜だ。
数多の春画を鑑賞してきただけでなく、自らも『あーんな事』や『こーんな事』を描いてきた麗霞だが、二次元の世界を現実の世界でとなると話が違う。
以前怒った煜峰に執務室で……ということがあったが、あれ以上の事がこれから自分の身に降りかかるかと思うと目眩がしそうだ。
しかも初めては痛いと聞く。
したいのかしたくないのか分からない。
いいや、したい。
頭の中で繰り返し妄想し紙の上に描き出してきた事が、やっと実現するのだから。
煜峰は自分をどんな風に抱いてくれるのだろうかと妄想を巡らし、あっちへウロウロ、こっちへウロウロとしているといつの間にか煜峰が扉から入ってきていた。
「落ち着かぬやつだな」
「ひゃっ、 煜峰殿下、いらしたのですか」
「どうせまた、いやらしい想像でもしていたのであろう」
「そ、そ、そ、そんなことありません」
「紅蓋頭は普通、夫に取ってもらうものだぞ」
「あ……も、申し訳ありません」
紅蓋頭と呼ばれる花嫁が頭から被る紅い大きな布は、部屋に来た新郎が取って初めて顔を合わせるものだが、視界が悪くて煩わしくなった麗霞は取っていた。
煜峰が来た時に被ればいいやくらいに思っていたのに、妄想に耽っていたら入る前に声を掛けられたことに気が付かなかった。
せっかくの結婚式なのにやらかしてしまった。肩を落とし紅蓋頭を握りしめながら謝る麗霞に煜峰は喉を鳴らして笑っている。
「そんなに楽しみで待ちきれなかったのか?」
「たっ、楽しみってそんな……」
麗霞の生態をよく知っていて、こういう意地悪を言ってくるのだ。煜峰という人は。
寝具と衣装に負けないくらい顔を真っ赤にした麗霞を煜峰が抱きかかえた。
ポスンっと寝台に置かれて、唇を塞がれる。
「ん……」
舌を絡め取られ上顎をなぞられると、体が否応なく熱くなる。こくりと小さく唾を飲み込み、やっとの思いで息をした。
「そう言う私ももう待ちきれない」
そう言って苦笑した煜峰の体は熱い。
もう一度麗霞の口に吸い付いてきた煜峰はより奥まで貪りながら、スルスルと花嫁衣裳を解いていく。はだけた襟元から差し込まれた大きな掌で胸を揉みしだかれ、掠れた声が麗霞の口から何度も漏れた。
「やはり、私が来るまでいやらしい妄想をしていたのだな?」
「そ、そんなことは……」
息も絶え絶えに言い返すと、煜峰は麗霞の脚の間にある裂け目に指を入れて這わせた。ヌルりとした感触に背筋がゾクっとする。
「ならこれは何だ?」
「え……」
麗霞の顔の前に差し出された煜峰の指は、蝋燭の明かりでテラテラと艶めかしく光っている。
その指はつい先程、麗霞の股の間を這わせていた方の手だ。
「既にこれだけ濡らしておいて、まだ否定するのか?」
「うぅっ……」
恥ずかしさでなにも言い返せない。
やる気満々の新婦なんて、いくら煜峰でも引かれる……。
口をギザギザに引き結んだ麗霞のおでこに、煜峰がチュッと音を立てて口付けた。
「まぁ、そういう所もひっくるめて好きになってしまったんだけどな」
「~~~~っ」
麗霞の変態な所まで愛してくれる人はそう居ない。春画家としてもきちんと認めてくれる人のところへ嫁げるとは、数年前までは思ってもみなかった。
「あ……ん……」
濡れて敏感になった所を何度も擦られ、脚がガクガクと震え出してきた。さらに煜峰の指を難なく飲み込んだ蜜口からは、指の動きに合わせてジュブジュブと音がする。
それと同時に硬くなった胸の先までしゃぶられて、全身に襲いかかってくる快楽に麗霞の頭の中で白い何かが弾け飛んだ。
「あ……あぁ……――――っ!」
何度も絶頂まで押し上げられくたっとする麗霞の耳に、煜峰が自分の衣を脱ぐ音が聞こえてくる。
トロトロに溶かされ体に力が入らなくなってきていたというとのに、煜峰の裸体を見た麗霞は思わず上半身を起こした。
煜峰は本当に宦官ではなかった。
そんな事はとうに知ってはいたが、麗霞の中で煜峰の体は、昔ひと肌脱いでやろうかと言った時に想像したもので固定されていた為、『煜峰=男』と上手く咀嚼しきれていなかったようだ。
衣の下から現れた筋肉美に見惚れ、さらに視線を下へと落としていくと、口から「うそ……」と声が漏れでてしまった。
コメント
1件
みぅ🤍🥀 あああもう、待って待って待って…!🥺💕 麗霞ちゃんの緊張しまくってる感じ、めっちゃ可愛い…!「どどどどうしよう」で笑っちゃったよww それでいて煜峰が「そんなに楽しみで待ちきれなかったのか?」って意地悪言うの、もう〜!あと、麗霞が『煜峰=男』ってちゃんと咀嚼できてなかったって描写、すごく彼女らしくて好き。変態なところまで愛してくれるって台詞、胸にくるね…このふたり、本当にお似合いだよ。尊い…🤍