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#死に戻り
#成り上がり
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やたらと騒がしい音が耳に響いてきた
うっすらと目を開けると
「バカ、バカ、バカ!!やだよぉ!」
そう言いながら涙で顔をぐしゃぐしゃにした凪がいた
俺はまた、そこから意識が離れた
―――
あ、凪の髪が少し短くなってる
うんうん。長かった髪を切った時も似合ってたよな
って、うぉぉぉい
また、走馬灯かよ!
凪が俺の元へ近づいてきて
俺の胸に頭をコテンと預けてきた
えっと……なんだっけか?
これ、ちょっと記憶ある
そうだ、俺この日凪から初めて誘われたと
浮かれてすぐにおっぱいに手を伸ばして
凪が「バカ!!」って叫んで怒り出して……
そうだ!俺もやる気満々だったのに、躱されたことで腹立って暫く険悪期間に突入したんだった
俺は同じ過ちを繰り返さないデキる男
今回は手を出さないぞっ……と
じーっとしてる俺の顔を見上げた凪の目が潤んでいた
そして、そのまま何も言わずに俺から離れた
……なんだよ!コイツ何がしたかったんだよ
ちょっとだけムカついた瞬間に
もぉぉ!
また暗転
―――
「主任~これ、美味しいですよぉ」
また、これかよ。
俺はゲンナリした
「おいおい、倖田ばっかずりぃな~沙耶香ちゃん俺にもあーんとかしてよ」
「ふふふ、だって菅野さんは席遠いしぃ」
はいはい。わかったってば!
「主任、なんかいい匂いしますね」
「女受けするやつな」
「そうですね、好きですよぉ……主任分かってますね」
「あ、俺さ明日早いから帰るわ」
そう言って席を立つと
「私もなんですよ、主任と私は帰りますね」
呆気にとられた顔の四人を置いて一緒に店を出た
駅までの道のりを
「主任、酔ってふらふらするぅ」
と俺の腕にしがみついて、おっぱいを押し付けてきた
……くそぉ、そんな事されたら
俺は、駅までの道のりにある途中のラブホテルに入ってしまった
建物が変わったせいか、少しだけ記憶とは違ったけど
据え膳だったし、また沙耶香ちゃんと致してしまった
でも、なんかちっとも楽しくなくて
スッキリした。それだけだ
「電車なくなるし、帰ろ」
俺はすぐに、部屋を出た
俺の後ろを歩く沙耶香ちゃんは、どこか不機嫌顔になっていた
―――
帰宅したのは二十三時過ぎ
凪がまだ起きていた
「あ、お帰りなさい。お疲れ様」
そう言うと、あったかいほうじ茶を出してくれた
「ご飯は食べてきたんだよね?」
こんな凪との会話はしばらく無かったはずだった
「あぁ、食べてきた。もう寝るわ」
今回は、大した運動してなかったけど、同じ居酒屋の光景を見せられて気持ちが疲れていた
また明日ドンッって跳ねられるのかなぁ
その夜はただ、それだけが気がかりだった
―――
翌朝わざと時間を早めに出てみたけど
結局、同じ場所で
ドンッ
からの暗転
―――
騒がしい音が耳に響いてきた
またもや、うっすらと目を開けると
「ダメだよ!ねぇ死んだらダメだって」
そう言いながら涙で顔をぐしゃぐしゃにした凪がいた
俺はまたまた、そこから意識が離れた
―――
凪が俺の元へ近づいてきて
俺の胸に頭をコテンと預けてきた
あ!!またコレなの?
おっぱいを触るは✕
何もしないも✕
凪は、どうして欲しかったんだろう
俺は初めてちゃんと考えた
コレかもしれない……
そう思い付いて、俺は凪をぎゅっと抱き締めてみた
凪の腕が俺の腰に回されて
抱き締め返された
そして、凪の肩が小さく震えた
「え!?凪どうしたの?」
「ううん、どうもしない。ぎゅってされたかったの」
泣いてるみたいな潤んだ声で、凪は小さくそう言った
そうか。
そういうことか
そう、思った瞬間にまた真っ暗
―――
気がつくと、沙耶香ちゃんが俺に身を近づけて
「主任」と口にしたところで
俺は、突然席を立った
「わりぃ!急用思い出した。篠塚、結婚祝いは個人的に改めてまた!」
そう言って、すぐさま店を出た
沙耶香ちゃんが追いかけてこないように
早足で駅に向かった
夜九時、自宅に戻った
「ただいま!」
「お帰り、あれ?今日は飲み会って……」
俺はそこで異変に気がついた
凪は、若い頃と比べては太ってたけど
でも、俺の知ってるトドみたいな感じじゃなくて、ぽちゃぐらいだった
「凪、痩せた?」
「もぉ、なんの嫌み?」
凪が不機嫌そうな顔を見せたから、俺は地雷踏んだかと一瞬焦った
だけど、凪はどこか嬉しそうにしていて
「最近、痩せたくてお菓子はちょっと我慢してるの」と言った
この日の家の空気はなんだか穏やかで
俺、こんなの久々だなぁとか思っていた