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僕達は傘を差して暗い草原を歩いていた。そういえば前記に少女と書いていたが、声はそれっぽくない。そして変態だと思われるかもしれないが女子っぽい香りでもない。それで僕は思い切って言ってみた。「ねぇ、君って男子?」「えっ、そうですけど」と一瞬で返されキョトンとしていると、ホシノが聞いた。「え、じゃあ名前って…」「私ですか?私は灯舞珠月です。」「みづき…」ホシノとシロコはキヴォトスで見た男子は僕だけなので珠月に興味津々だった。そして傘を差しながらそんな会話を交わしていると、大きな地響きと共に何かの機会が蠢くような音がした。珠月は傘を閉じホシノに持たせ、大きく腕を上げて丸を描き僕達を包むようにシールドを張った。するとシールドに何かが跳ね返される音が聞こえた。シロコは銃を構えていたが、弾が詰まって打てなかったようだ。ホシノは唖然としていて、僕は気絶しかけた。そして僕達を夢から覚まし、「早く行こう。このままだと潰されてしまう。」と真剣な顔で珠月は言って、僕達の腕を引っ張って走った。僕達もそれに続き走り始めた。
走り疲れて息荒くなり始めた頃には日が上がって来ていた。日が上がった事により視界が広がったのともうすぐそこにそのグローチ大都市とやらが見えた。そこからは歩くことにした。珠月はもう大丈夫だろうと判断したのかそのまま大都市に向かって走っていった。僕達はやっとの思いでグローチ大都市に着いた。ここはとても賑やかな街だった。すると小さなねこがホシノの足に当たった。「いてて…は、ごめんなさい!」と怖がりながら逃げていった。すると親ねこのようなねこも来た。そして道路のような道はあるものの、車は通ってなかった。ここの街はキヴォトスとは違い、技術力が格段に違うようだった。
少し歩いていると、巨大な学校のような建物があった。もう帰る時間なのか、ねこが沢山出てきた。するとその中に男子と女子も5人くらい混ざっていた。僕達は門の前に行って、ここはどんな場所かを名札を見てみたが、使われている文字が違うせいで読めなかった。するとその男子の中のこちらから見て左側にメッシュが入った子が僕達に話しかけてきた。