目黒「お前さ、いい加減にしろって、」
向井「あっ、…ごめん、」
目黒「なんでなんもやってない訳?今日一日家にいたんだよね?」
目黒「洗濯物も回してない、洗い物だって朝のまま、部屋の片付けだって、」
目黒「この間も言ってたよね?」
向井「いやっ、ほんまに起き上がれんくらい、辛くて、…」
目黒「なら病院でもなんでも行けばいいじゃん」
目黒「そんなことも出来ないの?」
向井「っ、ごめん、」
目黒「…俺もう外で食べてくるから、」
そう言い放って出ていってしまった目黒
向井「………、」
向井side
ほんまにここ数週間、起き上がれないくらい辛い日々が続いている
頭痛と腹痛、体もだるいし吐き気もする
朝は階段をおりてソファに座るだけで精一杯
そしてそこから意識が途切れ、めめに起こしてもらう
そんな日々だ。
明日はoffだから、何とか振り絞って病院、行こうかな…
なんて考えているとまた、強烈な眠気に襲われた
目を覚ますと次の日の朝になっていた
どうやらめめはお仕事に行ったらしい、
お見送りもできず、…俺いるんかな、
病院に行くため、立ち上がろうとすると
ふと目の前の机が目に入った
机には付箋が置いてあり、めめの字でなにか書いてある
『朝は買って食べる。行ってきます。』
めめのキリッとした字でそう書いてある
ほんまにごめんなさい、…ごめん、めめ、
そんな気持ちでいっぱいになり、めめに電話をかけようが迷ったがそれも迷惑だろうと思い、
メッセージだけ入れてスマホを閉じた
________________________
医師「おめでとうございます!!!!!妊娠11週目ですね!」
向井「…………!!!!!!」
検査してもらうや否や、医師にそう伝えられた
へ?俺が、?
妊娠…?
向井「…それはっ、本当ですか、?」
医師「はい、そうですよ。」
医師「エコー写真、お渡ししますね」
向井「……………………」
どうしよう、どうしよう、
お腹の中の子はどう考えてもめめとの子供だ、
こんなめめが忙しい時に妊娠した、だなんて知ったら、
酷く悲しむだろう、その時は俺を捨てるかもしれない
堕ろせ、と言うかもしれない
そう考えたら冷や汗がとまらなかった
全身から汗が噴き出してきて下着はびちょびちょだった
帰ったあと、体調不良の原因を知り少し安心したのか、昨日よりはだいぶ動けたので掃除をした
掃除をしながら、ずっとお腹をさすって泣きそうになった
めめの子供だからきっと可愛い子なんだろうなぁ、とか
男の子かな、女の子かな、とかいっぱい考えたけど、
結局最後に行き着くのはめめの事だった
きっと喜んではくれないだろう、
SNSを見ていると泣いて喜んでいる旦那さんを見かけるが俺らの場合はそんなことは無い。
こんな俺でごめんな、赤ちゃん
次はもっと幸せな家で育ててもらうんだよ、
向井「ひぐっ、ぐすっ、」
涙がとめどなく溢れてくる
体を踞せながらいっぱいいっぱい泣いた
________________________
目黒「ただいまー、」
向井「おかえり、…、」
目黒「今日は大丈夫そうだね。」
向井「うん、…昨日はごめん、」
目黒「大丈夫だよ。」
向井「……あのさっ、」
目黒「ん?」
向井「今日さ、…病院行ったんよ、」
目黒「うん、」
向井「…そしたら、お医者さんに、」
向井「に、…妊娠してる、って言われて、」
目黒「は、…?」
目黒「妊娠…?」
向井「ほんまにごめんなさい、めめが出ていけって言うんだったら出ていくし、堕ろせって言うんだったら堕ろすから、っ、…」
ぎゅっ、
目黒「…さっきから訳わかんないこと言わないの、」
目黒「堕ろせ?そんなこと言うはずないじゃん、」
目黒「出ていけ?俺康二がいなかったら生きていけないって前も言ったじゃん、」
向井「……ほ、ほんまに、?」
目黒「うん、………お腹、触ってもいい、?」
向井「ん、ええよ、」
目黒「……俺すっごい嬉しい、」
向井「…俺も、」
目黒「男の子かな、女の子かな、」
向井「めめはどっちがいい?」
目黒「ん〜、俺は〜」
目黒「……んぁ〜!決められない!!!!」
目黒「女の子だったらきっと美人で可愛いし、」
向井「それ同じ意味やで笑」
目黒「男の子だったら康二に似てかっこよくなるよ」
向井「それもどちらかと言えばめめやん笑」
目黒「じゃぁ2人に似て、だね笑」
向井「うん、笑」
目黒「……康二、ありがとう、」
向井「こっちこそ、いつもありがとう、」
“大好き”
[END]
とりあえずめめこじが描きたかっただけです笑
コメント
8件
てぇてぇわぁ、
神作だわ めめこじいいね〜
最高です!