テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
眩しかった。あまりにも強い光。
白でも青でもない。
星そのものを目の前へ叩きつけられたみたいな輝き。
「……ぁ……」
《アーク・メサイア》の警報音が遠ざかっていく。
ノヴァの声も。
ドラゴンの咆哮も。
崩壊する洞窟の音も。
全部、遠い。
ただ光だけが、静かに僕を包み込んでいた。
その中で――誰かがいた。
長い銀髪。
黒い外套。
そして、どこか懐かしい金色の瞳。
あのゲートの向こうにいた“最後のプレイヤー”。
彼は静かにこちらを見ていた。
「……まだ、終わってない」
声が響く。
でも口は動いていない。
「君が鍵だ」
「……鍵……?」
自分でも、ちゃんと声が出ているのかわからない。
最後のプレイヤーは、ゆっくり手を伸ばした。
その掌には、小さな青い結晶が乗っている。
まるで星の欠片みたいだった。
「《アステリア》を完全に目覚めさせろ」
「でないと――」
その瞬間。
背後の光が、ぐにゃりと歪んだ。
巨大な“目”が開く。
世界そのものより巨大な、闇の存在。
無数の瞳。
無数の口。
無数の腕。
見ただけで、脳が軋む。
最後のプレイヤーが叫ぶ。
「見るなッ!!」
しかし遅かった。
“それ”と目が合った瞬間――
ドクン。
頭の奥へ、何かが流れ込んでくる。
知らない言葉。
知らない世界。
壊れていく文明。
飲み込まれる宇宙。
そして最後に――
真っ暗な虚無の中で、一つの声が響いた。
「――見つけた」
ゾワッ。
全身が凍りつく。
その瞬間。
パリン。
世界が砕けた。
そして僕は――深い闇へ落ちていった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
不明ちゃん。