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「お前か?先代のマフィアボスとは。」
『…は?』
何言ってるんだろう、この人。
私がマフィアのボス?
いや、百歩譲ってマフィアだったとしても、先代は死んでるし…え?
なんでそうなっちゃたの?
『いえ、あの、違います…けど。はい。』
「とぼけるな。証拠は残っている。」
証拠?あるわけないだろ。
私はポートマフィアにいた事すらないぞ?
…あ、偽情報流しっぱなしだったっけ。
それか?…それかものな。まんまと嵌るもんやな。
いっちょ演技行っとくか。
『…そうですよ。私がボスです。でも、今は違います。』
「今がどうなど関係ない。死んでもらう。」
…とんでもない濡れ衣。
一掃してやろうか。
「だが、選択くらいは与えてやろう。」
あれ、意外とやさし__
「俺の女になれ。」
はい、前言撤回。
死ね、殺す。絶対いや。
生理的に無理。
『…死の女神って知ってますか?』
「手前、何勝手にしゃべってんだよ!」
「良い、しゃべらせておけ。」
『人を自由自在に殺す恐ろしい異能者。…もう、殺していいですよ。』
「ハッ!ならお望み通り殺してやるよ!」
『____異能力:メメントモリ。』
「あ?なッ!なんだ!」
私が詠唱した瞬間、彼が私の頭に振り下ろした鉄パイプが止まった。
それは、彼の意志に反して動く。
その間に私は拘束を解く。
…おや、もう死んだようですね。
『ふぅ。ったく、舐めんじゃないわよ死の女神。』
「な、なにをした!」
あら、ボスがそんな狼狽えていいの?
みっともないわね。
『何って、異能を使っただけよ?』
「貴様…騙しやがったな!」
騙す?失礼な。お前らが勝手に勘違いしただけだろ。
それに、私はただ_____
『貴方達を殺そうとしただけよ。』
「お前ら!あの女を捕らえろ!」
数十人の団員たちが私に向かってくる。
けど___
『無駄だっつってんでしょ。異能力:メメントモリ。』
お前らも、ボスも
『”私に手を出したこと、全員死を持って償え”』
…汚い断末魔。
BGMにもなりゃしない。
さ、戻ろ。