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5 - 4話 最終回「IMAWANOKIWA」【最期の笑顔】

♥

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2024年02月06日

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なかむを見てから1ヶ月、おれはなかむと両手で数えれるぐらいは会うようになった。

急に始まったことだから最初はびっくりしたけど、今じゃ毎日、今日はなかむに会えるかなと会えるかなと楽しくなってきた。

これが最近の生きる希望






でも、………もう会えなくなる日っていうのは絶対くる。って、思い知らされたんだ。







sm . side


今日はやけに風が強い。

結構大きい台風って言うぐらい強かった。


街はどうなってるか確認した。



窓に誰かいる ……



バルコニーの方を見てみるとそこには大きな白い羽が見えた



なかむだ。


やっぱり白い羽、なかむにぴったりだな

「俺だけの天使なの !」って全国に言いたいぐらい

ガラガラ

sm「また来てくれたの?なかむ。」


nk「えぇ、? wあ、うん ! 今日も来ちゃった 」

そんなにびっくりした ? 俺が声掛けたの … ?


sm「そっちの仕組みはよくわかんねーけど、なんでこっち来れるの ? 」


nk「……すまいるには言わないといけないかな」



沈黙が流れる



nk「実は … 俺はね 、 人間 … まぁすまいるに会っちゃいけ 、ないんだ … 」


nk「俺 … その … 上の人にバレちゃってさ ((笑」

引きつってるあの笑い方。俺はよく知ってる。

なかむは辛いとき、苦手なこと喋るときの笑顔が苦手だ。でも今回は桁が違う







俺は覚悟を決めて言った




sm「もう…会えなくなっちゃう ? 」


……。



nk「うん 、 …まぁね 、 … でも、俺はすまいるの寿命が来るまで待つよ。」


sm「………そう、か…ありがとう」





この時の俺は知らなかった。

大事なルールを破ったなかむの本当の罰は天国から追い出され「地獄に堕ちてしまう」という




nk「ごめん…もう行かなくちゃ ッ 笑」

涙目に見えたのは多分泣くのをたくさん我慢していたからでしょ。


最後ぐらい涙は見せてよ……



早朝だったからか、バルコニーは光り輝いているように見えた。


俺はそこに手を伸ばした




sm「ねぇ待って……まだ話し__ 」






ふわっ






今なかむに触れ……ッ た ??



そう思った瞬間だった。






ス ル  ッッ 







nk「… ?! すまいるッ !!!!」
















……ぁ…ッ…。


自分でもわかるぐらい今にも消えそうな声。


どうやらバルコニーから転落したみたい。笑



奇跡的に意識はまだあった。

意識が朦朧な中、俺を見てなかむは泣いていた。




あぁ、やっぱ綺麗な水色な瞳



俺は天国に行って、なかむとただ、幸せに暮らしたい…それが3年前からの……なかむがいなくなってからの…夢だった。



nk「ごめ、ッ…俺の、せい…でッ…」


なかむの涙を見て安心している俺がいた。

まだこんな俺でも、泣いてくれるような存在であれたことに



sm「ううん…なかむが暮らした天国を見たい……ずっと、なかむに会いたかった ッ、ポロポロ」


そう言って俺は涙と交じりながらにこっと笑った

sm「一緒に……暮、…ら…、…」

ついに喋れなくなってしまった。おそらく限界が本当に近いんだろうなぁ、


nk「俺もだよ……」




nk「でも…ごめん ……それはできない 、 か … も…… 、 、 ((笑」





………え ? ? なんで ? ? ……

意識を保つのですら限界な俺はもう返事すらできなくなる



nk「この1ヶ月。ううん 、付き合い始めてから俺が死ぬまでの間。」

「すごく楽しかった。本当にありがとう。… すまいる。… !」

今にも崩れそうな笑顔で上の方へと行った。




暗闇の中でうっすらと見えたなかむの後ろ姿からは少量の雨が降ってき、俺の顔にかかった。

視界が真っ暗に。


ついにこの地球の景色さえ観させてくれなかった


おかしいなぁ…笑、 もう見えなくなっちゃったからわかんないけど、今日は風強かったけど、一日中晴れだったし天気予報でも言ってたのになぁ …、 笑



周りの音が聞こえず、痛みもほぼ感じなくなった。





そっかぁ  …この雨みたいなの 、なかむの涙 … かぁ、






ふふ……、ッ


なかむもどこかへ消え、ほぼ五感を失ってしまったような俺でも










雨みたいな涙を……ううん、なかむを感じたいと思えていた。




ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ𝑒𝑛𝑑

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