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寝てしまったアキラをおぶったせらおと別れてから、一人暮らしの家に帰ってきた。
とりあえず、気になっていた紙袋の中身を取り出す。
長方形の箱がラッピングされているようで、中身が何かは分からない。
なんとなく、、渡してくる時の、あのアキラの様子から、良い物では無い気がする。
意をけしてラッピングを剥がしていくと、アダルティーな商品名が箱にデカデカと書いてあった。
hb「ー、、ッ。やっぱ、そういう系よな..」
ほんの少し頭にあった予想が当たってしまい、ガクッと肩を落とした。
しかも、なんやねん、この馬鹿みたいな商品名。
“ 穴拡げるくん!初心者でも安心安全! “
あー、、ムカついてきた!
アキラのやつ!
、、次会ったら、流石に文句言わんと、、。
てか、拡げてどうするんだよ、、。
はぁ。
相手居らんのに、体は開発済みとか、笑えないって。
モヤモヤしたので、ブツはそのままに風呂に入る事にした。
シャワーを浴びて、さっぱり忘れよう。
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ーーーー
お風呂から出て、改めてブツを見てみる。
捨ててやろうと思って手に取ったが、思いとどまった。
こういうおもちゃに全く興味が無いわけではないので、気になってしまった。
ソレは少し短めで、先端から持ち手の方にかけて段々と太くなり、 手に持つところには、電源をつけるようなスイッチがある。
、、、、少し、、気になる、、。
ほら、捨てたら勿体ないしっ、、。
とりあえず、、、ベットの下にでも、、置いとくか?
ちょっとした出来心で、雲雀は玩具をベットの下に隠した。
ーーーーーーー
ーーーー
数日後
ダンスレッスン後。
kn「ひばダンス上手くなったよねぇ」
hb「え、そう?」
実際、ダンス上手い組に負けないように、前よりもダンスレッスンを増やしていた。
同じグループのメンバーとして頑張らんと!
kn「うん。前より滑らかになった気がする!」
hb「まじか!はは、普通に嬉しいわ!」
雲雀はいつも通りニカッと八重歯をみせて笑った。その時、頬に汗が伝う。
kn「あ、おまえ」
奏斗は置いてあった雲雀のタオルを取って、雲雀の頬を拭いた。
hb「ぉわっ// ちょっ、おい、自分でできるって」
自然にこういうことするなよなっ、、//
もっと好きになるってッ、、///
奏斗が咄嗟に手を伸ばして拭いた為、普段よりも距離が近くなった。
だからッ!近い、 、、!//
汗のせいか、奏斗の匂いがいつもより強い気がする、、。
やばい、ドキドキする、、。
kn「ん?ひば、顔赤いよ?」
hb「ッ、。動いて、、暑いから、かな、、」
少し無理のある言い訳に、奏斗は首を傾げた。
kn「えー?でも、さっきまで普通だったじゃんー。大丈夫ぅー?」
次は頬に手を伸ばしてくるものだから、流石に手の甲を軽く叩いて距離を取る。
“パシッ”
あっぶなっ。こいつ、俺に触ろうとした?
おい、だから距離感バグってんだろッ! ///
kn「ちょ、いったーい!! 何すんのさ!雲雀ぃ」
hb「触んなって!大丈夫だから!」
奏斗はえーっ、と不満そうな声を上げるが、何かに気づいたように、え!と大きい声をまたもや上げると、僕汗臭い?もしかして、臭い?と騒ぎ始めた。
あー、なんで、こんなアホっぽい奴を好きになったんだ、、、。
hb「別に臭くないわw」
自分をくんくんする動きをしていた奏斗は、雲雀の”臭くない”という言葉に一安心したようだ。
ふは、仕草が犬やってw
hb「俺も汗かいたから、あんま寄るなってことw」
kn「ん?ひばも、臭くないし、、」
首元に顔を近づけてスンっと吸われた。
hb「は、、ちょッ、// 」
か、嗅がれた!?
一瞬の事で固まっていると、奏斗と目が合い、その目が満足そうに笑った。
kn「てか、僕雲雀の体臭嫌いじゃないから、多少汗かいてても大丈夫だって」
hb「ッ、、」
何言ってんの、こいつ、、。
hb「ー、、体臭って、、へんたいっぽい..」
kn「はぁ?! もぅ!ひばが気にしないように、言ってんのにさぁー!!」
hb「、、はいはい、いい加減帰るべ」
火照った顔を隠すように奏斗から目線を外し、更衣室に歩いて行く。
kn「ちょ、、僕も帰るー!」
ほんとう、かんべんしてくれ、、、。