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恐ろしい。
今物凄く恐ろしいことが起こっている
そう、ブチギレしている魔王が2人、私の目の前に座っているのだ…。
数時間前__
夢「今日はいい天気だなぁ〜!」
みんな祭りの後始末中だった。
普段からお世話になってるし、お手伝いしようかな〜。そう思って知っている顔を探した。
ゴブタ「夢さん!!」
夢「ゴブタ!久しぶり!今は片付け中?」
ゴブタ「そうっすね!警備隊は他の奴らが言ってるんで!」
夢「よかったら手伝わせて!いつもお世話になってるからさ」
ゴブタ「いいんすか?だったら是非お願いしたいっす!」
ゴブタ「この辺の屋台の物品は向こうの倉庫に直すっす!それを手伝ってもらって!」
夢「分かった!飛んで運んでもいい?」
ゴブタ「それは大丈夫っすけど…怪我しません?」
夢「大丈夫!大丈夫!」
バサッと真っ白の羽を広げ、部品を持って飛ぼうとする。
ゴブタ「本当に、気を付けてくださいね!!」
夢「ん〜」
本当に今日は気持ちいい天気だ。
そう思いつつ、何度か往復して全部片付け終わった。
その後、森の方に散歩に出かけた。
そう、飛びながら。
バァンッ
その時大きな音と共に、羽に激痛が走った。
夢「痛ッ」
そう、撃たれたのだ。
なんで?ここは魔王領なのに、誰がこんなところで狩りを…。
???「大丈夫なんです?魔王領で狩りなんてして…」
???「大丈夫だろ。それにジュラの森の魔物は上質で美味いんだよ」
???「一匹くらい締めて持って帰っても罰は当たらんさ」
???「そうですよね!」
???「さっさと持って帰るぞ…って…」
???「どうしたんですか?…ヒイッ」
???「魔人…か?これ…」
???「やべぇっすよ…。死んでるんじゃ…」
痛い…痛い…。まただ、痛覚無効が機能しない…。痛い…痛いよ…。
夢「んん…」
リムル「あ、起きたか」
ギィ「大丈夫か?」
あれ…おかしい。さっきまで森にいたはずなのに。なんで部屋に…。
とにかく起き上がらなきゃ…
夢「痛っ」
リムル「お前、羽と背中怪我してるんだから、まだ寝とけって」
夢「え…羽?」
ギィ「自分で見てみろ」
そう言われて、羽を広げてみる。
夢「あ…あ…」
そこにあったのは弾丸で穴が空き、赤黒い色で汚れた私の羽だった。
そのまま落ちたのか、他の羽もボロボロになっていた。
夢「私の羽…。うぅ…(泣)」
リムル「え?!、泣くほど?!」
ギィ「落ち着け、落ち着け」
そう言われてギィに頭を撫でられる。
ギィ「夢、羽だけは大事にしてたんだよ。」
リムル「なんでだ?」
ギィ「…後で話す。」
そして、今に至る。
明らか不機嫌なギィと、ニッコニコのリムル。うん、やばい。これは死ぬ。
リムル「さてと、夢…。」
ギィ「どういう経緯か…」
夢「ひ、ひぃ…」
説明中___
ギィ「リムル、夢の羽撃った奴はどこにいるんだ?」
リムル「地下牢だと思うけど…」
ギィ「そうか」
夢「ウトウト…」
リムル「夢?」
ギィ「は?」
夢「眠い…_(_^_)_」
ギィ「こいつ…。」
リムル「ww」
リムル「いいよ、寝ておけ」
そう言ってベットに横になった私の頭を撫でるリムル。
窓から外をみるともう日が沈みかけていた。