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……….

返事がないってことは、いいんだよね?


「どこかな〜♪」


あの子が隠れそうなところを確認していく

いつも隠れているここには…….今回は居ない


まぁそうだよな、毎回同じところに隠れたら見つかっちゃうし


そこから、何分か探したけど全く見つからなかった

見つけられなかったことなんて1回も無かったのに……

仕方ない、今回は負けを認めよう


「○○○○!僕の負けだ!出てきていいよ〜!」


あの子は呼んだらすぐに出てきてくれる

なんで出てきちゃうの?って聞いたら、

『怪我とかしてたら大変だろ?』

って言うんだ、僕より弱い癖に













出てこない








出てこない








出てこない








出てこない!

おかしい、絶対出てくるはずなのに

やっぱり公園の外に行ったのかな?

でも公園の外に行っちゃダメって言ったのはあっちだし、

第一、あの子が約束を破ったことなんて無い


「もう出てきていいって!嘘じゃないよ!」


僕はずっと探した



ずっとずっとずっと
















結局、あの子は見つからなかった





ハッと我に返った時、ふと時計を見た

【23:00】

まずい、早く帰んないと怒られちゃう

僕は渋々帰り道を歩く

いつも人が沢山通ってるのに、この時は全く人が居なかった

帰り途中、僕はあの子の事をずっと考えてた


あの子は、かくれんぼに飽きて帰ってしまったのだろうか

それとも、僕と遊ぶのが嫌になって、帰ってしまったのか

どっちにしろ、あの子は僕を置いていった



家も知らない、年齢も聞いてない、学校も同じじゃない、

苗字も分からない、名前しか分からない


そんなあの子と、なんで僕は一緒に遊んでたんだろう?

いつの話だろう?

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