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ERINEKO
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ERINEKO
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ᩚ⸝⋆兎虎 姫愛🦋˻ᵒ♡ͮᵉ🥀

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投稿頻度低いかなー
毎日出してみるかも
時間あるし
誤字脱字はちょっと見逃してください
✡—————start—————✡
白いテーブルが並んだ、静かな部屋。
昨日よりも少しだけ人がいる。
「……ここ、意外と人いるんだね」
ユイが小声で言う。
「時間帯によるんじゃない?」
カイが椅子を引きながら答える。
「昨日は夕方だったし」
「そっか」
ユイは納得したように頷いた。
「アオ、こっち座ろ」
ソラが手を引こうとする。
「ちょっと待って」
アオは近くの棚から消毒液を取ると、テーブルを拭き始めた。
「……また?」
「“また”じゃない」
「もう綺麗だって」
「見た目だけでしょ」
「……別にいいじゃん」
「よくない」
アオはきっぱり言う。
「ここ、いろんな人使ってるんだから」
「……でもさ」
ソラが少しだけ声を落とす。
「それやってると、ずっと終わんなくない?」
「終わる」
「終わってないじゃん」
「終わらせるの」
「……」
ソラは何も言えなくなる。
そのまま、そっとアオの服の裾を掴んだ。
「……また始まった」
レンが椅子に座りながら呟く。
「いいじゃん、あれで安心するなら」
ミナトが笑う。
「でもソラの方は安心してないよね」
ユイが小さく言う。
「今も掴んでるし」
「共存ってやつ?」
「それ、共存って言うのかな……」
「はい、終わり」
アオがようやく手を止めた。
「……遅い」
ソラがすぐに手を伸ばす。
「ほら」
「……ちょっとだけね」
アオはため息をつきながらも、その手を受け入れる。
「ねえ、カイ」
ユイが少し近づいてくる。
「昨日言ってたやつだけどさ」
「うん?」
「“大丈夫”って、どこまでが大丈夫なの?」
「どういう意味?」
「いや……例えばさ」
ユイは少し言葉を選ぶ。
「無理してるけど大丈夫って言うのと、本当に平気なのって違うじゃん?」
「まあね」
「カイってどっちなのかなって」
少しだけ間が空く。
カイは、いつも通りの表情で答えた。
「本当に平気だよ」
「……そっか」
「無理する理由もないし」
「……うん」
ユイはそれ以上聞かなかった。
その会話を、レンが横で聞いていた。
「……嘘っぽい」
小さく、でもはっきりと。
「え?」
ユイが振り向く。
「いや、別に」
レンは視線を逸らす。
「なんとなく」
「ひどいなあ」
カイが苦笑する。
「疑われてる」
「……だってさ」
レンは少しだけ顔を上げる。
「普通の人って、そんなに“ずっと一定”じゃない」
「そう?」
「……波、あるでしょ普通」
「ある人もいるね」
「“ある人も”って何」
「ない人もいるってこと」
レンは少し黙る。
そして、小さく言った。
「……それ、つまんなくない?」
「つまんない?」
「うん」
「なんで?」
「だってさ」
レンはゆっくり言葉を選ぶ。
「何も変わんないってことでしょ」
「……まあ、そうかもね」
カイは少し考える素振りをしてから、こう言った。
「でもさ、変わらないって楽だよ」
「……そうかな」
「うん」
その声は、やっぱり落ち着いていた。
落ち着きすぎているくらいに。
「……ごめん」
突然、ユイが立ち止まった。
「ちょっと、外出ていい?」
「いいよ」
カイがすぐに答える。
「行こっか」
「……うん」
廊下に出ると、人の気配が少し減る。
「はあ……」
ユイは壁にもたれて、深く息を吐いた。
「来そうだった?」
カイが聞く。
「ちょっとだけ」
「今は?」
「……大丈夫、たぶん」
しばらく沈黙。
ユイがぽつりと呟く。
「ねえ」
「うん?」
「怖くないの?」
「何が?」
「こういうの」
ユイは自分の胸を押さえる。
「急に来る感じとか」
カイは少しだけ考えて、答えた。
「分かんない」
「え?」
「なったことないから」
「……そっか」
ユイは小さく笑う。
「いいなあ、それ」
「そう?」
「うん」
そのとき。
「ユイ」
後ろから声がする。
振り向くと、ミナトがいた。
「あ、ミナト」
「大丈夫?」
「うん、ちょっとだけだから」
「そっか」
ミナトは少し安心したように笑って、それからカイを見る。
「カイ、頼りになるね」
「別に何もしてないよ」
「いるだけで違うってやつでしょ」
「そうかな」
「そうだよ」
ユイが言う。
「なんかさ、落ち着く」
カイは少しだけ目を細める。
「そっか」
でも、その表情は――
やっぱりどこか薄い。
戻ると、ソラが少し不機嫌そうにしていた。
「……遅い」
「ごめん」
ユイが謝る。
「別に」
「怒ってる?」
「怒ってない」
でも、アオの腕を掴む力は少し強くなっていた。
「……ソラ」
「なに」
「強い」
「……ごめん」
少しだけ力が緩む。
その様子を見て、ミナトがぽつりと言う。
「みんなさ」
「距離感バグってるよね」
「それ言っちゃう?」
ユイが苦笑する。
「でも事実じゃん」
「……まあね」
「普通の距離ってどれくらいなんだろうね」
ミナトが続ける。
「知らない」
レンが即答する。
「カイは?」
ミナトが振る。
「普通の距離」
カイは少し考えてから答えた。
「……分かんない」
「え?」
「測ったことないから」
「なにそれ」
ミナトが笑う。
「一番普通そうなのに」
カイは、少しだけ首をかしげた。
「普通って、測るものなの?」
その言葉に、少しだけ空気が止まる。
誰も、すぐには答えなかった。
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コメント
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読み終わりました〜!第2話、すごく空気感が丁寧で好きです。特にカイの「なったことないから」って台詞、すごく気になりました。ユイの「いいなあ、それ」にもじんときて…ああいう、当事者にしかわからない感覚の描き方がとても繊細で。あと、みんなの距離感がバグってるってミナトが言うところ、笑ったけど確かにその通りで(笑)。カイの「測ったことない」も含めて、キャラ同士の関係性の輪郭がちょっとずつ見えてくる感じが続きを読みたくなります!