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「え、私があのショートのサイドキッカーに!?」
ということで、ヒーローネーム“氷雨”こと日野涼はショートこと轟焦凍のサイドキッカーになった。が。
「(男装とか、男装とか…!!)まじか…!!」
「何か言ったか??」
「ううん。何にもない。」
氷結で滑りながら移動する。今日は2人のデビュー日だ。
「行くぞ!!」
「はい!!」
涼は氷結から降りて、武器でもありチャームポイントである扇を2つ広げる。
「凍てつく雨にひれ伏せ!!」
片方を天にかざしてつららを発射する。怯んだヴィランはまんまと轟の氷結に足を取られた。
「皆さん、お怪我はありませんか。」
周囲に声をかけながら、ヴィランを縛っていく。丁度警察とメディアが到着したので、インタビューにはいる。天然発言を交え答える轟とファンサービスをする涼。
氷雨さんも一言!!
「応援、よろしくお願いします!!貴女の冷えきった心、燃えるような思い。僕たちが受けとめます!!」
それっぽいセリフを決めて、退散する。
「はぁ。きつかった…。」
あの後巡回も行い、事務所に戻ってきた。涼は胸の膨らみを隠すベストを脱いで報告書を作る。
「大丈夫か??」
「うん。慣れるまで時間かかるかもだけど。」
「俺、胸無いからわかんねーけど。あんまりきつかったら教えてくれ。」
「うん。ありがとう。」
隣同士、そんな会話をしながらデスクワークに勤しむ。
「それじゃあ、また明日ね。」
「ああ。明日な。」
涼は普通の女の子として帰っていく。
2人の知名度は、徐々に上がっていく。そんな中、有名バラエティで自宅を紹介することになった。設定はマンションで2人暮らし。部屋は、事務所が用意した。
「ショートは部屋では和装だから、ボクも浴衣と甚平、新調したんだ!!」
「氷雨は、料理がうまくて。毎日3食作ってもらっている。」
とにかく視聴者が喜ぶものを発信する。
ありがとうございました。スタジオの方でも宜しくお願いします!!
「…疲れた。」
TVスタッフが撤収した部屋のソファに座り込む涼。
「俺もだ。」
同じく轟も、隣に腰かける。
「轟君の同級生ばっかりだね。ゲスト。」
「そうだな。」
しばらく沈黙し。
「お蕎麦食べにいく??」
「そうするか。」
2人仲良くお蕎麦を食べて、1日を終えた。
(◯ウンタウンDX的番組)出演者
デク
ウラビティ
大・爆・殺・神ダイナマイト
クリエイティ
その他3名
次回に続く。