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ナチス×イタリア王国
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”裏切り野郎”
”ずるいヤツ”
そんな言葉も、耳が腐るほど聞いてしまって、今では掠り傷にもならないただの音になってしまった。そのくらい、そして、自分でもはっきり自覚しているほど、イオは”性格の悪い”男であるのだろう。
ww1が判りやすい例かな。…少し語弊はあるかもしれないけど、イオはドイツを裏切った。
別に見限った訳じゃないよ。ただ、イオの為になるかな、って思っただけ。
愛とかなんとかほざく人はいるけどさ、結局イオ達は国なんだから、自国の為に働きかけるのは当然の原理だと思うんだよ。だから、”信じてたから”とか”愛してたのに”とか言われても、イオは自分と国民と国の為に動いたんだから逆に称賛するべきだとイオは考える。
そりゃあ、いい関係を築くために騙すことはあるし、騙すことが悪いことだなんてわかってるよ。
だけど、イオ達からすれば”今更?”って感じなんだよね。
スペインもポルトガルも、イギリスもスペインも、ドイツもオーストリアも、ロシアもトルコも、過去に自分たちのした酷いことを忘れているのかな?
だからイオが裏切って綺麗事言われたって、逆に綺麗事言うオマエらが一番頭悪ィよなって思う。
「あっ、…イタリアじゃないか、」
「!…ナチじゃ~ん!奇遇だねぇ」
彼が現れた瞬間、ぱっと表情を変え甘い声で彼に歩み寄る。
彼はまんざらでもない顔で頬を赤らめ、イタリアの顔をじっと見つめる。
イタリアは、…チョロいな、と思った。
イタリアは突然顔を暗くし、低い声で言った。
「…ところでさぁ、オーストリアに何しようとしてるの?」
ナチスの身体がぴしっと固まるのが判った。
あぁ、判りやすい。
この頃のナチスは未だ純粋であった。(独裁に変わりはないけど)
「…別に、な、にも?」
「…..ふぅん?ならよかった!」
イオは全てを見透かしているような目でナチを見つめる。
…君が、イオに好意を寄せていることを、イオは知っている。
だからこそ、イオは君が健気で可愛いヤツだと思うし、…嫌悪もするし、利用だってしたくなる。
「…イタリア、大丈夫か?」
「俺はイタリアの味方だからな」
「…うん、ありがとう」
ほら、イオがちょっとしくじったって、
君はそれを逆手にとってイオに近づいてきてくれる。
(わかりやすいなぁ)
まだまだ可愛げのある君に、少しだけ曇ったような、でもまだまだ甘い声で対応する。
君はその声をすると、バースデーにケーキを買ってもらった子供のような顔をする。
甘いものが目の前にあり、それを今すぐにでも平らげてしまいたい、…とエモノを強く見つめる顔だ。
「….今日は、少しだけ高いヴルストを仕入れたんだ」
「よかったら、…家に来ないか?」
君はうぶな高校生の演技をしているのか。
イオは「…うん」とだけ言った。
ナチの顔はぱっと明るくなった。
君の方が軍事的には強いかもしれない。確かに、イオの軍隊は強い…とは言えないし。
だけど、イオの方がずっと生きているんだよね。
「…ドイツは、イオに沢山尽くしてくれるね」
「君みたいな優しい人、イオ、好きだなぁ」
イイ顔をしていれば、
殺されないことを、イオは知っている。
「…お前は、降伏だなんてしないよな?」
ナチが急に聞いてくるものだから、イオは少しばかり思考が停止してしまった。
「…言い方を間違えたな。」
「…お前は、裏切ろうとだなんて思ってないよな?」
イオは少し遅れて、同様した震え声で「そ、…そんなわけないじゃん」と、そんなわけあることが丸見えの返事をした。
最近ナチスがおかしい。
確かに、君は独裁だった。だけど、前まではもっと健気だったはずだ。
迫害も、軍事作戦も、関係も、
もうイオは、君を恐れていた。
イオを尊敬している、…だなんて言っているが、絶対に嘘だ。イオを傀儡にしたいだけなんだ。きっと。
イオはすっかり連合国に寝返る気になっていて、…その時に、これだ。
「…なぁイタリア、俺はお前を尊敬していて、同盟だって組んでるんだ」
「それなのに、…お前は俺から離れようとする、」
おかしくないか?..とナチはいう。おかしいのはお前だ。お前の頭が一番オカシイわ。
「…愛されたぶん、愛で返すのが世の道理だと俺は思うのだが」
こんなことなら、もっとよくしてあげればよかった。
そんなこと思ったのは、君がはじめてだ。
ナチイタいいですよねぇ….(???)
卍さんは攻めだと思ってるんですよ。めっちゃ攻めですよね。攻めしかありえません(?)
これでサロが産まれてでもナチはサロの事を道具みたいに扱ってサロが病んじゃうまでがセットです🥰🥰🥰🥰
まって我ながら神設定過ぎる…
結論:レッツゴーイタリア統一!
コメント
4件
複雑....( ;∀;)
最ッ高ですわよ貴方…!「イイ顔をしていれば、♡♡♡れないことを、イオは知ってる。」これ好きすぎました。 腹の底が見えない野郎だからこそ、ナチに強く出られて戸惑うのが良き♡♡♡♡♡♡